あなたなら、
大切な人へ「おめでとう」の気持ちをどのように伝えますか?
自称「結婚式カメラマン」(さっき決めました
)のあたい。
先週、今週と2週連続で友人の結婚式に呼んで頂きました。
大切な大切な友人の、
大事な大事な結婚式。
「おめでとう」の気持ちを伝えるために
僕にできることは何があるだろうか・・・
歌を歌う⇒音痴。却下。というか、お呼びでない(><)
スピーチ⇒噛みまくる。却下。というか、お呼びでない(><)
芸 ⇒特技は「人前に出ると顔が真っ赤になること」のみ。却下。
というか「ゲイ」とはよく言われる(><)!!
う~ん・・・
やっぱり僕にはカメラしかないっ
撮るのは、好き。
撮られるのは、苦手。
そんな僕。
大切な人への大切な気持は
ファインダー越しで伝えよう。
そう考えてカメラマンぶって
友人の結婚式の参加させてもらうこと数回。
次第にこの「結婚式カメラマン」にハマってきました。
撮影するときの僕のモットーは、ただ一つ。
「笑顔」
このことのみ。
結婚式って
誰もが新郎新婦に対して祝福の目を向けているし、
その空間には幸せがひろがっていると思うのです。
「幸せ」な瞬間ってなかなか伝えにくいけど、
写真なら
笑顔を撮ることで素直に幸せな空間を伝えられるんじゃないかなって。
新郎新婦の笑顔と、
その新郎新婦を祝う皆の笑顔。
これが揃って初めて、笑顔って言えます。
「(結婚式では)撮るよ~
」
ってハリきってる僕に対し、
友人はよく
「プロのカメラマンに位置取りで負けるなよ
」
って、応援(冷やかし
)してくれます。
でも僕はプロのカメラマンに対抗しようとは思わないの。
技術じゃ
かなうわけがないから。
じゃぁ僕がプロのカメラマンに勝てることと言ったら・・・
「笑顔を撮ること」
だと思うのです。
プロのカメラマンでは決して撮ることが出来ない笑顔を
僕だったら撮れる気がするのです。
「はーい、撮りますよー。笑顔くださーい」
なんて、
その日はじめて会うカメラマンに言われて、笑えますか?
笑顔には2種類あって、
作った笑顔と、
心からの笑顔があります。
それってね、
「笑顔」の口の広がり方とか
表情ですぐどっちの笑顔かわかるんですよね。
それは
「写真向けの笑顔」と
「素の笑顔」とも言い換えれます。
僕は結婚式のカメラマンのルールも知らず、
謝ってバージンロードに入ってしまい
スタッフさんに叱られたこともあります。
カメラの調子が悪ければ
すぐにパニックになります。
でも
僕が写真を必死に撮っている姿を見て
みんなの笑顔が輝いてくれるんです。
僕のことを知ってくれてる皆だからこそ、
わらってくれる。
逆をいえば
皆を知ってる僕だからこそ、
わらってもらえる。
そう思うのです。
そう信じたいのです。
新郎新婦さんは
結婚式で、お世話になった人たちに
感謝の気持ちを伝えようとしてくれます。
でも
それは僕らにとっても同じで
「おめでとう」の気持ちと同時に
感謝の気持ちも伝えたいと思っているのです。
それが人によっては
笑顔で伝えたり、
ビールを注ぎにいって伝えたり、
歌を歌って伝えたり・・・
その方法は人それぞれで、
僕はカメラを選んだ、それだけなのです。
僕がカメラマンをやらせてもらえたときは
だいたい数百枚撮ります。
デジカメが嫌いな僕は
フィルムでバシャバシャ撮りまくります。
ベストショットは
沢山撮ったうちの、ほんのちょっとしかないのです。
で、
撮った写真は
極力その新郎新婦にプレゼントするようにしています。
自分のお気に入りがあれば
2Lにしてプレゼントするし、
時間があれば
焼き増しもして、ネガもプレゼントもします。
(それをしていなかった友人、ごめんなさい・・・)
そりゃぁ、お金はかかります。
でもね。
大切な人が喜ぶ顔を
見られるなら安いものです。
そのために
働いてるようなものなんだから。
だから僕はこれからも
「結婚式カメラマン」をやっていくつもりです。
本当は
カッコいいスーツを着たり、
友達とおしゃべりを楽しんだり、
キレイなドレスの女性との出会いを探したり、
食事を楽しんだり、
僕も写真を撮られたり、
何もせずにその結婚式を目に焼き付けたり・・・
そうした方がいいのかもしれません。
新郎新婦だって
「写真ばっか撮らずに楽しんでね
」と言ってくれます。
でもね・・
僕は・・・・
酒も弱いし、
芸もない。
お金もなければ
髪もない。(あじゃぱー
)
高倉健さん風に言えば・・・
「自分、不器用っすから・・・」
なんです
知らない人から見れば
僕の姿って異様に映ると思うんですよね。
友人なのか
カメラマンなのかわからないけど
食事もロクにとらずに動き回って
自分の知らない人でも
撮りまくって
(新郎新婦の大切な人であることは間違いないから
二人の為に撮りたいのです)
酒に酔ってか、
興奮してかわからないけど
真っ赤な顔で
スーツ姿で汗ダラダラ流し、
膝を地面につけて
バシャバシャバシャ撮りまくる。
不格好なのは
自分でも十分わかってるの。
28歳にもなった
おっさんが
大きなカメラと荷物かかえて
動き回るのって
みっともないって、わかってるの。
それが
人から見れば
ダサいって思われるであろうことも。
でも、
それが「自分」。
カメラを通して
新郎新婦への「おめでとう」を伝えるために、
僕が選んだ手段。
僕だから出来ること。
僕じゃなきゃ出来ないこと。
そう信じて
これからも
幸せな人を撮り続けていきたい。
(「その前にお前が早く結婚しろ」って言われそうだけど・・・
)