ペコリーノのBL読書日記

BLスキーのペコリーノのBL読書日記。素人の感想&個人的な覚書です。100%自分向けのためネタバレ全開です。

「スピードをあげろ」久我有加・著 イラスト・藤崎一也 新書館ディアプラス文庫

2008-08-03 23:34:47 | 久我有加
「スピードをあげろ」久我有加・著 イラスト・藤崎一也 新書館ディアプラス文庫
 2005年2月25日初版 306ページ 560円+税

 久我先生のデビュー作「春の声」のスピンオフ作品だそうです。「春の声」を先に読むべきだった・・・と後悔しました。

 ストーリーは・・・
兄の突然の渡仏により家業の跡取りの座が回ってきた裕志は、多田の経営する居酒屋で修行することになった。キレイな顔して甘え上手。生まれ持った小器用さで世を渡ってきた裕志だが、多田には通用しなかった。一枚も二枚も上手な多田にムカつきつつも、彼の実力は認めざるを得ない。負けず嫌い根性で修行を続けるうち、彼の好きな相手が男性で、しかも片想いだと知り…。「春の声」の多田登場、フルスピード・ラブ。というもの


●シリーズものは最初から読むのが鉄則
 シリーズというより、「春の声」で脇役だったキャラがメインカプの片割れになっているそうです。一応、「春の声」の主役キャラもちょっと出てきます。

 タイトルの「スピードをあげろ」というのは、受けで年下の祐志が年上の攻めキャラに追いつくために(成長の)スピードをあげよう・・・と思うところから。

 単体でも読めるということで、確かに読めはします。
 「春の声」に引き続いて登場しているのが多田という攻めキャラなのですが、単独でも読めるように、と、多田というキャラの説明は一応、してあります。
 しかし、それでも多田の人となりがよくわかりませんでした。
 ビジネスマンとしては成功者ではあっても、見るたびに人を笑う多田を何故、受けの祐志が好きになったのかが、ピンときませんでした。
 前作から読んでいる人は、多田の人間的な魅力を、単体でしか読んでいない私よりは感じることができたのでしょう。

 私はこの作品にはあまりノレませんでしたが、「春の声」を読んだ人と、そうでない私とでは、作品の印象が変わるのでしょう。私は可もなく不可もなくという印象しか持てませんでした。

 久我先生の初期の作品ということで、現在の作品と比べると、文章が硬いというか伸びやかさに欠けるような気がしますが、これは仕方のないことだと思います。
 

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1 コメント

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Unknown (ペコリーノ)
2009-05-12 01:51:05
「何でやねん」「月も星もない」シリーズは買い取り価格がけっこういいようだ(だらけで200円程度)。
他は作品でバラつきがあり、買取拒否も多い。
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