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しずくな日記

書きたいなあと思ったときにぽつぽつと、しずくのように書いてます。

『思い出』の展示

2015-03-08 12:06:56 | 日記

1月は行く、2月は逃げる、3月は去る。
この言葉通り、駆け足で2月が逃げていった。
3月もすぐに去っていくのだろうなあ。


忙しいのはありがたいこと、だと思う。
けど、型通りに仕事をこなすだけの毎日だと、
どんどん無感動になっていくのが自分でわかる。

時には何にもせずに何かをぼんやりみていたい。
木を見る、空を見る、雲を見る。
あと空気の流れ(ほこりが落ちていく様だけじゃなくて空気にはうねるような流れがあるように見える)。
何時間見ていても飽きなかった。
そういうものをぼんやりとみつめながら、
時間ってなんだろうとか、いつか死ぬんだろうなあとか、
普段は頭の隅に追いやられていることを考えたりしていた。
小学生の頃は、そんな風にみんな、
自分なりに「哲学」している時間があったはずだけど、
そんな時間は、大人になってからすっかりなくなってしまった。


現代美術は、日々の表面的な出来事に追われて考えることを忘れている人に
小学生の頃と同じような「ぼんやりする哲学時間」を与えてくれると思う。
時間泥棒に盗まれた大切な「自分の考える時間」を取り返してくれる。
現代美術と向きあうことは、無くした自分の思考と向きあうことだと思う。


土曜日。
東京の京橋 art space kimura ASK?で行われていた個展、
橋本典久さんの「NOTATION : 鏡の中の箱」に行ってきた。
2週間も展示期間があったのに、17:00の閉館時間ギリギリになってしまった。
(ありがちだけど、18:00までと勘違いしていた・・うう。)

橋本典久さんは美術科のワークショップ授業でお世話になっていたアーティストさんで、
アニメーションのいちばん根っこになる原理をわかりやすく教えてくれる授業が、
毎年、生徒たちに大好評だった。
これから卒業する生徒たちは橋本さんの授業を2年生のときに受けているのだけど、
とても楽しかった授業の思い出として残っているという。
今年度は予算の関係で授業を行えなかったのがとても悔やまれる。

橋本さんの作品は、たぶん後でジワジワくる。

art space kimura ASK?というギャラリーは、箱のような空間。
それを1つのカメラの『中』に見立てたような『self-portrait』という作品。
写真を撮る→1枚の写真作品ができる、という過程で、
削ぎ落された「→」の部分について考察し、ビジュアル化したもの。

橋本さんは大学の先生でもあるので、
物わかりの悪い生徒にも噛んで含めるように教えるのは大変得意なのだと思う。

ご本人が口頭でわかりやすく説明してくださると、
頭の悪い私でも「なるほどー・・・。」となったけど、
腑に落ちていろいろ考え始めるのは、私はみた翌日以降となる。

頭が、普段は流れ作業的なものばかりに対応していて、
本当に自分が普段「考える」モードになっていないのだなと気づく。
これは危険だ・・・。


削ぎ落された時間をストップさせて拡大して見せてくれているような不思議な感じだ。
同時にとても『懐かしい』感じがした。

削ぎ落されたものや時間に目を向け、考えるという姿勢は、
小さい頃、私たちは普通に体験していたことではなかったか。
いつ忘れてしまったのだろう。



『memories』という作品では、
もはや消え行くメディアでもある写真のフィルムをフロッタージュしている。
『Breathシリーズ』は前回の展示でも拝見したのだけど、
これは映画の時間の流れを90°傾けたところからスライスして(なんといっていいのか・・・!!)
それを並べた不思議な作品。今回は映画の中の1分間だけ抜き出したとのことで、
『Breath,one』と名づけられていた。



目のつけどころがユニークなのはもちろんだけど、
作品としても大変美しい。
そして、こちらに「考える」ことをプレゼントしてくれる。
それはとても「懐かしい時間」なのだ。



時間をスライスするって、小学生のとき、そういう感覚に陥ったことがあった。
ぺらぺらな1枚の薄い時間の積み重ねが、自分の時間なんだという感覚。
そういう感覚、小さいときにはあった人が多いのでは?

そう、これは、単なる写真や映像に関する展示なのではなく、
小さな頃、時間を忘れて期せず哲学をしていた私たちの『思い出』の展示なのだ。



橋本さんは、
私たちがいつの間にか無くした時間と哲学を丁寧に掘り起こし、
慎重に美しく組み直し再現することのできる、
現代の考古学者のようだと感じた。


現代美術って、現代人にとってものすごく重要だと思えた展示だった。







































ホロスコープは語る?

2015-03-01 01:01:42 | 日記
今週は大変な週だった。

月曜日、朝から弱い腹痛。
午前中はなんとか耐えたものの、
6時間目の合唱コンクールの練習は副担任の先生にみてもらうことにし、
保健室で横になっていたら、熱が少し上がって来た。

養護の先生が、
「これから熱が上がりそうだから、早めに帰った方がいいよ。」
とのことで、管理職の先生が直々に車で自宅まで送ってくださった。
寝ていたら熱は2時間ほどで一気に38.5まで上がってしまった。
38度を超えたら、とにかく苦しい。
食べたらもどしそうだったので、何も食べずに水分補給だけにした。
眠ると夢ばかりみた。
亡くなった祖母が夢に出て来て、花見に連れて行ってくれ、
お餅を作って食べさせてくれた。
励ましてくれてたのかなあと嬉しくなった。

起きたら37.7まで熱は下がっていたけど、
熱で体力が奪われ、とにかくいくらでも眠れた。
水を飲んでは寝る、を繰り返した。
祖母の夢以外は、なんだか奇妙な夢ばかりだった気がする。

次の日は午前中はちょうど授業がなく、午後は合唱練習だったので、
丸1日休ませてもらった。
最初はインフルかと思ったけど、
薬も飲まないのに恢復は早かった。
この日に平熱まで戻った。
しかし、ご飯は無理で、果物ゼリーが夕ご飯。
日曜に行った布博で、何かもらってきたのかなあ・・・。
水曜から念のため、マスクをして出勤し、
木曜になって、やっとご飯が食べられるようになった。
金曜に申し込んでいた講座には、何とか行くことができた。


町田駅からバスで20分くらいのところ、私立の保育園である『しぜんの国保育園』。
ここは、使っていないスペース(旧園舎)を芸術家のシェアオフィスにしているという、
とっても斬新な保育園。なんと保育園内におしゃれなカフェまである!
しかもシカやキツネ、クジャクまでいる!
時々、保育園やシェアオフィスをのぞいてたりもするらしい・・・。
私が行ったのは夕方だったから、
もう外にはいなかったのが残念。


この保育園の旧園舎でシェアオフィスを持つ、
テキスタイルデザイナーの有田昌史氏の講座『縄文~アラスカ民俗表現講座』に参加した。
有田先生には、世田谷ものづくり学校(IID)でシルクスクリーン講座でお世話になったことがあった。
とてもピュア(?)なイメージの先生。
今回の講座は、Facebook上だけで募集したとのこと。
だからなんと参加者は3人!

