'140303 三ヶ森 曇のち晴 弱風
登山口06:00
7:20旭の岩屋
09:00金床石
11:10池の窪
11:50三ヶ森12:00
14:20登山口
三ヶ森といえば、標高は1377.6mと低い。
しかしながら、鞍瀬ノ頭から北に派生する稜線上に、
際立って見える端正な山だ。
前衛峰として石鎚山系の展望が良く効いて、
また石鎚北面の急峻な尾根や切れ込んだ谷を観察するには
もってこいの山である。
そんな訳で、昨今は楠窪林道からの登山道が賑わっている訳だが、
今回は一ひねりして、別のアプローチを楽しむことにした。
三ヶ森にまつわる名所旧跡「旭の岩屋」、「金床石」、「池の窪」を巡るプチバリエーションツアーである。
国土地理院2.5万図[石鎚山]から作図
林道折掛石鎚線のヘアピンが登山口。
薄暗い杉植林の尾根に取り付き、
右斜面をトラバースして北谷を左右に二度渡渉すると
「旭の岩屋」に行きつく。
細い尾根上に忽然と洞窟が現れる。
入口からは水が流れ出し、石灰岩の鍾乳洞らしさを醸し出している。
ごく限られたこの箇所にだけ、
何故石灰岩が露出しているのか、不思議なものだ。
細い尾根を登る。
高度900mあたりから雪面に変わるが、締まって登高しやすい。
やがてまばらな灌木帯に変わり、傾斜も強まってくる。
「金床石」を左上方奥に見ながら、
まるで雪渓を詰めていくように、キックステップで急登する。
「金床石」の北端の苔むしたルンゼを上がってみようとする。
最初の岩は相方が空身フリーで上がり、
ロープを張ってザックと片割れを上げる。
2ピッチ目に入る。
5m程進んでから上部の状況が見通せない、
また足元の薄氷が微妙でなので、転進。
右上して小尾根に乗ることにする。
二人が回り込んだところで、もうロープはお役御免となった。
谷ヶ内山からの稜線と合流して、
尾根上をアップダウンして「池の窪」に着く。
長方形の広大な平坦地。
その北隅には、
新居浜中継局と松山を繋ぐTV電波の反射板(10×12m)が一対向かい合って鎮座している。
前社ヶ森や水晶尾根、白く凍った高瀑が視認できたのは嬉しかった。
反射板から東斜面を下降。
のっぺらな斜面は進行方向に気を配って歩く。
「金床石」遠景
三ヶ森もやっと顔を出してくれた。
950mからは尾根が顕著になり、間違ってないことを確認。
あとは尾根なりに下れば、登山口にもどることができた。
「旭の岩屋」
渓流に頻する大岩石の基脚に洞口あり、、、
洞孔内には鍾乳の結晶したる奇観を見るるも既に毀損せられて旧観を認めず、洞中蝙蝠多し
「金床石」
三ヶ森より北方に稜線を十数町にして一大岩盤の絶壁あり高さ約十余丈あり
此の地往古は石鎚三十六王子の一つと称せられ鉄鎖を架して昇降したりという
「池の窪」
石崖あり溝の如きあり高低数壇人工的に構築したる大邸宅の跡地なること明らかなり、、、
時人この地を池の窪と呼ぶ、地勢上池の窪は疑問あり、之れ或いは「平家の坊」の化伝ならんか、、、
~いずれも「千足山村誌考」から無断引用~
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