ペコリーノのBL読書日記

BLスキーのペコリーノのBL読書日記。素人の感想&個人的な覚書です。100%自分向けのためネタバレ全開です。

ロマンスの演じかた 砂原糖子・著 イラスト・影木栄貴 オークラ出版アイスノベルズ

2009-01-12 22:25:57 | 砂原糖子
ロマンスの演じかた 砂原糖子・著 イラスト・影木栄貴 オークラ出版アイスノベルズ 
 2003年6月初版 245ページ 880円(税込み)
 
 オークラ出版はまだありますが、アイスノベルズはもうないみたいですね。
 BL雑誌は買わないのであまりよく知らないのですが、「小説アイス」って雑誌があったような・・・。廃刊したみたいですけど。


 ストーリーは・・・敷の悪夢は、幼なじみの有佐が同じアパートの隣の部屋に越してきてから始まった…。高校生ながら美貌を武器に、別れさせ屋をして金を稼いでいる有佐が男女問わず部屋に連れ込み、早朝からHな喘ぎ声を聞かせるからだ…。守銭奴のような有佐に以前から反発していた敷だったが、自分の彼女を誘惑、振られたことで大激怒!今度こそ、鬼のような有佐と絶縁しようとするのだが…というもの。

 敷と有佐は幼馴染。両親の海外転勤のため、アパートで一人暮らしを始めた敷の隣の部屋に有佐が引越してくる。引越しの理由は、有佐がやっている「別れさせ屋」のために、実家では都合が悪いというもの。
 有佐はとにかく敷を苛める、というか、嫌がらせをして、それに敷が振り回される。
 苛めの理由は、有佐は敷のことが好きで・・・ってなわけで、有佐はいわゆる「ツンデレ」だと思います。
 
 有佐は敷と一緒に遊園地に行きたいのですが、素直に「一緒に行こう」とは言えないので、クリスマスプレゼントとして敷に福引券を渡し(他の友人にはクリスマスプレゼントとしてけっこう高価な腕時計をあげるなど、あくまで敷にはツンツンしている)、福引の担当者に依頼して、敷に遊園地の券があたるように画策したりします。
 無論、最後は有佐の気持ちに気づいた敷とハッピーエンドになるわけですが、有佐が敷を好きなのはいいとして(それが前提だし)、敷が有佐を好きになるのがよくわかりませんでした。
 有佐はとかく、敷に嫌がらせをしたり(敷の彼女をとったり)、他の友人との待遇に差をつけたり、はたまた、「別れさせ屋」の仕事の一環で、男、女問わず、セックスしたりしています(セックス云々は実は有佐の嘘なのですが、敷に対してはそう振舞っている)。
 有佐はツンツンはしていますが、デレの部分がないのです。デキてからは多少、あるんですけどね。
 敷はヘテロで彼女が居たという設定なので、ひたすらツンツンして、挙句の果てに彼女を取ったりまでする相手を好きになるのかなぁ・・・と。途中、敷は有佐に絶交宣言したりしますが、これもなしくずしに関係回復しているんですよね。まぁ、砂原先生の昔の作品なので、やはり若いってことなのでしょうかね。Hシーンも一回目は朝チュンですし。

 砂原先生の絶版になった作品が、ルチル文庫で再版されていますが、この作品はどうでしょうね。ツンデレブームはもう過去の話ですし、再版するだけの価値がこの作品にあるのか・・・・・・微妙なところです。

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