振り返って考えてみたら、IIDも廃校になった中学校の校舎を使っている。
子どもの数がこれから減少してくるわけだから、使われなくなるスペースは増えていく。
今度は地域社会を相手にした『学校』として再び機能しているのは素敵だと思う。
しぜんの国保育園は、半分は普通の保育園として機能し、
半分はシェアオフィスとして制作やワークショップの場として使われている。
この使い方も素敵だ。

縄文と民族、という言葉にピンときたので、即、申し込んだ。
ステンドグラスを制作するようになって、
どんどんフォークロアなものに惹かれるようになってきた。
西洋的な規準でははかることのできない自由な発想のデザイン。
そういう表現の源にあるものを少しでも取り入れたくて、お話を伺おうと思った。

お話は、ほんとに興味深いものだった。
有田先生ご自身がアラスカに行かれたときの体験、
その体験から得たこと、縄文的というのはどういうことか、
イヌイットの壁掛けのデザインの話。

人間、必要なときに必要なものを呼び寄せる力があるというけれど、
すごくそれを感じた。(というか自分で申し込んだけど・・・)

最近、忘れかけていたことを思い出させてくれた。

たくさん流行の中に身をさらし、いろんなものを見聞きして、
自分のいちばんほっとするものや好きなものがわからなくなる瞬間は多々あった。

特に、もう自分は若くないから、
美しい、正しいとされるものの軸は若い人の中にあって、
年をとれば、軸はもう既にずれているのではないか・・・
と思ってしまいがちな今のこのご時世で、
ものをつくるとき、何をテーマにしたらいいのか、
迷うことが正直よくあった。
誠実にものをつくろうとすればするほど、わからなくなった。



お話を聞いているうちに、
自然の中に「生きる場所をもらっている」という感覚や、
命やエネルギーということについてもっと考えることの大切さなど、
元々、とても興味があったことを思い出させてくれた。
そして、迷わずそこに根ざしてものづくりをしていくのがいいと思えた。
小さな種を手に入れた気がした。


で、話はそこで終わらなかった。
参加者が少なかったということで、雑談タイム。
有田先生は、中学生のときからホロスコープに興味があり、
趣味として研究されているという。
その歴史はテキスタイルの研究よりも長いんです、とおっしゃっていた(笑)。

私は仕事が終わってギリギリに到着したけど、あとのお二人は、
かなり前からいらっしゃっていて、なんとホロスコープ診断をしてもらったという!
よし!やりましょう!ということで、
私も診断してもらった。


ちなみに、ホロスコープは占いではないという。
インド哲学に端を発するものらしい。
誕生日と生まれた時間、
出生地の緯度・軽度から割り出したホロスコープを読み解いていく。
パソコンの画面上に出てきたホロスコープ、撮影しとけば良かった~!!
(先に来た方は撮っといたらしい。)

それによると、私は「とてもバランスの良い人」、らしい。
と言われても・・・
と思ったけど、先に見てもらったお二人のうちの一人のホロスコープを見せてもらって、
納得した・・・・その人のホロスコープにはカオスが見えた(笑)。
というのは、ホロスコープというのは円グラフによく似たもので、
円がいくつかの「宮」に区切られていて、「宮」の一つ一つに意味がある。
その「宮」に入っている記号で、その人の特性がわかるというもの。
見せてもらった方のホロスコープの一つの宮に、数個の記号がぐっと詰まっている。
彼女はテキスタイルの若きアーティストさん。
もう一人の方も、私と同年代で版画のアーティストさん。
二人とも、かなりカオスな部分があったらしい。

私のは、全部の宮に記号がまんべんなくはいっている印象だった。
で、社会的には男性的なところと女性的なところのバランスがとてもよく、
(父性と母性が同居してるという性格らしい)、
子どもと接する教師という職業にはもってこいなんだそうだ。
理知的でもの静かな性格で、本質は「乙女」なんだそうだ。
・・・・ほんとかよ~!!!!(笑)

でも、やっぱり私はアーティストにはなれないんだなと思った。
だって、上の二人のような『カオス』がホロスコープ上でもないから。
実際、エネルギー量が違う感じがした。


でも、職業で一番向いているのは本当は「ライター」と聞いて、
とても嬉しかった。
だって、昔なりたかったんだもん。なれてないけど・・・・。

私としては、
ステンドグラスでの方向性が気になったのでちょっと聞いてみたら、
「フォークロアなもの、人を癒すものを目指して作るのがあってますよ。」とのこと。

これはとっても納得だった。勇気を得た気がした。

ちなみに恋愛を示す宮には何にも入ってなくて、
「恋愛に全然興味ないでしょう?」と聞かれ、
あ、あたりです・・、と答える始末(笑)。

でも、合っている男性は「お父さんのようなどっしりした温かい人」なんだそうだ。
家でアザラシみたいに寝ててもいいって感じらしい(笑)。
なにそれ、うちのお父さんじゃん・・・(・・;)。

ちなみに、他のお二人に合っているのは
「俺様的な人」、
「家にじっとしていられなくてとにかく活動的な人」だったらしい。
二人とも「当たってる!」と言ってた。
確かに私は『俺様』も嫌だし、家にいないばっかりの人も嫌かも・・・。

という感じで、楽しくワイワイ4人で素敵な、
隣にシカやキツネのいるアトリエで楽しい時間を過ごすことができた。
帰りはなんと、
3人で携帯の灯りをたよりに真っ暗な山道と隣にあるお寺の境内を通って帰宅することに・・。
小規模なアドベンチャーだった。

