「駄犬は愛を求める」鳩村衣杏・著 イラスト・一馬友巳 リブレ出版ビーボーイノベル
2007年3月20日 252ページ 850円+税
あとがきに「ワタシにとってターニング・ポイントともいうべき、思い出深い作品です」と、ありました。
ストーリーは・・・
「巽を全部、オレのものにしたい。抱きたい」巽が勤める店にやって来た、いけ好かない客・裕城は、実は人気若手俳優。クールなイメージの裕城だけど素顔は全然違って!?裕城に惚れられて、身も心も独占したいと迫られた巽は『お試し期間』を設けることに。情熱的な年下のオトコなんて全然好みじゃない!でも、まっすぐに愛をぶつける裕城に、巽は揺れて…。ワンコ系年下×意地っ張りなオトナ―大量書き下ろし付 というもの。
以前、映画配給会社にお勤めだったという鳩村先生。
「映画館で会いましょう」シリーズをはじめとして、映画(配給)業界を正面から取り上げた作品もありますが、本作は、映画好きのレンタルビデオ店の店長・巽と、泣ける映画が大好きな特撮番組の俳優・裕城という組みあわせ。
巽はもともとゲイでかつ、タチだが、裕城に惚れられて受けにまわります。
もとタチという設定ですが、乳首が弱く、掘られることに関してもあまり抵抗感がなかったりと、「タチ(攻め)が受けにまわる」という設定はあまり生かされていないように思いました。
そこそこ面白いし、映画を通じて二人が知り合い、仲が良くなる・・・というくだりは、自然な流れでよかったように思いますが、ヘテロだった裕城が、巽に惚れて「俺って、ゲイだったんだ・・・・・・」(P57)ってのは、ちょっと安直だったように思います。
また、私が鳩村先生の作品を読む際、常に付きまとうのが「これを男同士でやる必要があるのか」ということなのですが、この作品でも同じことを感じました。
そんなこと言ったら、他の作家さんだって同じような感じの人がいるやん!って思ったりもするのですけど、鳩村先生の場合、他がそこそこレベルが高いだけに、そこが目立つような気がします。
楽しく読めましたけど、男同士(BL)ならではの何か・・・が無いので、読後感が薄い、というか、一度読んだら満足してしまって、「もう一度読みたい」とは思えないんですよね。
2007年3月20日 252ページ 850円+税
あとがきに「ワタシにとってターニング・ポイントともいうべき、思い出深い作品です」と、ありました。
ストーリーは・・・
「巽を全部、オレのものにしたい。抱きたい」巽が勤める店にやって来た、いけ好かない客・裕城は、実は人気若手俳優。クールなイメージの裕城だけど素顔は全然違って!?裕城に惚れられて、身も心も独占したいと迫られた巽は『お試し期間』を設けることに。情熱的な年下のオトコなんて全然好みじゃない!でも、まっすぐに愛をぶつける裕城に、巽は揺れて…。ワンコ系年下×意地っ張りなオトナ―大量書き下ろし付 というもの。
以前、映画配給会社にお勤めだったという鳩村先生。
「映画館で会いましょう」シリーズをはじめとして、映画(配給)業界を正面から取り上げた作品もありますが、本作は、映画好きのレンタルビデオ店の店長・巽と、泣ける映画が大好きな特撮番組の俳優・裕城という組みあわせ。
巽はもともとゲイでかつ、タチだが、裕城に惚れられて受けにまわります。
もとタチという設定ですが、乳首が弱く、掘られることに関してもあまり抵抗感がなかったりと、「タチ(攻め)が受けにまわる」という設定はあまり生かされていないように思いました。
そこそこ面白いし、映画を通じて二人が知り合い、仲が良くなる・・・というくだりは、自然な流れでよかったように思いますが、ヘテロだった裕城が、巽に惚れて「俺って、ゲイだったんだ・・・・・・」(P57)ってのは、ちょっと安直だったように思います。
また、私が鳩村先生の作品を読む際、常に付きまとうのが「これを男同士でやる必要があるのか」ということなのですが、この作品でも同じことを感じました。
そんなこと言ったら、他の作家さんだって同じような感じの人がいるやん!って思ったりもするのですけど、鳩村先生の場合、他がそこそこレベルが高いだけに、そこが目立つような気がします。
楽しく読めましたけど、男同士(BL)ならではの何か・・・が無いので、読後感が薄い、というか、一度読んだら満足してしまって、「もう一度読みたい」とは思えないんですよね。