診療報酬関連の話題を見ふと思ったこと。
経済諮問会議の影響で、今後も診療報酬は
どんどんマイナス改定になるのは間違いない。
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入院の診療報酬、1.5%減・4年ぶりの減少
2007年8月7日/日本経済新聞 朝刊
厚生労働省は6日、医療保険から医療機関に払う診療報酬を分析した2006年の「社会医療診療行為別調査結果」を発表した。入院向けの診療報酬は1件あたり3万7029.6点(1点10円)と前年比で1.5%下がり、4年ぶりの減少となった。厚労省は同年4月の診療報酬のマイナス改定の効果とみている。外来の診療報酬は1件あたり1.8%減と、2年連続の減少となった。
政府は06年4月の診療報酬改定で、過去最大の3.16%の引き下げを断行した。
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看護師採用、今春募集の51% 滋賀県内病院、診療報酬改定響く
2007年8月7日 京都新聞
滋賀県内にある全61の病院が今春に募集した看護師計1038人に対し、正規採用者は計530人と51%にとどまっていたことが6日までに分かった。診療報酬の改定で他府県の大病院に流れる看護師が多いためとみられる。看護師不足で病棟を閉鎖する病院も出ており、県は「(採用率の低さは)過去にも例がないのでは」としている。
県看護協会などによると、61病院が正規採用した看護師は2005年春は募集人数計752人に対し665人(採用率88・4%)、06年春は同798人に対し630人で(同78%)で、今春は一気に低下した。
背景には、看護師1人当たりの入院患者数を従来の10人から7人に引き下げて手厚い配置にすると診療報酬が増額される新基準が昨年4月に定められたことにある。この結果、「7人配置」を志向する病院を中心に看護師の争奪戦が起こり、労働条件のよい大病院に集中する傾向が生じた。
離職者の増加も追い打ちをかけている。県内の離職者数は06年度は1210人と、ここ数年間は毎年1000人を超え、新規採用後1年以内の離職率は06年で15・2%に上っている。
看護師不足の影響で、県立成人病センター(守山市)では、今年2月から一病棟(40床)を閉鎖した。公立高島総合病院(高島市)も4月から4病棟のうちの一つ(40床)を閉鎖し、看護師の約1割に当たる13人が別の病院に再就職するなどした。
県看護協会の藤井淑子会長は「入院患者数の引き下げそのものは大変いいことだが、看護師の負担は大きい。診療報酬の在り方そのものを変えてほしい」としている。
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「08診療報酬改訂」産科・救急の診療報酬上げ検討 医師不足対策に重点
2007年08月08日 朝日新聞
医療の公定価格である診療報酬の08年度改定で、厚生労働相の諮問機関の中央社会保険医療協議会(中医協)が検討する主要項目が7日、明らかになった。
医師不足に対応し、地域医療を充実させるため、産科、小児科、救急医療や、中小の病院への診療報酬を手厚くする。
また勤務医の過剰労働の緩和をめざし、開業医の夜間診療や往診の報酬を引き上げ、負担を肩代わりしてもらうことなどを柱としている。
検討項目は8日にある中医協で厚労省が示し、改定に向けた本格的な議論が始まる。
前回06年度は過去最大の3.16%の下げ幅となったが、厚労省は「今回は治療本体部分の引き下げは困難」としており、医師不足対策への重点配分で医療の質低下を防ぎたい考えだ。
検討案によると、「一定の地域や産科・小児科などで必要な医師が確保できず、医療の提供に支障がでている」とし、地域医療の確保・充実に「特に配慮を行う」と明記。
こうした診療科への報酬を手厚くするとともに、医師不足の原因と指摘される勤務医の過剰な負担の軽減を目指す。
具体的には、病院での夜間診療を地域の開業医が交代で担うことや、医師を補佐する職員がカルテの管理などの事務作業を代行することを診療報酬で評価する案が有力視されている。
また、地域の中小病院の経営が悪化し、撤退が相次いでいる現状も重視。
これらの病院が、発病直後の急性期の入院治療から在宅での療養に移行する際の橋渡し的な役割を担うことや、在宅患者の病状が悪化した時に短期間の入院を受け入れることなども診療報酬で考慮していく。
中小病院を医療ネットワークの中核に位置づけ、地域医療の充実を図る。開業医の初診・再診料を引き下げる一方で、時間外や訪問診療の報酬を、これまでより高くすることも検討。
開業医に救急医療や在宅療養を積極的に担ってもらい、その分、勤務医の負担を軽減するのがねらいだ。
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お金は出さないが質は保て、
忙しさはみんなで平等に分けろ、
どこに行っても暇にはさせないよ、
とわかりやすく言って欲しいものだ。
お金を削った部門に不具合が生じた結果に対して、
診療報酬誘導で体裁を保つために梯子をかけると、
今度は又、別な部門で問題が発生する。
又、診療報酬誘導の梯子を別なところへかけ直す。
そんなこんなのもぐらたたきゲーム
をやっているうちに、畑は荒廃していく。
こんなのしか思いつきませんでしたけど、
なんか面白い表現があったら皆さん宜しくお願い致します。
最後まで読んでくれてありがとうございます。
小手先だけではなく本質的な医療政策をと思った方、
ポチッ↓をお願い致します。
