自分勝手な日々の記録

やっぱ音楽と登山かな

栂海新道

2014年08月23日 | 登山
8/15前泊で8/18まで、北アルプスの最北部の栂海新道を歩いてきました。
栂海新道とは、日本海から北アルプスを繋げたいと言う奇特な方が切り開いた登山道で、
我々は2418mの朝日岳まで登りそこからは、何度も上り下りを繰り返しながら海抜0mの日本海まで下山しました。

今回は9月倶楽部の事務局長と2人旅です。(もちろん事務局長の奥様にお許しを頂いてですよ。)
15日は日本海の沿いの越中中島という駅にある「地中海」と言う宿で前泊しました。
翌日は早朝4時にはタクシーが迎えに来て下さる手配になっていたので
温泉に浸かり、美味しい夕食をいただき、早めに寝ました。

土曜日は登山口に5寺前に到着し、登山口にある北俣小屋の中でゆっくり準備させていただき5:10に登山開始。
既に歩き出しから雨に見舞われ、しっかりレインスーツを着込みました。
斜度のキツイ登山道で大雨にふられると登山道は川(滝)化です、写真どころではありません。
途中に雷にもあいましたが、5時間40分で朝日小屋に到着しました。
頭の先から足先までびしょびしょになり小屋に入ると、名物女将が早速乾燥室にストーブを付けてくださり
更にまだ12時前にもかかわらず部屋にも入ることができ、そこから夕食17時まではくつろぎタイムと共に乾燥タイムとなりました。

少し雨が止み外に出て、景色をゆっくり見る事ができました。
 木道があると雨に合います      明日はどっちかな   8月にチングルマです。
小屋の前から日本海をみて  遠くから朝日小屋  
9月倶楽部事務局長と記念撮影   山の兄貴です。 

写真を写したり、乾燥室の自分の衣類を少しでも早く乾くように配置換えしたり、座って呑んだりしているうちに夕食タイム。
手作りの心のこもったお食事で非常に美味しく、私にしては珍しくご飯を二杯食べてしまいました。

翌日は朝5時に歩き出しました。
歩き出し10分は曇り程度でしたがその後すぐ豪雨になり、すぐにせっかく乾かしたレインスーツを着用し歩きました。
一時間で朝日岳山頂。  ここをピークに下ります。
冬の雪のおかげが花がかなり残っていて、沢山の高山植物を見る事ができました。   
しかしこの後からは豪雨・雷雨でカメラなんてとんでもない。自分が転倒しないように、雷に打たれないようにと、気を使うことだらけでした。 
本当にたくさんの高山植物がありましたが写真に残せず残念です。
だいぶ下山しました。   この辺りはどちらかがカメラを出して写すのが精一杯 
ちょっとわかりにくいですが、兄貴の横にある道標ですが
栂海新道は道標が鉄をくり抜いている物に統一されていて、整備している山岳会のこだわりを感じました。

日曜日に宿泊する避難小屋の前の水場  2.5リットルずつ汲み上げ小屋に向かいました。登りが苦しい!!!

宿の栂海山荘  無人小屋です。
乾燥するためのストーブなどあるわけがないですが、何せ2人だけなので、広げたい放題に荷物や衣類を広げられました。
13時過ぎには到着したため、ちょっと腹ごしらえしたり、置いてある本を読んだりと、お互いダラダラタイムを過ごしました。

小屋に着くとやっぱり雨が上がり周りが見えてきました。     
小屋からは剣岳も見えました。 
夕食を16時過ぎから食べていたら、日本海から上がってきたカップルが小屋を通過しました。
そして夕食後18時過ぎには、8日間かけ上高地から日本海に歩きてきた親子が到着し、小屋は4人で使用することに、それでも広々です。

翌日も5時過ぎには歩き出しました。この日は雨は本当に一時的で、すぐにレインスーツを脱ぐ事が出来ましたが、
晴天のもと標高を下げていくので暑いのなんの!しかも幾度とない登り返し!
レインスーツ歩行二日間の疲労があり、荷物の重さもプラスし足が前に出ない出ない。
今迄とは違った意味からカメラを写す気力なし!
次にカメラを出したのは海抜0メートルの日本海でした。    

下山口にはホテルがありそこでお風呂をいただき、近くの駅まで送っていただきました。

先月に酷い右足首捻挫をしたので、無事に歩きとおせるかが心配でしたが、
どうにかこうにか日本海に到着できて、良い旅になりました。
山の兄貴のサポートのお蔭で、あの酷い天候とコンディションの元で歩ききれたと思います。多謝多謝。
この栂海新道を日本海から上がり白馬岳までというグレートなコースもあります。
余りにキツそうなので、もし誘われたらどうしよう・・・・・、
あそこを上りに使う事が、私の将来あるのかなぁ・・・・・。