ペルシャ文明展に行って来ました。土曜なのにすっごい早起き。私的にはあり得ないのですが、混んでること考えるとやはし頑張ってでも早く行くのがベストです。ここでは早起きは三文の得が実践される気持ちですね。
さて、ペルシャの黄金期は日本でいう縄文時代とか弥生時代あたりで、この時期既に巨大神殿が築かれるなどしていたのですが・・・エジプトといい、想像を超えてます。会場では、土器・金銀製品・レリーフ・巨大な門(人面有翼獣神像)の縮小スケール、コインなどなど多岐にわたって展示されていました。私はと言えば、ひたすら有翼ライオンの黄金のリュトン(角杯、ようするに巨大な杯ですね 前550-前330年頃製作)に釘付けになってました。こんだけ沢山の金で思いっきり製作できたら本望だろうなぁ。コインのレリーフもすっごく細かくて、人物が左向きか右向きかで時代が分かったりなど、面白い発見もいっぱいありました。
黄金のリュトン
マスティフ犬もちょっとグリフィンのような雌ライオンのような感じでしたが、心惹かれました。
中でも、何故だかわからないけど気になってしょうがなかったのはアケメネス朝ペルシャで最大の領土を誇ったダレイオス1世(前522-前486年)の銀製定礎碑文です。アケメネス朝ペルシャの都ペルセポリスの造営を指示した書面だそうで、贅沢にも銀製と金製があるようです。この碑文、何故か3か国の言葉で3段に分けて書いてあるのですが、この王は、帝国の富を象徴する大宮殿ペルセポリスの造営を指示し、エジプトからインドにいたる領内から職人を集めたとありますので、全ての人が読めるようにってことかな、と解釈しました。ほんとはどうなんでしょう?
ペルシャ関連の遺跡がある場所は私の行ってみたいベスト5に入っているのですが、この展覧会を見て、ぐぐっとランクが上がりました。特にイランのペルセポリスは前回見たナスカ展よりもかなりランクUPかな。しかし、私が行きたい場所はことごとく治安の悪そうなとこばかり。昔、湾岸戦争突入か?という時にエジプトに行きましたが、あの時はかえって安全でした。今は結構テロとか頻発していますね。とかいいながら、日本も決して安全ではないかなとか最近思ったりしていますが、現実感はあまり無しと言ったところでしょうか。や、でも安心してどこへでも行けるような世の中になるといいな、とはいつも思っています。自分の旅行のためだけでなく、ね。