引き寄せの法則! サラとソロモン大好き♪♪

引き寄せの法則に強く惹かれてエスター夫妻の本を読んでいます。特にサラとソロモンのシリーズが大好きです。

第14章 決してあきらめない

2007-10-11 16:43:36 | 心の宝物(僕の書いた感動の物語)
14 決してあきらめない


 あいちゃんが日本から居なくなって5日が経った。今まで1歩も外に出なかったのだが、そんなことしていても仕方ないと思い少しだけ外に出てみることにした。
久しぶりに見る太陽の光。そして透き通るような青空。そういえばあいちゃんに会ったのも、こんな天気の日だったなぁと思い出しながら散歩に出かけた。もう会えないのかと思うと心が痛む。あいかわらず愛犬ろろは元気だ。なんでこいつは、いつもいつもこんなに元気なんだろう?うらやましい。その元気を少し自分でも分けてもらいたかった。
 この2日間、僕は目標を確認しイメージすることも日記を書くことも中断してしまっていた。そんなことは、どうでもいいと思った。あいちゃんが居なくなってしまったのに、こんなことやって何になるという思いが心の中を完全に支配していたのだ。
 しばらく散歩をすると、気分転換になったのか少しだけ元気になってきた。そしてあいちゃんのことは、もう忘れようと決心した。思い出すと辛くなるだけだから・・・。でも、簡単に忘れることはできないだろう。この先のことを考えるとひどく憂鬱になる。
数日間は散歩に行ってあとは、ぼ~~っとして過ごすという生活を送っていた。宿題のことすら忘れかけていたある日のこと・・・。急にこんな言葉が浮かんできたのだ。
「なにごとにもくじけぬ不動の心」
今の僕はくじけてしまっているなぁ~~。
「翔馬君という人間はこの世でたった一人しか居ないのよ。とっても貴重な存在なの!」
あ~~そんなことも言っていたなぁ・・・
「あきらめちゃだめ!」
僕は、その言葉でハッとした。そうだ!あきらめちゃだめなんだ・・絶対に・・あきらめたら、そこで終わってしまう。僕はもっともっと自分の人生を有意義に生きたいと思っていたんだ。だからこそあいちゃんに会えて色々と教えてもらうことができた。そうだ、そうだ。僕には目標があるんだ。僕が目標に向かって進んでいれば、いつかあいちゃんに会えるかもしれない。もっともっと成長してあいちゃんにふさわしい男になろう!!きっと会える!!
 そう思うと、急に体の中から力が漲ってくるのが分かった。よし!今からもう一度やり直そう。あいちゃんがいなくても立派に目標を達成してみせる。そして、そうだ。立派に成長したら僕のほうから、あいちゃんに会いに行けばいいんだ。よし!やるぞ~~!!
 次の日からは、目標を確認しイメージすることや気まぐれ日記、さらに自分を褒めることや未来日記などを再開することにした。そして以前あいちゃんが出してくれた最後の宿題。人生の設計図を作る決意をした。とにかくやってみよう。ただ設計図というと高校の時、強度計算をしたり、複雑な線を引いて、とっても時間のかかる根気のいる作業だというのが頭から離れず今回の人生の設計図もどうやっていいか、しり込みしてしまっていた。
 そんなとき、ふとテレビを付けた・・・。
ある芸能人が聞き役になって大物タレントさんと話をしているテレビ番組を放映していた。
聞き役:「どうして、こんなに人気が出て番組をいくつも持てるようになったんですか?」
大物タレント:「それはな、わしが人生の設計図を書いたからや!何歳までにこうして、この歳になるまでに、これをやっているとかいうのを詳しく書き込んでいったんじゃ。そうすれば細かい計画がたてやすくなって、実現しやすくなるっちゅうやつや。効果抜群やぞ!」
 そうか!そうやって書けばいいだ。番組を見て僕は、ふとひらめいて書きたくなった。そしてさっそく紙を用意して大まかではあるが、この歳にはこうしてるとか、こんな目標を達成してるとかを、どんどん書き込んでいった。
 1時間ほどで書き終えただろうか・・。歳をとるごとにやることがビックになっていく。とてつもない目標になってしまった。こんなすごいこと、できるんだろうか?でも不安よりもむしろ、こうなったらいいなと思う希望のほうが強かったし、それを見るとここ数年先の目標は、僕がかなり歳をとってから達成するであろう目標と比べると遥かに簡単なように思えたのだ。
 それからというもの、毎朝これを眺めてはニヤけていた。これを見ていると本当に現実になったように思えるのだ。歳をとるごとに、とてつもなく無理難題な目標なのに・・・。
こうして僕は少しずつ以前の元気を取り戻し、充実した毎日をおくりつつあった。

1ヶ月後・・・

 いつものように課題をやり朝食をとり、くつろいでいたときピンポーンとチャイムが鳴る音がした。誰だろう?と思い扉を開けた。そこには・・・
そこには・・・・なんと・・・・
 古くからの友人が久しぶりに立っていた。
「お~翔馬、久しぶりだな。元気だったか?」
「ああ、元気だよ。どうしたんだい?こんな突然。まぁ、それにしても何年ぶりだろう?」
「この前、日本で土砂崩れがあっただろう!それでな、イギリス政府に調査をしたいって申請したら、それが通ってな。資金を援助してもらうことができた。で、2週間前に日本に着いて無事調査も終えて、久しぶりに翔馬に会いにきたってわけだ。」
「そうだったんだ。それにしても、すごいな政府に申請か・・・。でも無事に調査が終わってよかった。日本に来てるんなら一言教えてくれればよかったのに・・・」
そんな世間話をしながら、僕と話をしている人物。名を龍馬といって、あの有名な幕末で大活躍した坂本龍馬と同じ名前だ。名前負けはしておらず、僕たちは同じ高校で知り合い卒業してからも年に数回は会っていた。

「いいかい!翔馬。人の心というのは、常に意識を向けている方向にいくんだ。悲しみや後悔に注意を向けていたらそのようになるし、楽しいとかワクワクするほうに注意を向けていればそのようになるんだ。俺はそうやってここまでやってきた。“人生一度きり!お金は自分が困らない程度あればいい。そして精神を健康に保ち人生を楽しもう”人の一生なんて、あっという間だからな。時間は誰にでも平等に1日に24時間与えられてる。その時間こそが大切な宝物だと俺は思う」
 そういい残して、龍馬はイギリスへ帰国した。
 それにしても、イギリスか・・あいちゃん元気かな?今頃、何してるんだろう・・会いたい。まだまだ色々なことを教わりたかったのに・・・。

 そんなことを思いながら、僕は毎日を過ごした。あいちゃんが居なくなってからも僕はきちんと課題をこなし目標を達成したいという気持ちも変わらなかったし、より充実した時間をすごせる時間が増えていった。そして欲しいと思っていたものが格安で手に入ったり、ふとした収入があったりとラッキーなことも増えていったのである。そんな出来事を思い出しながら、より自分に対しての自信の深まりや、今やっていることへの信頼性も増していったのである。
 そんな出来事もあったせいか、時々落ち込むことがあっても以前より立ち直りが早くなりやはり、この毎日の積み重ねは馬鹿にはできないことを実感していた。(塵も積もれば山となる)そして数日がすぎた。

次回予告 15章 再会

お楽しみに~~♪




最新の画像もっと見る