引き寄せの法則! サラとソロモン大好き♪♪

引き寄せの法則に強く惹かれてエスター夫妻の本を読んでいます。特にサラとソロモンのシリーズが大好きです。

第2章 天国から地獄?

2007-08-05 21:56:05 | 心の宝物(僕の書いた感動の物語)
2 天国から地獄?


あの衝撃的な出会いから数日が過ぎた。

小心者の僕は、なかなか電話をかけられるずにいた。

もしかしたら、何かの罠かもと思ってしまったり
電話をして、もし男が出て怒鳴られでもしたらとか
ますます悪い方向へと考えてしまっていた。

少し落ち着こうと深呼吸した。気を取り直して
思いきって電話をしてみることにした。

電話を手に取る。

番号を押す手が小刻みに震える。
心臓はさっきからバクバクしっぱなしだし足も震えてきた。
番号を押し終わりしばらくすると呼び出し音がなる。

緊張はピークに達した。

しばらくすると、「もしもし、愛です。」と
優しく落ち着いた口調で電話に出た。

あの時のかわいい声だ。
(言い忘れていたが彼女の名前は愛(あい))

「こ・・こ・・こんにちは!しょ・・翔馬です」
(こともあろうに、どもってしまった)

「こんにちは!翔馬君ね。電話ありがとう!」

「うん!」

こんな楽しくワクワクする気持ちになったのは何年ぶりだろうか?
しばらく、このようなことはなかったので僕は感動した。
(ウルウル・・涙!生きててよかった(ちょっと大げさか・・・)

「翔馬君。今度、食事に行きませんか?この前のお礼がしたいの・・・。
もちろん、私のおごりで・・・」

僕は即答した。

「OK。いつ?」(この、お誘いに断る理由など何一つないだろう!)

「今度の土曜日なんてどうかな?午後7時に、翔馬君の家の近くの公園で
待ち合わせというのは?」

「うん、いいよ」
「じゃ、またね」

僕は忘れないようにカレンダーに大きな文字であいちゃんと
デートする約束をしたと書いた。

今日は人生最高の日だ!!とガッツポーツした。
顔も笑けていた。

数日後・・・

ついに約束の土曜日。この日をどれだけ待ち望んだことか・・・。
彼女は約束どおり午後7時にやって来た。服装はラフな格好で
白のTシャツにジーンズをはいている。そんな姿を見てスタイル
いいなと思いながら見惚れてしまっていた。

決して下心があったわけではない。念のため!

さっそく僕の愛車で、しばしドライブ。
食事は、僕が大好きな和食の店に行くことに決めた。
もう最高の気分である。僕の隣には女の子が座っている。
しかも、こんなカワイイ子が・・・

僕達は楽しく世間話をしながら、店に着いた。
お客がそれほどいないので、のんびりと食事ができそうだ。
店の中に入って座敷に座り一息つくと彼女のほうから話かけてきた。

「翔馬君って彼女居るの?」この突然の言葉に僕の顔は一瞬で
真っ赤になり、さらに心臓はドキドキバクバク!!

瞬間的にF1レーサー並み?の心拍数180にまで上がった。
(自分の予想(笑))少しでも落ち着こうと何回か深呼吸をした。

「いや、今は居ないよ」
「そうなんだ」と彼女。
「あいさんこそ、彼氏いないの?」と思いきって聞いてみた。

「うん!居ないよ。ところで、翔馬君の車ってかっこいいね。

運転も上手だし・・・。私、こういう車好きだよ」
 う~~ん。(感動!!)うれしいことを言ってくれるではないか!!
こう見えても?僕は車の運転には自信がある(照)

 そんな話をするうちに食事が運ばれてきた。
僕たちは、のんびりと話をしながら楽しい時間を過ごした。
その時、僕の心の中はあいちゃんのことで、いっぱいになっていた。

食事をした後は、海に行き花火をして遊んだ。僕たちは初夏の夜を
思う存分楽しんだのである。花火が終わると満月に照らされた海を
眺めながら2人で仲良く座って話をした。

「あのね!俺、今自分の夢に向かって進んでいるんだ。」
「へぇ~、そうなんだ。とってもいいことね。素敵だな。
そういうのって・・・」
(お~~、褒められた。よしよしいいぞ~!!)

「でね、3年前にある出来事があって、その時が人生の崖っぷち
だったんだ。でもそこで、ある本に出会って人生が変わったんだ。」

「なんて題名なの?」とあいちゃんは興味ありげに聞いてきた。

このとき僕は直感した。あいちゃんも僕と同じように今は自分に
自信が持てず幸せではないけど、きっといつかは心から幸せを
感じ人生を楽しみながら過ごしたいと思ってるに違いない。
「その本の名前は、“人は誰でも幸せになれる”って本だよ」

 あいちゃんは題名を聞いてびっくりしたかのようだった。
その後少し間をおいて、こう言った。

「そうなんだ・・・。面白そうね」

 このときのあいちゃんの微妙な表情の変化を、僕は
見逃しはしなかった。でも、気づいたことは知らないふりをして
僕は話を続けた。

「ほんと、これを読んで俺の人生は180度変わったね。
で、このあと猛烈にたくさんの自己啓発書の本や幸せに関する本などを
読みまくったんだ。もう夢中になってね!3年で200冊ぐらい読んだかな?
あいちゃん何か色々と悩み事あるみたいだから、これから俺の学んだこ
と教えてあげる。あいちゃんも、今より幸せになってもっともっと
有意義な人生をおくろうよ」

