北京日記

北京滞在中に観たこと、エピソードや感じたことなどを紹介し、中国との友好を深めたい。

白タク

2007年05月19日 10時13分40秒 | Weblog
北京には白タクがいっぱいいる。白タクは群れを成している。青島ではタクシーそっくりで紛らわしい白タクを見かけたが、北京には今はタクシーもどきの白タクはなさそうだ。

白タクは中国語で「黒車(HeiChe)」と呼ばれている。白タクは、公共の交通の網の目をくぐって営業している。例えばバスが通っていない地域や電車の終電の後で白タクが目立つ。

前私が住んでいた家の周辺には公共バスは走っていなかった。こういう場所には「白タクターミナル」が自然とできる。白タクターミナルにはよく「面包車(MianBaoChe)」と呼ばれるワゴン車の白タクが多く走っている。「面包」は中国語で食べ物の「パン」と言う意味だ。ワゴン車の場合、混雑時の運賃は大体5キロメートルの距離で1元から3元だ。

白タクは市バスの駅やモノレール駅の目の前にもたむろしている。駅員や警察は白タクがはびこっている事を知っているが、知らない振りをしている。警察は白タクを取り締まっているようだが、あまり取り締まりは厳しくないようだ。

北京では韓国人の間で、「白タクに乗ると、運転手に殺され臓器を売られる。」と言う噂が囁かれているらしい。中国人も「白タクは危険だから白タクには乗らないほうがいい」とよく言う。

白タクを一人で乗った場合、3キロメートルくらいなら15元が相場だろう。白タクの運転手は高収入を得るため、乗り合いタクシーのように数人を一緒に乗せようとする。

白タクが必要な場所もある。私は先週北京の外れにある大学の寮を訪問した。大学の周りにはタクシーが一台も走っていない。その代わりに白タクがたくさん走っている。大学から帰る際、夜の9時を回っていた。私は仕方なく白タクを使って帰ったが、内心おびえていた。そこで、友人に白タクターミナルまで送ってもらい、彼らに白タクのナンバープレートを記録してもらった。無事に目的地まで着けた時はほっとした。