お話に刺激をもらい、ホロスコープに勇気をもらい、
38.5の熱からも完全復活できた気がした。































逃げたい真夜中

2015-02-14 00:47:26 | 日記
今日は空気がひときわ冷たい。
こんな日だけど、職員室の最後の4人になるまで残業。

3年生は私立一般入試を終え、
サクラサク、サクラチルの悲喜こもごもの風景。
併願入試の人々はサクラ咲いてるものの、一般入試はそうもいかない。
そして来週が神奈川県公立入試の本番。
入試の時期は、最も寒い。
なんか意図あんの?って思うくらいに。


夜、眠たさと空腹感、冷凍庫のような廊下。
暖房も節約しているので、職員室すら「適温」にはほど遠い。

学校って何事も『我慢』が基本なんだよなあ。
そこはもちろん了承済みだけど、でも世の中ってもっと便利になってるだろう?
ブツブツ心で思いながら、帰宅。
途中で温かいハニーミルク(豆乳)コーヒーを飲む。
これが合図、ようやく自由だ!
金曜日の夜はいつもこんな風だ。


作品展のはがきの印刷が完成し、刷り物は全て整った。
いつまでも仕様に慣れないFBで、展示のことを宣伝してみた。
そうしたら私の絵の先生である方からメッセージが。
すごくお忙しいのに、「時間作って見に行けるようにします。」とのこと。
申し訳なくてそして嬉しいんだけども、ものすごい緊張・・・。
だって相手はプロだしなあ。

正直言うと、はじめて「逃げたい!」と思った(笑)。


部活の競技会(陸上部でした・・・)で、
予選→第二次予選くらいをタイムトライアルで勝ち抜いたのはいいけど、
準決勝くらいからもう怖くなって逃げたくなるのと同じような感じ。


人間、自分の力が本当に問われる場面っていうのは、怖いものだ。
しかも、たいして力がない場合は特に・・・。

ただの趣味です!って逃げられないや。
そんなつもりじゃなかったんだけど。
でもじゃあ、一体どういうつもりだったのだろう?
ああそうだ。受験生たちも、こんな「逃げたい」気持ちで月曜日を迎えるんだろう。
頑張ろうな。立場は違うけど。


教員の自分とものづくりする自分が交錯し、
一人でブツブツ言ってる真夜中です。
















小さな手応え

2015-02-08 23:29:01 | 日記
昨日は日本画のあと、出勤して夜まで仕事。

家に一日中いられることが最近減ってきた。
その珍しい一日だった今日、
ポスター(B3)、はがき、ショップカードなどなどを作成し、印刷所へ入稿作業。


ポスター


はがき・表

はがきは200枚印刷することに。
100枚はギャラリーに預け、いろいろ配布してくださるらしい。
残り100枚は、私たち3人でなんとか・・・。

といっても、何しろ作品展なんて初めてだし、
正直、誰を招待していいのかもわからない。
作品展っていっても、美術作品というより、
生活雑貨に近いところがあるからなあ、ガラスは・・。
一番大きいのは、自分たちは素人だからという負い目。


職場の人には言いづらい(みんな忙しいから申し訳ない)。
だからってガラス以外のところの趣味が一緒の人(バレエとか日本画とか)に突然はがきを出すのもなんだか。
日本画の人はギリギリ大丈夫そうかなあ・・・。
昔からの友人とか、そういう人たちに限られてきそうだなあ・・・と逡巡。
お客さんを呼ぶってことがそもそも難しいんだなあと実感。


夜になって、知り合いの方から嬉しい知らせ。
ホームページを見て、ステンドの制作依頼をしてくださった。
おおお・・・!
嬉しいけど、戸惑う。
真面目に作らんと!!(地元言葉に!)というプレッシャー。
知り合いだから頼んでも大丈夫というところが大きいだろう。
でもその信頼に甘えて、いい加減なものは作れないし。

でもこの小さな手応えはものすごく嬉しいし勇気づけられた。
自分の手で何かをやるってことは、地味でもすごく幸せなことだと思う。







2月は逃げる!

2015-02-01 00:00:57 | 日記
強風注意報が出ていたけれど、
今日しか日がなかったので、ステンド自習室の途中、
お昼ご飯を買いにいく前に、展示会のお知らせはがき用の写真を撮りに。

午前中は最後の仕上げを頑張った。
あらためてやり直していると、やっぱりハンダの跡が気になる。
なかなか上手くきれいにもりあげていくのが難しい。

成城コルティの最上階に屋上庭園があるというので、
そこにステンドを持っていって撮影しようという計画で、
空きっ腹のまま3人で成城コルティへ。

髪の毛が大騒ぎになるくらいほんとにものすごい強風で、
こんな中で屋上庭園に行く人なんていないだろう・・・と思ってたけれど、
数分いただけでも凍り付いてしまいそうなほど寒いところにあるベンチに座って、
延々ゲームやっている高校生らしき少年がいたりと、
なんだかんだで人はいた。
しかし、なんと前日に降った雪のため、
庭園内そのものには立ち入り禁止となっていた。
小さい庭園だけど、それなりにきれいだったのでちょっと残念。


庭園以外にも雪が溶けのこっていたりと素敵な場所もあったのだけど、
水やり用の管とか生活感溢れるものがどうしてもデカデカと入ってしまう場所ばかり。
最終的には、庭園横の日がよくあたる場所で撮影。



こんな感じのはがきになった。
木漏れ日と、ガラスの影が結構いい感じになったと思う。

今日でステンド自習室も終わり。
最終日なので、20時頃まで制作していた。

格安で工房を開放してくださった先生に感謝!
ほぼ毎週土日はこもりっぱなしだった・・・。
しかしそれでもまだまだ終わらない!!
どうしよう!!時間がない、もう2月!
















