北京日記

北京滞在中に観たこと、エピソードや感じたことなどを紹介し、中国との友好を深めたい。

道端で売られているものは、死んでも食べてはいけません

2007年05月06日 11時03分35秒 | Weblog
だいぶ数は減ってきたが、北京にはまだ屋台がある。昔は屋台はそこらじゅうにあったらしい。9年前の北京の大通りは屋台であふれかえっていた。今は屋台は裏路地などにある。

中国人は学校で「死んでも道端で売られているものは食べるな」という教育を受けるという。道端のものは不衛生だ。真夏などは肉類を炎天下の元数時間置きっぱなしにする。屋台の店員は料理に使用する野菜を洗わないし、ラーメンにのせる野菜などを素手で手づかみする。中国人には結構立小便をする人がいるので、手づかみをされたら料理は不衛生になる。

幸運にも私は屋台のものを食べても食中毒にならない。洗われていない野菜を食べようが、野菜が有機農法で作られて野菜に寄生虫の卵がついていようが、まったく気にならない。食べて、おいしければそれでいい。私は道端でよく立ち食いをする。

大学の食堂も食材をぞんざいに扱っている。ある大学では、野菜を床に置いていた。食堂には何店舗か小規模のレストランが入っている。中国の大学の食堂は酒を売っている。大学内にバーもある。

この間道端で「アヒル」が売られていましたよ。数日前から道端からピヨピヨ音がするなーと思っていた。よく見たら、段ボール箱にアヒルの雛がたくさん入っていた。黄色い雛と真っ黒な雛がいた。黒い毛の雛はいるんでしょうか。まさか毛の色を一匹一匹染めるわけではないと思う。中国人に聞いたら、道端で売られているアヒルは「ペット」用のアヒルらしいですね。ペット用のアヒルは食用にはならないようです。

たまに猫やウサギを道端で売っている人がいる。生体売買をしている人のほとんどは商売として動物を育てている。だが、中には家で生まれすぎて飼えなくなったペットの子供を売っている人もいる。アヒルの雛は一匹3元、猫は15元くらいが相場でしょう。

屋台は、入れ替わりが激しい。現れたと思ったら数日後には屋台がなくなる。「客が客呼ぶ」と言うが、屋台が多く立ち並ぶ場所には新たに屋台を参入させようとする人が多い。

入れ替わりが激しい理由のひとつに、「警察」が関係していると思う。たまに警察が抜き打ち検査に来る。警察に賄賂を渡して警察と仲良くしているような屋台は長く営業でき、新参者でよく勝手の分からないものは警察にしょっぴかれる。

警察はどんどん屋台を廃業に追い込んでいる。屋台の営業者は営業許可証、衛生許可証を取得していないし、公道で無許可で屋台を開いている。警察は屋台を廃業に追い込んだ後、果たして彼らに保障をしているのだろうか。今まで認めていたものを急に禁止されたら、屋台の人たちは食いっぱぐれる。