そらそら☆パラダイス

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愛の讃歌(エディット・ピアフ物語)

2006-04-28 | 映画&芝居&コンサート
作・演出・美術・衣裳・主演・・・全て一人でこなしてしまう大物がここに居たって感じでただひたすらボーゼンとした芝居でした。いや・・三輪明宏って何もんなんでしょーね??芝居自体は全体の構成から見るとそんなに目新しいものではなく、普通で見ればここまで鮮烈な印象にはならなかったと思うのですが、これはひとえに三輪さんだから成り立っている芝居でしょうね。ほんと世の中は広いなぁ。昔、粋がって寺山修司を好んで観てる時代がありました。その絡みで三輪さんを知ったのが始まりですが、白黒でもいや、だからこそかな。スクリーンの中の彼女(あえて)はとても美しかった!衝撃でした。愛の讃歌では、その三輪さんの魅力が余すことなく出し切られていました。とにかく唄が素晴らしい。ずっと聞かせられたら毒になるんじゃないかってくらい引き込まれます。一体何者なんだこの人は・・・。18:30から開始して終了は22:10その間休憩2回。ほとんど出ずっぱりです。周りの出演者は添え物と化し(でもエディットの妹役である新橋さんは別格でした)、三輪ワールドがただひたすら続いて行く感じ。圧巻です。一度三輪さんの芝居を生で見たいなと思っていたので、肉離れ後の痛い足を引きずって見に行った甲斐がありました。一緒に行った友人も「何故か分かんないけど涙出た」と休憩の時にハラハラ涙していました。それくらい、2幕最後の「愛の讃歌」は胸に来るものがあったのです。今度はコンサートに行ってみたい!
ところで、会場となったル・テアトル銀座のスタッフは素晴らしい連携ですね。松葉杖を持ってエレベーターを降りたとたん、まず「会場はエスカレーターで1回上がって頂くのですが大丈夫ですか?」、上がったところで座席番号を聞かれ、松葉杖を預かってもらって、「閉幕後に席までお持ちします。終了後はスタッフがご案内いたしますので、この階からエレベーターに乗って頂けます」と至れり尽くせり。最後まで余韻を残せて帰宅することができました。劇場の皆さんありがとうございます。

「愛の讃歌」出演:美輪明宏/木村彰吾/新橋耐子/山谷初男/松橋登/瀬下和久/城月美穂/柄沢次郎/菊池隆則 他