かざみどり、くるくる回る

2015-01-25 19:24:51 | 日記
家に帰ると即、パソコンを開き、
説明が最も簡単そうだった『スラスラわかるHTML&CSSのきほん』の本を見ながら、
ひたすら半角英数字を打ち込み、
(残念ながら、スラスラとはわからなかった・・・・本のせいではない。)
ある日はリビングで黙々とガラスを切る日々が続いた。

日々やっていることはとても地味な作業ばかりだ。
htmlやcssのルールに慣れていないので、
何かしたいと思ったら本とにらめっこするしかない。
載せたい情報量はたいしたことないはずだけど、目の奥が痛くなる。
ホームページを作る仕事を専門にしている人は、
これよりもっともっと複雑なことを毎日やっているんだなあ・・。

写真が入れ替わったり、コメントのやり取りができたりするホームページは、
JavaScriptというプログラミング言語が扱えないとできないということを知って、
私のようなど素人にはとてもじゃないけど難し過ぎるので、
とりあえずできることをやってみた。

http://kazamidoriglass.web.fc2.com/ 
かざみどりガラス工房

に、ホームページが出来上がった。

                  ↑ ロゴです。

嬉しかった。
どちらかというと機械には弱い方なので、
自分でホームページ作成が一からできたことに大きな達成感を感じた。


ガラスの方も、型紙デザインを私が担当して、
3人でかざみどりパネルをそれぞれ作っているのがおおかた出来上がった。
あとは枠をつけるだけ。
それぞれが選ぶガラスが違うので、同じデザインなのに全く違う雰囲気を持っている。
私は淡い色彩、
Sさんはトロピカルな原色を、
Eさんは黒をポイントに大人っぽいシックな配色で。
性格の違いが作品に出てる。
私が型紙を作って、各自がガラスを選んで作るという、
この制作方法によってできたものがあまりに面白いので、
今後も続けようということになった。

しかし、技術的にもっと頑張らないと・・ということがどんどん浮き彫りになってきた。
その点は辛い・・・。
人様にお見せするということを意識したとたん、
今まで「別にいいや~」と思ってたことが全く良くなくなった(?)。←わかりにくい・・。
ハンダの仕上げ、枠の付け方・・・などなど、
こんなにいい加減ではいけないと思うようになった。
自分の長所と短所も、制作を通してはっきりわかってきた。

長所は、新しいことを考えるのが好きであること、勢いがあること、
願いを現実化しようとたゆまず努力できること、意志が強いこと。
短所は、細かいところには大雑把になってしまうときがあること、
お金の計算が苦手なこと、突っ走りすぎること。

短所は少しでも改善するようにしたい。
今回、作品展で一緒に展示する仲間が、私の短所をしっかりと補完してくれている。

制作に限らず、何事もとても丁寧なEさん。
全体のバランスをみて、地に足がついた考え方ができるSさん。
二人に学ぶことはとても多い。

これから先もまた一緒にやろうと言ってくれているのでとても心強いし、
私ももっとしっかりしなければ、と思える。


また、そんな私たちの取り組みをみて、声をかけてくださった方があり、
7月末に下北沢でグループ展に参加することが決まった。


人にみてもらうまでのプロセスで、自分自身も客観視できるのは発見だった。
次は京都・北白川で展示会をするのが目標。(憧れの場所があるから。)
やっぱり京都は冬でしょう!・・・・来年の冬が目標。

そんな風に、風の向くままくるくると、『かざみどり』は回り始めている。























メモ 

2015-01-11 00:02:26 | 日記

メモ、響いた詩。
Twitterって、こういうのが流れてくるからやめられない。



音叉から音叉にわたすささやかな震えが今のぼくらのすべて /村上きわみ



(愛されるために生まれた)(そうだった)洗濯槽にまわる泡たち /佐藤弓生




感じたことを言葉ですくいとる網目がなんと繊細なことか。

一番大吉

2015-01-10 01:11:00 | 日記
十日も経ったけれど、あけましておめでとうございます。
今年も宜しくお願い致します。
やっぱり今年も日記と思ってポツポツ書いていきます。
過去に書いたものを自分で振り返って読んでみても、
いろいろ忘れているからなかなか面白かったりするので、
続けていきたいです。



授業が始まって三日、今日は(正確にはもう昨日)新年会で飲んで食べてしゃべった。
幹事さんのチョイスが良く、脂っぽいものじゃない料理がちゃんと出る居酒屋さんは嬉しい。
あんまりたくさん飲まないようにしよう・・・と自制して梅酒と紅茶のお酒2杯の合計3杯で止める。
もっと飲めば?と周囲は言うのだけど、明日も予定がある。
二日酔いに費やされる時間がもったいない。
お酒があまり入ってなくても楽しく話すことに専念した。

お正月は、一週間も実家で過ごした。
社会人になってからこんなに長くいたのは久しぶりだった。
12月29日はまるまる大掃除をしていたのだけど、
片付けに一区切りついたのは次の日の30日午前3時になってしまった。

ラジオは、4時を過ぎると演歌を流すチャンネルが急に増えた。
それを聞いていると、あたかも長距離トラックを運転しているかのような心持ちになった。
・・・運転したことないけど。
自由かつ根が無く風来坊な。
演歌は好きじゃないけど、醸し出す情景は、意外にも心地良いものだ。

寝てしまったら夕方まで熟睡し、30日中に帰省できないと思ったので、
朝まで起きていてそのまま新幹線に乗り込むことにした。
床を磨いたり、本の整理をしたりしながら朝6時。
ゴミを捨てにいき、そのまま出発。 新幹線で実家についたのは朝10時過ぎだった。

名古屋からはいつも自由席に座れるので、そのつもりでいたけどかなり甘かった。
徹夜明けで3時間立ちっぱなし・・・きつかった。
指定席をとればいいのに、と一瞬いつも思うんだけども。
思い立ったときに帰りたいんだな。


実家での時間の過ぎ方はとってもゆっくりだった。
大量に持って帰ったガラスにテープ巻きをしてもしてもしてもまだ午前中とか。
妹と買い出しにいって、お酒を買って家で飲んだり、
母と料理を作ったり本を読んだり、家族で話したりと幸せだった。

1月1日の夜~2日の朝にかけてみた『初夢』は、
亡くなった祖母と会話している夢だった。
その祖母の仏壇のある部屋で帰省中ずっと寝起きしてたから、
実際、祖母の魂と話をしてたのかもしれない。


朝、仏壇に焚くお線香の香りが凛として好きだ。
いつかもっと年をとったら、この地へ帰りたいといつも思う。
地上に極楽浄土はないというけど、
私にとってこの地はそういうイメージだったりする。
静かで穏やか、緩やかで。


毎年初詣する地元の神社でのおみくじは、一番大吉だった。
一番大吉をひいたのは2回目。
1回目に『一番大吉』ひいたのはもう12年前のことだ。
忘れられない。
母が癌の大手術をする年で、いろいろ心配なことがあって、
藁にもすがりたい気持ちだったそのとき、
このおみくじをみて「手術上手くいくかも・・。」と励まされた。
実際、術後の経過が良く1ヶ月半ほどで退院し、すぐに母は職場復帰した。
だから一番大吉が出たら、上手くいく自信がないものもなんとかなるということだ。
(と勝手に解釈。)
スペシャルでいいことがなくてもいいから、
関係者が誰も怪我せず病気せず、
それぞれの思いに向かって健やかに着実に過ごせたら一番いい。

今年は心ゆったり過ごしたい。
一日単位で幸せが感じられる1年にしたい。
それこそ『一番大吉』の1年だと思うから。

憧れに遠く

2014-12-27 00:12:03 | 日記

陶芸作品を素焼きするために搬出し、
昨日欠席だった生徒の保護者に宿題のプリント類を渡して、
机上整理して今年は仕事納め。
休み明けにいろいろ忘れてそうなので、
来年の私に向かってメモを残しておく。
来年の私、任せた、宜しく!