 僕はこのとき、話しの勢いに任せてあたかも自分は成功して、幸せも
健康も財産も手に入れているというような言い方をしてしまった。

本当はこれらの本を読んで色々と試行錯誤を重ねていたが苦戦していて
半ばあきらめかけていたのに・・・。彼女に少しでも好かれたいと
思ったがために、嘘をついてしまった。

「すごいね・・・翔馬君って。」
「いやぁ~、そんなことないよ。人よりもちょっとだけ努力
しただけだよ。あいちゃんもきっと俺みたいになれるよ。」

「うん!そうだね。これから色々と、翔馬君に教えてもらわ
なくっちゃ!」

 こんな言葉を聞けた僕は、有頂天になってしまっていて、この後
何を話したのかあまり覚えていない。でも彼女は、だまって僕の話を
楽しそうに聞いてくれた。そんなこともあって、ますますあいちゃんの
ことが好きになってしまったのは言うまでもない。

そして夜は更けていく・・・

 また会う約束をしてあいちゃんを家に送っていった。次に会うのは
2週間後の土曜日。よ~~し今度会ったら、ちゃんと自分の気持ちを
伝えよう。あいちゃんも僕のこと、結構気に入ってくれているみたい
だったし意外と向こうも僕に惚れていたりして。くぅ~~モテル男は
辛いなぁ(笑)(かなり調子にのりすぎていた・・・)

この2週間の間、僕の幸せ度はあいちゃんの出会いのおかげ?
だろうか順調に上昇していったのである。

あいちゃんが、まるで僕に力を貸してくれているような気がした。
(完全に舞い上がってます)

 あの子は僕にとって天使のようだ。ふと気づくとあいちゃんの
ことばかり考えてしまっている自分がいる。

 そんなことを思いながら、2度目の会う約束は3日後に迫っていた。
今度会った時に、あいちゃんに色々と教えてあげたいと思って本屋に
向かった。

この行動が後に、あんな事件に発展するなんて思ってもいなかった。

久しぶりに本の物色を開始。近くには自己啓発書や、幸せに関する本
などが所狭しと並んでいた。なにを隠そう3年前までは、このような
活字の本を読むことは一切なかったのだが、あることを境に本を読む
ようになったのだ。なんとも不思議なものだ。

 順番に本の題名を目で追っていくと、ある本が目に止まった。
なぜか引き寄せられるような不思議な感じだった。

 本を手にとって、中身をパラパラめくってみた。物語風になっていて
読みやすそうだった。どんな人が書いているのだろうと、著者の名前を
見た。そこには著者の顔写真も載っていた。

その瞬間、頭の中が真っ白になった。

な、なんと!驚いたことに、あの愛ちゃんが書いた本だった。
一瞬、何がなんだか訳が分からなくなってしまった。
落ち着いてもう一度よく見るとあいちゃんだ。間違いなく本人である。
なんで??どうして??

少し落ち着きを取り戻したところで本もう一度みた。

 よ~く見ると、あいちゃんが今まで書いた本で以前、出会った本
“人は誰でも幸せになれる”って本(100万部突破の大ベストセラー!
しかも海外10カ国にも翻訳されている)も、あいちゃんが書いているで
はないか!!なんてことだ。僕はあいちゃんの本をあのとき読んでいたのだ。

なんで本を読んだときに気づかなかったのだろう?あいちゃんの
目の前であんなに大きなことを言ってしまった。そう思うと顔から火が
出そうで恥ずかしくなった。なんてことだ。散々、僕の自慢話をしてしまった。
もう、あいちゃんにあわす顔がない。

本を元にあった場所に戻すと、僕は逃げるようにして本屋をあとにした。
(後に僕は、こんなショックを受けずに冷静に対応すればよかったのにとずいぶんと後悔した・・・)

家に帰った僕はショックと恥ずかしさで、どうしようになく落ち込んでいた。
なんであいちゃんは、僕に本当のことを言ってくれなかったのだろう?

見た目は、普通の女の子なのに・・・でも成功していて幸せで、すでに
人生を心から楽しんでいる。自分のことをよ~く理解していて自信があって
人が本当の意味で幸せになれる法則も知っていてそれを活用している。

そんなすごい子が・・・なぜ?・・・僕のところに??


その夜は、寝ることができなかった。頭の中で、ずっとあいちゃんの
ことを考えていた。なんで?どうして?

よく考えて見ると僕は、あいちゃんのことをあまりよく知らない。
たった2回話しただけなのに、あいちゃんの全てを分かったと思い込
んでいた自分が情けなくなった。あんなすごい子が、なんで僕なんかと
食事に行ってくれたのだろう?と不思議に思った。

僕はまだまだ、あいちゃんの足元にも及ばない。ひよっこだ・・・。
あいちゃんが、こんな僕なんかに振り向くわけがない。恐ろしく
とんでもない子と出会ってしまった。僕とは住む世界が違いすぎる・・・。

(この時点での僕は自分に自信がなくて、他人と自分を比べては
落ち込んだりしていた。それがいかに時間の無駄だったのか後々気
づくのだったが・・・)

続く・・・


最新の画像もっと見る