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りょうちゃんの小笠原村議員日記

サーファーでありカヤッカーでありエコロジストである清水良一の議員活動の日記です。

死が最も遠い国 日本

2020-04-25 07:35:41 | 日記
 私は、1歳の時セキリのような病気で8時間呼吸が止まり、医者にほとんど助からないだろうと言われたそうだ。
 しかし、奇跡的に助かり奇跡的に今まで生き残って来た。
物心がつき始める頃、親父は私に事あるごと、説教の時等に「お前は一度死んでいる。だから死んだ気で頑張れ、一生懸命やれ」と言われて来た。死というものが何なのかもわからず死んだ気で頑張るってどうすればいいのかもわからず、この言葉を聞くと自分はダメなやつだと涙を流したことを思い出す。

 日本は平均寿命で世界一の国だそうだ。つまり世界で一番死が遠い国という事になる。そんな理由なのか、死について考える人は少ないようだし学校で死について何か教えられた記憶もない。強いて言えば生命保険会社くらいが教えてくれるくらいかもしれない。
 どんな生き物も生まれて死ぬ、人間も平等に死が待っている。死を考えれば自ずと生は輝き始めるのではないか。

 私も60を過ぎ生の世界から死の世界に近ずいていることは確か、せめて病院のベットでは死にたくないものだ。

 死の遠い国で一体何人くらいの人がどんな原因で亡くなっているのか、2018年の厚生労働省の資料を見てみた。
 日本は1年間に91万人が生まれ136万人が死んでいくそうだ。なんと1年間に45万人がゴッソリ減っていく。だいたい金沢市位の都市が一年で一つなくなっている勘定だ。死の原因ベスト3はガン、心疾患、脳血管疾患この3っつの病気で全死因の半分以上の69万人1日平均1890人くらいが亡くなる。その次に肺炎(嗚咽肺炎も含めて)で13万人一日に362人の方がなくなっているそうだ。ちなみに今マスコミが大騒ぎしているコロナウイルスの肺炎で亡くなっている人は4/28日現在2ヶ月の間で376人、次に老衰が10万人1日に273人交通事故等の不慮の事故が4万人1日に109人続いて自殺で2万人1日に54人だそうだ。そして世界では年間5600万人の人が亡くなり一日に4万人の人がお腹を空かせてなんらかの病で死んでるそうだ。
 死の最も遠い国でも確実に死はやって来る。じゃーどうすればいいのか?ある時私は一つの答えを得た。
今日の今ここに生きている事を味わって楽しむしかないと!
そして親父が何度も私に言っていた「死ぬ気で頑張れ」とはいつ死ぬかわからないから今日を最高に楽しめってことだと理解した。全ては今日のために過去も未来も全ては今日を楽しむためにあると気づいた。
 こんなに大騒ぎをしているコロナで死ぬ確率はまだまだ小さい。
しかしコロナが世界に大きな影響を与えていることは確かだ。私達の生き方や価値観を大きく変えるチャンスのように感じる。

 それにしても、なぜこんなに大騒ぎをしているのかよく考えてみると医療事情が大きな要因だと思う。
おそらく日本人の多くは病院で亡くなっている。
だからコロナ以外で亡くなる人のベットはすでに用意されているのだろう。しかし感染症であるコロナのためのベットは他の病人と完全に分けなければならないし、そういうベットを作ったり看護をしたりするのはかなり大変なことだ。そんなわけで大騒ぎしているのだろう。コロナ用のベットが用意されるまではコロナに感染しないようにそして死が近い老人や病人に移さないようにしなければならない。それはコロナにかかると自分が死にたい場所で死ぬ事が不可能になりそうだから。死の遠い国日本でも死について考える機会にしなければと思う。

子供の頃天国は雲の上でフワフワした世界をイメージをしていた。今日その雲はかなり近ずいて来た。



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