今年は学年に体調が優れない人が多く、職場の忘年会はなしとなった。
新年会にかえることになったので、今日は最近行ってなかった韓国家庭料理のお店へ。
韓国料理、以前担任していた生徒の保護者が韓国料理店を経営していて、
そこでいただいたものがとても美味しくて、それ以来ファンになっている。

夕ご飯というにはまだ早い時間帯だったので、全くお客さんは無し。
チャプチェという春雨と野菜の炒めものとご飯、卵スープを注文した。
ここのチャプチェは、(たぶんケチって)お肉がほとんど入ってないので、
私にとっては好都合、ただ全体の量が以前よりも少なくなっている感じだった。
代わりに卵スープが丼で2~3人分かと思うほど量があって、美味しいけど全部飲みきれなかった。

18時近くになると、年配のご夫婦や仕事納めした会社員の方々など入店し賑やかに。
私はのんびり食べながら、
金曜日、しかも冬季休業前、これほど気持ち的にのんびりできる時はないから、
いつもなら何か考えながら、
もしくは仕事に追われながらなどなど心がお留守の状態でご飯を食べているけど、
今日はしっかりと味わって、ご飯に集中していた。
・・・なんて人間らしい生活。


帰宅してもまだ18時半過ぎ。
やっぱりやらねば・・・と、大掃除というか断捨離を開始。
引っ越してきて約9ヶ月、でももう物って溜まるんだよね・・・。
ラジオに耳を傾けながら仕分けしてどんどん捨てていく。気持ちいい。
ラジオのパーソナリティーさんが、
「ストレスが溜まると掃除に走るんです!」と言ってて、
そのストレス解消法賢い!私もそうなりたい!

・・・カイロとか、ほんと何パックあるんだよ。
昨年に買ってたのを忘れてまた大量に買っている。自分に呆れる。
こういう無駄をしないために、きちんと整理する必要があるな・・・。
あと、死ぬほどクリップがある。もういらないから。
本も、買って読んだけど、たぶんもう読まないものもある。
・・また売ろう!(売れるものは本くらいしか家にない・・・)


気がついたら20時半、4時間くらいやってた気持ちだったけど、
まだ2時間しか経ってないことに驚く。
コーヒーを淹れて少し休んで第二ラウンド。23時までやっていた。
やる前は、ああもう面倒・・・と思うのだけど、
いざやり始めると、やればやるほど、
ここも!あ、ここも!と掃除したい場所が増えていく。
しっかり片付いたら作業台など購入したいから、そのために頑張ってみる。


しかし雑誌などを読むと、細かい分類や収納法なども紹介されていて、
とってもやりたいと思うのだけど、いかんせん普段は時間が足りない。
こういう長期休業中でも実家に帰ってしまうから、結果あまり時間がない。
お正月やお盆に実家に帰らなきゃいいんだろうけど、それはあんまり寂しい。
雑誌のような暮らしにはなれず、憧れだけで日々は過ぎていく。
少しでもそれから脱却したい。憧れに近づくには熱意と勢いが大事。


そして今、ポンジュースのお酒で今日はおひらきに。
果汁30%でアルコール3%って、もうなんだか。
お酒としてもジュースとしても中途半端だけど、まあいいや。
幸せって、こういうことかも、ってちらっと思う。
憧れに近づく過程が楽しいのかもしれない。



























朝日を楽しむ会

2014-12-21 18:41:41 | 日記

年の瀬という実感は年々薄れていくように感じる。自分だけかしらん。
なんの準備もないまま、もう十日もすれば来年になるだなんて・・・。

クリスマスも昼間はもちろん学校だし、
この日の夜は、不登校の生徒のお家で陶芸を一緒にやることになった。
楽しみにしてくれてるというので、
陶芸の荷物一式をうんしょうんしょと運ぶことになる私は、むしろ見た目サンタさんのようなものだ。
一大イベントだったクリスマスまでも、私自身にとってはあってないようなものになってしまってる。
いわんや、正月をや。(でも遊ぶ。)



三者面談は3日目まで終わり、明日が最後。
残すところ生徒の登校日はあと三日だけになった。

来年なんてもっと後、後!って思っていたのに、
展示まであと3ヶ月を切ってしまったという現実に直面して焦りも出てきた。
ギャラリーには使用料を振り込んだ。もう引き返せない。
DMは? そしてポスターは?ということもある。
2月は教員として忙しいから、1月には形にしておかなければいけない。


1月は通っているステンドの工房が、
先生の新しいアトリエ準備のためにお休みになるとも聞いていたので余計に焦った。
しかし先生の計らいで、先生不在時にも工房を使ってもいいという許可をいただき、
1月は土日ほとんどを制作に費やすことになった。

普通、こういう工房の先生方は生徒が勝手に作品展などをやることを好まないというし、
禁止するところもあるという。
けどうちのところの先生は、むしろとても好意的で、
「作品展って武者修行のようなものよね、頑張ってね。」と工房も貸してくださる。
この人柄が、生徒さんたちに愛されているんだろうなあ。
先生たるもの、こうでないと。


やりたいことがたくさんある。やらなきゃいけないこともたくさんある。
年末は風邪を引くことが近年多く、24~25日は寝込む日になっていたけど、
今年はバタバタしてる分、元気に乗り切れそうだ。・・いやいや、油断は禁物だね。


朝、日の出の写真を撮るのが趣味?になっているけど、
携帯でただカシャっと撮るだけなので、毎日ではないけど続いている。
早起きは元来苦手だけど、仕事上、どうしてもしなければならない。
早起きに何の楽しみもなかったけど、引っ越してきてから空が広くみえるようになった。
そして朝日がよく見えるようになった。星もよく見える。
空が広いって、なんだかいい。










