「成澤准教授の最後の恋」高遠琉加・著 イラスト・高永ひなこ 角川書店ルビー文庫

「成澤准教授の最後の恋」高遠琉加・著　イラスト・高永ひなこ　角川書店ルビー文庫
　2010年1月1日初版　258ページ　552円＋税

　ページをめくると、漢字に振り仮名がばーっとふってあるルビー文庫です。

　ストーリーは・・・フランス文学部准教授兼有名翻訳家の成澤は、強い雨の夜、非常階段で死のうとしていた蒼井を助ける。彼は馴染みの出版社の新米編集者だった。なぜかその時の思い詰めた表情が気になり、次の仕事を受ける代わりに、無理やり蒼井を担当に指名した成澤。厭世的で人との関わりを避けてきた自分とは違い、純粋で常に前向きな彼に、恋に堕ちたと自覚した成澤は、どうしても君が欲しいと、蒼井に想いを告げる。しかし、頑なに自分を拒む彼には、癒えない心の傷があると知り…。准教授×新米編集者の身も心も捧げる、最後の恋　というもの。

　遊び人風の攻めの成澤が、実は恋愛ビギナーで、受けとの愛で初めて人を愛するということを知る、という話。
　受けは攻めに過去の想い人を重ねていたという設定。

　特に可もなく不可もなく。
　木原音瀬先生あたりだと、昔愛していた人を攻めに重ねていた、と攻めに告白したあたりで、ひと悶着ある話にしたんじゃないかと思いますが、この本は薄いし、ルビー文庫だし（！？）で、あっさり終わってしまいました。