「空に自由の鳥は鳴く」李丘那岐・著 イラスト・高城たくみ 幻冬舎ルチル文庫
2009年3月20日初版 258ページ 533円+税
久々に李丘先生の作品を読みました。
ストーリーは・・・サーカス団育ちの梶雲雀が構える「クラウン探偵社」の経営は、傾いていた。依頼もなく、助手にも逃げられ―そんな折、殴る蹴るの暴行に遭っていた青年・西之木晴人を拾う梶。そのまま依頼人となり、やがては相棒候補として名乗りを上げる晴人のひたむきな瞳に、「亡きあの人以外に大切な存在なんていらない」と頑なだった梶の心は揺れて…というもの。
2009年7月に続編が出ているようです。
主人公は探偵(受け)で攻めは押しかけの助手という設定。
探偵ものでもいわゆる「探偵物」っぽさはかけらもありません(探偵が主人公の場合、絶対にミステリー小説ってこともないでしょうけれども)。
つまんなかったというわけではないのですが、消化不良の一作でした。
主人公の名前が梶雲雀(かじ ひばり)ってのもどうかと思いましたが、それよりも、なぜ、攻めが受けの雲雀を好きになったのかよくわからないのです。んでもって、この話はミステリーでもなんでもない以上、攻めと受けの恋愛部分がメインの話だと思うので、けっこうその部分が大事だと思うのですよ。
特に、雲雀はもとからのゲイで、攻めの晴人はヘテロという設定なので、晴人が宗旨替えをする部分は結構おおごとだと思うんですよね。
この話は雲雀視点だということもあるんでしょうけど、そのあたりはほとんど触れられておらず、かつ、雲雀→晴人ではなく、晴人が雲雀をくどいていって、雲雀が晴人を受け入れるという話なので、晴人の心の動きがわからないので、なんか、置いてけぼりのまま話が終わってしまいました。
李丘先生の話はいくつか読みましたが、「そういうもの」として描かれている話が多いように思います。要するにご都合主義な話、ということですね。
2009年3月20日初版 258ページ 533円+税
久々に李丘先生の作品を読みました。
ストーリーは・・・サーカス団育ちの梶雲雀が構える「クラウン探偵社」の経営は、傾いていた。依頼もなく、助手にも逃げられ―そんな折、殴る蹴るの暴行に遭っていた青年・西之木晴人を拾う梶。そのまま依頼人となり、やがては相棒候補として名乗りを上げる晴人のひたむきな瞳に、「亡きあの人以外に大切な存在なんていらない」と頑なだった梶の心は揺れて…というもの。
2009年7月に続編が出ているようです。
主人公は探偵(受け)で攻めは押しかけの助手という設定。
探偵ものでもいわゆる「探偵物」っぽさはかけらもありません(探偵が主人公の場合、絶対にミステリー小説ってこともないでしょうけれども)。
つまんなかったというわけではないのですが、消化不良の一作でした。
主人公の名前が梶雲雀(かじ ひばり)ってのもどうかと思いましたが、それよりも、なぜ、攻めが受けの雲雀を好きになったのかよくわからないのです。んでもって、この話はミステリーでもなんでもない以上、攻めと受けの恋愛部分がメインの話だと思うので、けっこうその部分が大事だと思うのですよ。
特に、雲雀はもとからのゲイで、攻めの晴人はヘテロという設定なので、晴人が宗旨替えをする部分は結構おおごとだと思うんですよね。
この話は雲雀視点だということもあるんでしょうけど、そのあたりはほとんど触れられておらず、かつ、雲雀→晴人ではなく、晴人が雲雀をくどいていって、雲雀が晴人を受け入れるという話なので、晴人の心の動きがわからないので、なんか、置いてけぼりのまま話が終わってしまいました。
李丘先生の話はいくつか読みましたが、「そういうもの」として描かれている話が多いように思います。要するにご都合主義な話、ということですね。