晴れ、曇り、雨の日・・・・
その他いろんな表情があって、
写真に残すのが日々のちょっとした楽しみ、というか句読点のようになっている。
だからって写真の技術を磨こうとか、そういう方面に気持ちが行くわけでもない。
ただ『朝日を楽しむ会』の会員(?)なだけ。
朝日の写真を時々眺めては、ふわっといい気分になる。

とはいえ初日の出は、残念ながら実家なので撮れないだろう。建物に囲まれているし。
そして多分、深夜に映画とかみるからそもそも早朝に起きられない。
そこは撮れよ!って感じだけども・・・。
のほほんと楽しむだけの『朝日を楽しむ会』会員で。


総括するにはまだ早い気もするけど、今年1年、穏やかで良い年だった。
来年は、私にとってはチャレンジの年。
やりたいことに一歩ずつでも近づけるように。

































頭と身体とつなぐ

2014-12-08 22:58:22 | 日記

今日、バレエの先生からポワントで踊っても良いという許可が降りた。

やった!頑張った甲斐があった!!
今まで、バレエシューズでコツコツと努力を重ねてきた。
一緒にやっていた人たちも喜んでくれて、ほんとにほんとに嬉しかった。


それにしてもあまりにタイミングが良くて驚いた。


というのは、今まで先生から言われていることをとにかく実践しようとしてたけど、
頭ではわかっていても、少しでも気を抜くと足が内側を向いてしまったり、
身体の引き上げが中途半端になったりしていた。
けど今日初めて、
バーレッスンの最中に先生に言われたようにやった方が身体が伸びて楽しい!とピタっと腑に落ちた瞬間があったからだ。


頭と身体がつながった瞬間だ。自分でそれを感じた。
プロである先生はそれを見逃さなかったんだろう。
バレエの先生のように、
身体を使って表現する仕事の人は、自分以外の人の変化も敏感に捉えることができるようだ。
凄い。


頭で理解するのと身体が「理解」するのとはタイムラグがある。
小学生から高校生までピアノを習っていたけど、そのときもそうだった気がする。
だから、ちょっと上手く行かないからってすぐに投げ出してしまうのはいけない。
いつか身体が自然に「理解」してくれるまで、コツコツと続けることが大事なのだ。


勤務校ではつい最近、保健体育科でダンスの授業があった。
生徒たちの中には「ダンスがなぜ『勉強』なのか不思議でしょうがない」とぼやく子もいたけど、私は、
「身体と頭は意外とつながっていないから、それを鍛えるにはダンスってとてもいいと思うよ。」と言ってみてる。
美術科でもデッサンなどはダンスと同じように、
身体と頭をつなぐためのレッスンという意味もあると思う。


で、身体と頭がつながると、とっても気持ちいい。
そういう感覚を美術科でもぜひ生徒に味わってほしい。
自分が生徒の立場で感じたこと。








ガラスと愉快な仲間たち

2014-11-23 23:13:08 | 日記

連休も中日。
何もなかったら京都に行きたかった、この陽気!
今頃、京都は紅葉できれいなんだろうな。


昨日は朝から夕方まで、ステンドのガラスを削りまくっていた。
ガラスを削る機械であるルーターとその周囲が粉だらけで掃除が大変だった。
制作中の作品が大きくて、それに伴ってガラスパーツも多いので、
一日頑張って、やっと画面半分のガラス削りができたほどだった。
何とか12月にハンダ付けまで行きたい。

夕方、同じところで制作をしている方の作品展を見に、ステンド仲間とともに下北沢へ。
三連休初日の街は賑やかでワクワクする。
下北沢へはここ数年行ってなかったので、
こんなにお店がいっぱいあるんだ!とびっくり。
のぞいてみたいところがほんとにたくさんあった。
丸一日いても飽きないだろうなあ。


ウインドーショッピングをしながら、目的のお店へ。
駅から徒歩約2分くらいで、人通りもかなり多い通り沿いにある小さな白い瀟洒なギャラリー。
ここを1日だけレンタルして、
三姉妹でトールペイント、刺繍、ガラスなどの技法を駆使して制作した小物を展示販売するという企画。
私の知り合いは、三姉妹の一番下の方。
私はこの方の小鳥のオーナメントがとても好きで、
夏の工房作品展で展示してたものを今回販売するというので楽しみにしてきたのだった。



とてもリアルな造形の小鳥だけど、制作者いわく、
他のものを作ったあとの端ガラスを適当に組み合わせて鳥の形にしてるのよ、とのこと。
だからみんながガラスゴミ箱に捨ててる端材が欲しくてしょうがないのよ!と(笑)。

でも適当に作って、あんなにリアルにかわいくなるわけないよ~!と思う。
センスの成せる技かなあ・・・。



目的はステンドグラス作品だったにも関わらず、
お姉さん方の制作された刺繍などもとても素敵だった。
姉妹合作のステンドの飾りのついている鏡で、表布に刺繍が施してあるのが気に入ってしまい、
小さいのと大きいのと2つも買ってしまった。ブローチも!

もちろん小鳥オーナメントも購入。1羽なんと1000円、安過ぎる!!
かなり細かい作業で手間がかかっているのに1000円じゃあ・・・・その倍以上してもいいのに。

ものすごく真剣に選んで2羽を購入。
今、うちの窓辺でくつろいでいる。




それにしても手作り品を見るって、どうしてこんなに楽しいのだろう。
世界で1つしかないって思うと、もうほんとに一生懸命、
ワクワクしながら宝探ししてるみたいな気持ちになる。


帰りに「忙しい中、来てくださってありがとう。」と小さな包みをいただいた。
そして私たち3人ともガラスのみの作品展をやろう!という話にまで発展した。
それもとてもワクワクする話だった。
いつの間にかメンバーとして数えてもらっていたのも光栄だった。



下北沢で仲間とお茶してるとき包みの中をみたら、小さなお菓子が。
こういうのも嬉しい。



お茶を飲みながら、自分たちの作品展もああでなくっちゃという話になった。
私たちの作品は、あくまで雑貨なのだ。
楽しくなくちゃ、ワクワクがなくちゃ。


来た人がワクワクできるような品揃え、展示の仕方、ちょっとしたおもてなし。
楽しんでもらえるようなもの。宝探しのようなものがいい。

私は非売品のパネル展示が多いけど、2人は販売する小物を中心に作っているので、
作品数や種類を少し増やそうという話や、
ガラスへの照明の当て方、
小さなしゃれたお菓子をお土産にしようかとか話し合いの内容も増えた。