経済諮問会議の影響で、今後も診療報酬は
どんどんマイナス改定になるのは間違いない。
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入院の診療報酬、1.5%減・4年ぶりの減少
2007年8月7日/日本経済新聞 朝刊
厚生労働省は6日、医療保険から医療機関に払う診療報酬を分析した2006年の「社会医療診療行為別調査結果」を発表した。入院向けの診療報酬は1件あたり3万7029.6点(1点10円)と前年比で1.5%下がり、4年ぶりの減少となった。厚労省は同年4月の診療報酬のマイナス改定の効果とみている。外来の診療報酬は1件あたり1.8%減と、2年連続の減少となった。
政府は06年4月の診療報酬改定で、過去最大の3.16%の引き下げを断行した。
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看護師採用、今春募集の51% 滋賀県内病院、診療報酬改定響く
2007年8月7日 京都新聞
滋賀県内にある全61の病院が今春に募集した看護師計1038人に対し、正規採用者は計530人と51%にとどまっていたことが6日までに分かった。診療報酬の改定で他府県の大病院に流れる看護師が多いためとみられる。看護師不足で病棟を閉鎖する病院も出ており、県は「(採用率の低さは)過去にも例がないのでは」としている。
県看護協会などによると、61病院が正規採用した看護師は2005年春は募集人数計752人に対し665人(採用率88・4%)、06年春は同798人に対し630人で(同78%)で、今春は一気に低下した。
背景には、看護師1人当たりの入院患者数を従来の10人から7人に引き下げて手厚い配置にすると診療報酬が増額される新基準が昨年4月に定められたことにある。この結果、「7人配置」を志向する病院を中心に看護師の争奪戦が起こり、労働条件のよい大病院に集中する傾向が生じた。
離職者の増加も追い打ちをかけている。県内の離職者数は06年度は1210人と、ここ数年間は毎年1000人を超え、新規採用後1年以内の離職率は06年で15・2%に上っている。
看護師不足の影響で、県立成人病センター(守山市)では、今年2月から一病棟(40床)を閉鎖した。公立高島総合病院(高島市)も4月から4病棟のうちの一つ(40床)を閉鎖し、看護師の約1割に当たる13人が別の病院に再就職するなどした。
県看護協会の藤井淑子会長は「入院患者数の引き下げそのものは大変いいことだが、看護師の負担は大きい。診療報酬の在り方そのものを変えてほしい」としている。
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「08診療報酬改訂」産科・救急の診療報酬上げ検討 医師不足対策に重点
2007年08月08日 朝日新聞
医療の公定価格である診療報酬の08年度改定で、厚生労働相の諮問機関の中央社会保険医療協議会(中医協)が検討する主要項目が7日、明らかになった。
医師不足に対応し、地域医療を充実させるため、産科、小児科、救急医療や、中小の病院への診療報酬を手厚くする。
また勤務医の過剰労働の緩和をめざし、開業医の夜間診療や往診の報酬を引き上げ、負担を肩代わりしてもらうことなどを柱としている。
検討項目は8日にある中医協で厚労省が示し、改定に向けた本格的な議論が始まる。
前回06年度は過去最大の3.16%の下げ幅となったが、厚労省は「今回は治療本体部分の引き下げは困難」としており、医師不足対策への重点配分で医療の質低下を防ぎたい考えだ。
検討案によると、「一定の地域や産科・小児科などで必要な医師が確保できず、医療の提供に支障がでている」とし、地域医療の確保・充実に「特に配慮を行う」と明記。
こうした診療科への報酬を手厚くするとともに、医師不足の原因と指摘される勤務医の過剰な負担の軽減を目指す。
具体的には、病院での夜間診療を地域の開業医が交代で担うことや、医師を補佐する職員がカルテの管理などの事務作業を代行することを診療報酬で評価する案が有力視されている。
また、地域の中小病院の経営が悪化し、撤退が相次いでいる現状も重視。
これらの病院が、発病直後の急性期の入院治療から在宅での療養に移行する際の橋渡し的な役割を担うことや、在宅患者の病状が悪化した時に短期間の入院を受け入れることなども診療報酬で考慮していく。
中小病院を医療ネットワークの中核に位置づけ、地域医療の充実を図る。開業医の初診・再診料を引き下げる一方で、時間外や訪問診療の報酬を、これまでより高くすることも検討。
開業医に救急医療や在宅療養を積極的に担ってもらい、その分、勤務医の負担を軽減するのがねらいだ。
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お金は出さないが質は保て、
忙しさはみんなで平等に分けろ、
どこに行っても暇にはさせないよ、
とわかりやすく言って欲しいものだ。
お金を削った部門に不具合が生じた結果に対して、
診療報酬誘導で体裁を保つために梯子をかけると、
今度は又、別な部門で問題が発生する。
又、診療報酬誘導の梯子を別なところへかけ直す。
そんなこんなのもぐらたたきゲーム
をやっているうちに、畑は荒廃していく。
こんなのしか思いつきませんでしたけど、
なんか面白い表現があったら皆さん宜しくお願い致します。
最後まで読んでくれてありがとうございます。
小手先だけではなく本質的な医療政策をと思った方、
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