先日の床鍋谷の遡行で、
今年の沢登りも「そろそろおしまい」という気分になる。
別子の山はひっそりとして、
ひんやりした森に鹿の鳴き声が響きわたり、
秋の山らしかった。
この先もまだ紅葉三昧の沢歩きという目はあるが、
日程的に可能性は低いので、
ひとまず今年の沢登りをまとめると、
・釣行も含めて入渓18本、延べ日数21日、沢泊りは4夜
・初めての谷は6本(割石川、犬吠谷、雪瀑谷上部、五郎沢、銀冠谷、床鍋谷)
・印象深いのは雪瀑谷完登、五郎沢源流部カール、坂瀬ナメキャンプ、銀冠ノ滝
・残念だったのはたるみ谷へ行けなかった事。アプローチの不如意でかなわなかった。
・沢の装備は、今シーズン沢靴を2足廃棄して2足購入した。
3代前のサワークライマー2足を履きつぶした。
ソール摩耗と剥離、アッパーに穴、靴紐を通す輪っか破損。
新たに購入したのはサワーシューズとKR_3XR。
サワーシューズは年々ヌメリを増す谷に対処して、
5年ぶりくらいに購入したフェルト底の靴。
地下足袋型は昔に経験済みなので安心して履けた。
KR_3XRはしっかりした外観に魅力を感じて購入。
谷で履いた後の印象は、サワークライマーをクライミングシューズ寄りの沢靴とたとえたら、
KR_3XRは登山靴系の沢靴。重荷で遡るならKR_3XR、
軽荷でひょいひょいならサワークライマー。
細かく立ちこむのはサワークライマーが一枚上手に感じた。
沢靴も鮎タイツも小継竿も、
最後だからしっかり洗ってしっかり乾かした。
それらを段ボール箱に重ねて詰めたら、
物置き部屋に積み上げて、来春までさようなら。
入れ代わりに出すのは、冬の箱3ケ。
ガムテープを剥がして箱を開けてしまえば、
夢がふかふかの白い山野を駆け巡る。
もう秋はさっさと通りこしてもいい。
幾重にも筋が重なった雪雲の到来が待ち遠しい。
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