ガラスの鉢植えが一番売れたという話も見にいったときにきいたので、
ガーデニングに凝る方はガラス小物とも親和性が高そうだと思った。
なので、仲間が過去に作ったことのあるテラリウムを3つ制作することにもなった。

ガラスが好きな世代は、比較的年齢層が高い世代だと思われる。
私たちがお店にいた時間帯、入ってきた方々はやっぱり年齢層高めだった。
ガラスって、特にステンドはなんとなく古くさいイメージがあるし。。。。



3月が近づくにつれて、考えることはもっと多くなるだろうけど、
ワクワクできる空間を作りたい。

今回の三姉妹の一番下の方たちと春か夏に、
あともう一つ、美術科の教員の友人とも作品展をする予定があるから、
これからたくさん作らなければいけないけど、
とにかく一人じゃないのが心強い。
自分一人でできないことは、仲間と協力してやることができる。




近年、最も幸せなことは、
ガラス制作や仕事を通して前向きで愉快な友人たちに恵まれたことだと思う。


一人では、きっと何もできなかった。
































もう一つの風景

2014-11-15 00:46:42 | 日記

久々の残業、そして夜更かし。
金曜くらい。



最近は出来るだけ早く帰って早く寝ることにしていた。
先週あたり、薬を服用しなくちゃいけないことになってしまっていたので、
できるだけきついのは飲まなくてもいいように自己治癒力を高めようと。


処方された中で一番強い副腎皮質なんたらという薬だけは断固として飲まず、
残り3種類の眩暈止めなどの弱めな薬を合計6日間飲み続けて、何とか不調から脱出できた。
しかし無理をすればまた薬のお世話にならなければいけなくなるだろう。
薬は、飲んでいる自分が情けなくなるので、できるだけ飲みたくはない。
何かに依存してる心が、自分で気に喰わない。



そんな調子だったから今日のように21時過ぎても職場にいることは珍しかった。
気がついたらあと数人しか職員室には人がいなかった。
それでも今日中にテスト作成はなんとかカタをつけたかったので頑張っていたら、
アイスクリームとおにぎりをおごってもらった。職場の人はみんなとても優しい。


これからしばらくはテストやら3年の進路成績やらで忙しくなるけれど、
12月に楽しいことが待っていれば頑張ることができそう!と思って、
興味のあった『変わりおせち料理』と『お正月飾りを自分で作る』の、それぞれ1日講座に申し込んでみた。





祖母が存命中で元気だった頃は、
12月末からおせち料理の仕込みに、私たち子どもたちも借り出されたものだった。
とても簡単な仕事ばかりだったけれど、暮れの幸せなせわしなさで、
おせち料理作りはとても楽しい思い出の一つだ。
お手伝いとつまみ食いは、もちろんセットだった。

といってもほんとに枝葉末節のお手伝いばかりで、何かまとまった料理を習ったというわけでもない。
今にして思えば、祖母にいろいろ習っておけば良かった。


祖母が亡くなり、母が台所を仕切るようになると、
いつもたくさん余ってしまう自家製のおせち料理は、
作っても無駄なものとして、いつの間にか実家のお正月の風景から消えていた。
その代わり、ここ数年は買ってきたおせちが申し訳程度に食卓に出るくらいだった。
私はそれがなんだかさびしくて、なんとかしたいなあと実家に帰る度に思っていた。



だから今年の年末は、実家で変わりおせちを作ってごちそうするんだ。

そんなことを思っていたからだろうか。
今朝、こんな夢を見たのだった。




夕焼けか朝焼けかわからないけど、とてもきれいなオレンジと青のグラデーションの空が窓から見えている。
外はとても静かで、かすかに鳥の羽ばたきの音が聞こえる。
これは実家での『音』そのものだ。


私と妹、父、母、そして亡くなっているはずの祖母の5人が同じ食卓でごはんを食べている。
他にも会話はあったかもしれないけど、これしか記憶に残っていない。


「こんな時間に、みんなで食事ができるのはほんとに幸せね。」


私以外の誰かが発したこの言葉を聞いて、ものすごく心があったかくなって幸せな気がした。
そこで目が覚めたのだった。



この夢のせいか、今日はずっと心がぽかぽかしていた。
廊下を歩いていたときに3年生から、
「先生、今日なんかいいことあった?」と聞かれたくらいだ。
現実の世界では、食事なんて急いでるし一人のことが多い。
それなのに、夢なのに、このぽかぽか感。


現実の生活はまだまだハードだけど、
もう一つの現実である心の中の風景が自分を励ましてくれている。
心の中の思いも寄らぬ風景は、一体どこからやってくるのだろう。
不思議でならない。












































熱は何から?

2014-11-03 14:58:34 | 日記
もう11月。
年賀状印刷の広告がきたりして、今年もなんだかんだでもうすぐ終わる。

大きな行事である文化祭を無事終えて、
あとは後期中間テストと進路成績を出すというのが今年の残された大きな仕事となった。

実家でも母がクリスマスオーナメントをもう台所に飾っているらしい。
ガラスの小鳥やら天使やら。早い・・・。
退職してからも非常勤講師をしている母は時間にも余裕ができてすごく日々の生活を楽しんでいる。
父も、教育関係の講演会の依頼が意外とあるらしく、適度な忙しさで頭を惚けさせる暇もなく、旅行にも行っている。
普通に働いているときから、そういう生活ができればいいのになあ。


こっちはまだクリスマスどころではない。
文化祭の前から体調が優れず、微熱を繰り返してめまいが頻発した。
4週間近く、微熱が続いている。
微熱が数週間にわたって続くことは数年に一度はあるのだけど、
疲れるのでそろそろ治って欲しい。


土曜参観日だった先日は、朝の電車内でめまいがひどくなって電車を降りた。
学校に連絡して、落ち着くまで降りた駅で待ってから再び電車に乗って出勤した。


出勤すると主任の先生や副校長先生が玄関で待っていてくれた。
めまいがひどいとまっすぐに歩けないけれど、学校へつく頃には気持ち悪さが残っているだけだった。
とはいえ、参観日で授業の予定も保護者に配布されているので、
その日の4時間分の授業はとにかくやった。
授業になると説明もあるし、机を回って指導もあるしで、しんどいなんて言ってられない。
しかも参観日! 
保護者の方が、たくさんではないけど数人は毎時間いらっしゃっていた。


