土曜日午前中のステンド工房でのレギュラーメンバーは自分を含めて5人。
みんな年齢が近い。私以外の4人は出版系、医師薬系などの会社で派遣社員をしている。
自分の制作に集中しつつも、なんとなく近況をポツポツとお互い話す。
掃除した後は、先生が淹れてくれたお茶と、みんなで持ち寄ったお菓子で30分ほどくつろぐ。

ラジオの音楽が流れる空間で、外では鳥が鳴いている。のんびりゆったり制作するのが大好きだ。
来年7月、世田谷の、とある素敵なギャラリーでの展示会に向けて、1個でもいい作品を作ろうと奮闘中だ

京都土産を買ってなかったので、コーヒーに合う「成城散歩」の和菓子を手土産にして2週間ぶりの工房。
ドアを開けると、いつもと様子が違っていた。クリスマスイルミネーションは、良い。

見知らぬおばさんとギャルな女の子。あと、私がちょっと苦手な『おしゃべりおばさん』がいた。
この『おしゃべりおばさん』、制作はするのだけど、とにかくずーっと間断なくしゃべくりまくるのだ。
いい人なんだけど、相手する方は、けっこう辛い。今日も先生を相手に、ずっと自分の五十肩のことをしゃべっていた。
空気の色がいつもと違う。いつもが静寂の青なら、今日は濁ったオレンジのような色だ。
ううう。帰ろかな・・・。でもせっかくお土産も持ってきたし。
とりあえず空いているところに落ち着く。いつもなら余裕があるのに、今日は空間が狭い。
今日はピンセットを使う細やかな作業をするから、とにかく集中したかった。レギュラーメンバーは空気を読んでくれる。けど。
見知らぬおばさんとギャルさんは親子らしく、どぎつい色のガラスをチョイスしていた。
ギャルさんは一番簡単で、中学生でもできそうなガラスの直線切りが「うまくできな~い!」と先生に泣きついていたし、その親であるおばさんは、先生が別の人と話していても平気で話に割り込んできて質問したり。

ああっ 落ち着かない。

とりあえず今日やろうと思っていた、細かい模様のフュージング部分だけは完成させて、それ以上進まなかった。
例の親子は、お昼過ぎに早々と片づけ、帰って行った。
静かになるかとおもいきや、もう一人のおばさんは相変わらずかっ飛ばしている。
帰り、駅までレギュラーメンバーと歩きつつ、
「次は午後にしようか・・・。」と意見が一致した。
先生も年配の婦人だけど、「おばさん」という感じはしない。可愛く歳を重ねた感じが好ましい。
あの差はどこからくるのだろうか・・・。
自分だって歳をとる。
強くありたいとは思うけど、ああいう『最強』にはなりたくないっ。
人の振り見て、我がふり直せ。