五里夢中於札幌菊水 

野戦病院へ出向予定。
医療崩壊に対して国民全てと共闘を夢想。
北海道の医療崩壊をなんとか防ぎたい。

SiCKO(病人)封切り

2007-08-25 10:42:59 | 医療問題
昨日封切りのSiCKO(病人)を早速昨日、見に行きました。

札幌ではココ→シアターキノ
でひっそりと上映しています。

昼過ぎから、脳外科関連の勉強会に出ていたのですが、
そこでは不覚にも?居眠りをしてしまいました。
が、もちろんこの映画では居眠りなどしません。
(先輩と若干飲んだ後でしたが)

米国医療問題を深くえぐった問題作です。
他国との比較は別な観点が抜けているところ
も若干あるかもしれませんが、
それにしても最初から凄まじい映像が。
笑いあり、憤りあり、感動あり、
みなさん、劇場で自分の目で是非確かめてください。


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「シッコ」 (米)

米国医療の惨状にメス

 ある時は銃社会に、ある時はイラク戦争に異議申し立てをしたマイケル・ムーア監督が、今度は米国の医療保険制度にメスを入れ、持ち前の突撃取材を武器に相手の懐深く攻め入る。

 通り一遍のドキュメンタリーとは一線を画す独自の取材は、ここでも異彩を放つ。痛烈な毒を含む風刺精神といおうか。例えば、事故で2本の指先をなくした男性。法外な治療費に驚き、縫合は1本にとどめたという証言は、ほとんどブラックユーモア。が、ムーアはここで国民皆保険制度のない米国の医療現場の惨状を容赦なく暴き出すのだ。

 弱者や貧困層に冷たく、強者や富裕層に手厚い米国。カナダや英仏の夢のような医療制度と比べれば、病(シッコ)は重い。観客は驚き、あきれ、怒りさえこみ上げてくる仕掛けだ。

 圧巻は満足な治療を受けられない米国民と共にキューバに行く終幕の突撃リポート。収監するアル・カーイダの一味を無償治療する米軍基地内の病院を目指す体当たり取材は、ムーアの独壇場。果たして結末は?

 突撃取材だけに当たり外れはあるし、受けを狙ったスタンドプレーの感なきにしもあらず。が、ユーモアと皮肉に満ちたムーア流の問題提起は健在。耳を傾ける価値は十分ある。医療改革が進む日本も他人事ではないのだから。2時間3分。日比谷・シャンテ・シネなど。(土屋好生)

(2007年8月24日 読売新聞)

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5 コメント

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TBさせていただきます (最凶)
2007-08-29 12:01:32
はじめまして。「史上最凶の乳ガン患者」こと最凶と申します。医療とメディアのあり方に興味を持っています。
Sickoは初日に見に行ってきましたが、たしかになーんにも知らない人がこれを見たら「イギリスの悲惨な医療」もすばらしいと思っちゃうかもしれませんね。
そんな人たち向きに「Sickoを10倍楽しむ法」という解説を、拙ブログでやってます。TB致しますのでお読みいただければ幸いです。
こんごともよろしくー。
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面白そうです (ちゃき)
2007-08-28 13:00:48
なんだか面白そうです
機会があればチェックしてみます
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Unknown (キンキン@ダイコク堂)
2007-08-26 16:47:12
つくばではまだやってませんで、9月1日からだそうです。(´Д⊂
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Unknown (こかる)
2007-08-26 12:11:17
ゲバラの娘も出ているというので見に行こうと
思ってました。
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Sicko~ (Taichan)
2007-08-26 11:49:09
レビューありがとうございました。アメリカで上映期間が短縮されたのが分かります。マイケルムーアは作品は過激でいいのですが、普段の言動がもう少し紳士的であればいいな~と思います。敵が多過ぎます。

脳外科関連の勉強会は寝ても、Sickoだけはしっかり観てきた、さすがです。
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