授業に空きがなかったことが気が抜けないから返って良かったかもしれない。
クラスでの帰り学活や掃除を終えたあと、部活はもともとなかったから早退させてもらった。
帰りは気が抜けて、電車内ではぐったりだった。
帰宅してひたすら寝た。


病院へ行きたいけど、土曜、早退できた時間帯はもうやってなかった。
日曜も、今日のような祝日も調べたけれど、めまい外来はやっていない。
平日休むと、いろんな人に迷惑をかける。
かといって、完全に体調を崩すともっと迷惑をかける。
平日、午後だけ休みをもらって病院へ行くのがベストか。

とはいえ、副担任の先生が生徒指導専任で午後は出張のことが多い。
クラスは手が空いている先生にお願いするしかない。
私のクラスの副担任の先生、今の学校に来てからは毎年こういうふうにしか組んでもらえない。
仕事が嫌いな人か、忙しくて学校にいない人か・・・。

仕事が嫌いな人が副担任だったときは、病院に行きたくて休むときも嫌な顔をされた。
子どもに接するのがめんどくさいらしいのだ。なんで教員やってんだよ・・・。

昨年の校長面接の時、「副担任の先生は仕事をきちんとする人にしてください。」とはっきり言っといた。
管理職も、そのときの副担任が仕事嫌いなことは知っていたらしいけど、
「あなただったら、極力仕事休まないから誰がついてもいいと思って。」と言われてがっくりした。

今の副担任の先生は、生徒指導専任だけあって子どもの心を大切にする、とても明るくて良い先生だ。
しかし、午後は高確率でいないのだ・・・・。
これではまるで、あなたは一人で仕事して、と言われているようなもの。


とりあえず今は寝るのが薬だと思ってたくさん寝ている。
教員は、何より体力がいる。子どもたちの元気さは並じゃない。



もしかしたら、
多少放浪癖がある私が最近旅行に行ってないことがストレスになってて熱が出てるのかも!?
と思うので、
京都のガイドブックでも買ってきて読んでみるか。


























願いを込めて

2014-10-23 21:01:13 | 日記
今日、明日と勤務校は文化祭。
今日は美術科と美術部の2団体の展示発表があり、
美術部で作った手描きアニメーションの編集作業で昨日の夜も、
結局あまり眠れずだった。

そして今日の朝7時に、
美術部に制作を依頼されていたスローガン横断幕を体育館に設置し、
美術部の部誌の印刷の残りを済ませて仕事終了。
午前中は、他クラスの劇を楽しく観劇させてもらった。
中3ともなると、非常にクオリティーが高い。
感心するほど感情表現が豊か。
うちのクラスは明日だから、良い刺激になったか。
それともプレッシャーになったか。

午後はいよいよ美術部・美術科の展示発表。
保護者の方や地域の方、もちろん生徒たちもたくさんの人が見に来てくださった。
この展示発表を最後に、今日で美術部3年生は完全引退する。
展示団体の片付けが終わったあと、美術部全員集合して、
3年生に一人ずつ挨拶をしてもらった。
話を聞いていると、彼らが部活から学んだことは美術のことよりもむしろ、
内面を表現する面白さや自分の居場所、友達の大切さだったような気がする。
大切な生徒がまた、こうやって去っていく。


クラス・美術科・美術部の3団体を何とか形にしなければ、と追いつめられていて、
洪水になる夢などおかしな夢をみるし、
小康状態を保っていたメニエール病が再発し、
ひどい眩暈と吐き気、耳の閉塞感と聞こえ辛さの症状が出ていた。
なんて分かりやすい人間なんだろう。辛いのゲージがMAXだったのだ。
しかし、今日で峠を越えた。


明日、うちのクラスは『The Winds of God』という芝居をやる。

売れないお笑い芸人コンビである誠と金太が、交通事故をきっかけにタイムスリップし、
昭和20年の太平洋戦争末期の神風特攻隊の基地で目を覚ます。
そこで2人は特攻隊員の岸田中尉と福元少尉と呼ばれており、
どうやら顔もそっくりらしい。
原爆が落ちたあと戦争が終わることを知っている彼らは、特攻なんてばからしいから逃げよう、
と最初は言うのだけど、結局、終戦を目前にして特攻していく。




という感じのストーリー。
コミカルなタッチで始まるけれど、テーマ自体はとても重い。

国のためじゃなくて、
愛する人達や信頼してくれた人達のために自ら死んでいった若者たちの心の動きを描き、
戦争の理不尽さや残酷さを一層浮き彫りにする物語だ。
反戦の物語として、とても優れたものだと私は思う。


劇の内容を決めるとき担任推薦枠というのがあり、
私は毎年、この劇を入れていた。しかし今まで選ばれたことはなかった。
選ばれなくても、こういう話があるということをただ知って欲しかった。

だいたい今までは中学生用の脚本でいじめや仲間はずれに関すること、
受験をテーマにしたものや童話のパロディーなんかが多かった。

しかし、今年は戦争や情報統制などに関する芝居をやるクラスが多くて驚いた。
タイムリーだ。子どもの中にも危機感の萌芽があるらしい。




私とこの芝居の出会いはかなり時を遡る。

大学生のとき、私は学生なりの本気で演劇をやっていた。
先輩達が定期公演で演じたのがこの『The Winds of God』だった。
衝撃を受け、社会人になって本物の芝居を観に行った。
原作者の今井雅之さんが主役の誠を演じ、
お笑いの時の出囃子を2人で叫びながら特攻していくシーンでは涙が止まらなくなった。


その後、DVDやドラマ脚本を購入し、
教員になってからはいつか自分のクラスでやってみたいという願いを持っていた。
叶う日がくるとは思ってなかった。


本当の芝居は2時間ほどの長さがあるので、
夏休みに30分ほどの作品として原作にできるだけ沿って脚本を自分で作ってみた。
脚本を書く、という体験も初めてで、
難しさと面白さが同居し、クセになりそうだ。



戦争をテーマにした劇は危険とは言われた。
思想的に何か持ってる人だと思われるよ、という人も同僚の中にはいたけど、
反戦、というのは危険思想なんだろうか???



この時代に敢えて、この劇をやることの意味。
生徒達にはかなり熱く語った。

本物の特攻隊の映像をプロジェクターで投影するシーンもある。
みている人に何か伝わるといいな、と切に願う。