何をしても手につかず、出かける予定も取りやめてぽっかり空いた時間を持て余す。
そんなときには、あの場所へ。
幼いころから親しんだ、地元のちいさな山。
ドライブウェイを登って、今は寂れた森林公園へ。
人気のない明るい森を、カメラ片手にゆっくりゆっくり散策。
そうやって目の前にあるものだけを見て感じているうちに、少しずつココロが洗濯されていくのです。
ちいさな山でも頂上の気温は地上より２℃ほど低く、すがすがしい。
ときに強く甘い香りが漂ってくるので、見通しの悪い森を嗅覚を頼りに歩くと
そこはキンモクセイの林。
見事に満開で、視界全部がオレンジ色！
まるで森からのサプライズ。
あまりの美しさに動けず、香りが身体にうつりそうなくらい長い時間そこで過ごしました。
秋の香りを身体いっぱいに受けたあとは、苔むしたヒノキの林へ。
コケって、神秘的。
そこに映る木漏れ日もまた、神秘的。
コケの上にそぉっと座って、しばし休憩。
そうしたらちいさく残っていた重い気持ちも、コケに吸い取られたようにゆっくり消えました。
気分が静かな晴れやかさでいっぱいになったところで公園に別れを告げて、ゆっくり下山。
時々車を停めて山のなかにあるお気に入りスポットに立ち寄り
自生している草花を探しながら散策。
後で名前を調べるために、花や葉、茎と細かく写真撮影。
帰宅して野草手帖片手に調べるのもまた、散策同様楽しい時間*
山と森林公園の植物たちのおかげで、いつもの私に戻れました。
自然のちからって、ほんとうにすごい。
そしてしみじみと、ありがたい。
