パリへタイムトラベル

パリ留学日記、フランス・パリ情報リンク、フランス雑貨・インテリア・アート・演劇・フランス映画・旅行情報

油断してた

2007-06-24 01:24:41 | フランス留学
2004*pm3:00
le jardin du Luxembourgの前のマック。
コーヒーを飲みつつ、長居できるのは日本と同じ。
というわけで、アリアンスの宿題をしていた。周りにも勉強している学生が
たくさんいてしばし集中してしまった。

ふと、隣に置いた自分のカバンをみるとファスナーが空いている。
「ん?」嫌な予感がした。中を見ると「!!」財布とデジカメがなかった。
「ヤラレター・・・」カバンのファスナー付き内ポケットに入れていたにも
関わらず、スラれた。

犯人は私の後ろに座っていた50代の男だ。
どうやら椅子の背もたれの下から手を伸ばし盗ったらしい。
気付いたらもう席にはいなかった。運が悪いことに、盗難に気付くためにつけた
鈴が昨日取れたばかりだった。今思えばそれが予兆だったかも。
財布は少額しか入ってなかったからよかったものの、
デジカメは買ったばかりのキャノンのIXY。あーーーもうやだ。
この被害は痛い。せめて中のメモリーカードだけでも返して欲しい(泣)
来仏してしばらく警戒していたのに、緊張の糸が切れたと思ったら、これだ。
超ショック。立ち直れない。

救いはAIUの海外保険に入っていたことだった。
盗難被害や病気の治療代をカバーしてくれる。早速、被害届けを出すために
一番近い警察へ。おまわりさんに「日本人だろ?ねらわれるよ」と
ばっさり斬られなおヘコむ。片言のフランス語で被害状況を説明し、
被害届けを作ってくれた。辞書を持っててよかったー。

AIUに電話し、デジカメは日本での売価分を取り戻せることとなった。
財布に入っていたお金は戻らない。
パスポートのコピーと、警察からもらった被害届けを日本へ送った。

明日から本当に気をつけよう。完全に油断していた。

<今日のフランス語>
on m'a vole mon appareil photo numerique et le portefeuille!
デジカメと財布を盗まれました!

にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ にほんブログ村 海外生活ブログへ にほんブログ村 外国語ブログ フランス語へ





パンの話

2007-06-14 01:05:57 | フランス留学
2007*pm5:00
麹町。夕暮れを散歩していると、何やら甘くていい匂い。
ふと見ると美味しそうなパン屋さん「シェ・リュイ ハナコウジ」を発見した。
この界隈、居酒屋やレストランはあってもパン屋さんがなく、
物足りないなーと思っていた。そのお店はパンだけでなく、
お惣菜やケーキ、自家製クッキーや世界の輸入食材などもあった。
特にケーキはテラテラ光っておいしそう。
今日はひとまずアーモンドのクロワッサンをお土産に買った。
明日の朝、牛乳と一緒に食べよう。ちょっと楽しみ。

2004*PM1:00
13区Maison blanche。寮から歩いて15分。
いつも並んでいるBoulangerie「L'ARTISAN DU PAIN」があり
とても気になっていた。せっかくパリにいるのだから美味しいパンが食べたい。
ここは「La meilleure baguette de paris」(=paris バゲットコンクール)を
受賞した店らしい。この賞は94年に当時パリ市長だったジャック・シラクが
設けたそうだ。そんな受賞の目印を見たらますます期待してしまう。
今日はお試しに0.95ユーロのバゲットを1本買った。
うーでかい。DEMI(=半分)でもよかったかも?
帰り道、寮まで待ちきれず頭をかじってみた。
う、うまー!外はパリパリ、中はフンワリ。
気泡具合もほどよくて香りがぶわっと広がる。
寮に帰り、ミルクを温めアプリコットのジャムをつけて食べた。
今日のランチはこれで十分だ。

<今日のフランス語>
une baguette,s'il vous plait.
バゲット1本ください。



にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ にほんブログ村 海外生活ブログへ にほんブログ村 外国語ブログ フランス語へ





macのCMに ーcentre Pompidou

2007-06-10 00:54:23 | フランス留学
2007*am1:00
MACのCMに中谷美紀が出てきてびっくりした。
女装したわんぴ姿の男と「そっくりだ」なんて言われてる。
女装したその男=windowsはとんでもなくブサイク。
それだったら美紀=MACがいいよ、とつい思ってしまう。
あーCMの狙い通り。



2004*pm3:00
メトロ11号線Rambuteauポンピドゥーの図書館へ。
いわずと知れた国立近代美術館に図書館があるなんて。
無料とあって、学生が溢れ、入場するにも20分ほど待たされる。

何の列かといえばセキュリティチェックだった。
どんなにたくさんの人が並んでも1つしか窓口を空けない。
それはこの国の共通事項のようだ。スーパーでも郵便局でも
いつだって待たされる。たった一つの小包を出すのに
1時間も待たされたことがあった。
そして待たせても謝らない。サービス大国・日本と大きく違うとこだ。

やっとのことで入場すると・・・とにかくでかい!広い!そしてカラフル!
分類ごとに大きな数字の看板が掲げられ、どこに何があるかを示している。
たくさんの学生たちが黙々と勉強し、開放感と緊張感が混じった独特の雰囲気だった。日本の図書館にはない。こんな素敵な図書館が身近にあるなんていいなあ!!と本気でパリの学生たちをうらやましく思った。

登録さえすれば、20分無料でインターネットをみれるし、映像アーカイブもみれる。おおきなKIOSKもあるし、これは使える。たまに来よう。



http://www.centrepompidou.fr/home30ans/index.html
<今日のフランス語>
ここ誰か座ってる?
Excusez-moi,est-ici quelqu’un?

いや、空いてるよ。
Non、c’est libre.



にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ にほんブログ村 海外生活ブログへ にほんブログ村 外国語ブログ フランス語へ




仕事と両立?-sous le sable

2007-06-08 00:55:26 | フランス留学
2007*pm0:00
最近、帰りがずっと遅い。早くて22:30,遅くて0:00過ぎ。
新企画の立ち上げだから仕方がないけど、ちときつい。
彼氏が毎日料理を作ってくれるのでとてもありがたい。
が、これがホントにずーーーっと続くかと思うとまずい気がする。
こんなんで結婚生活が果たしてうまくやってけるのか不安。



2004*pm1:30
アリアンス・フランセーズでは、時々無料の映画上映会を開いている。今月のテーマはフランソワ・オゾン。今日は「sous le sable」をみた。

ある夫婦は子供はいないが幸せに長年暮らしてきた。毎年ヴァカンスになると海辺の別荘へ遊びに行く。ある日、奥さんが浜辺で寝ている間、だんなさんは海へ泳ぎに行った。目が覚めても戻らない夫。大掛かりな捜索も手がかりがつかめないまま。数日後、奥さんはパリに戻るがだんなさんの幻を見るようになる・・・。

何が悲しいかって一人の部屋でだんなさんの面影を追ってしまうところ。
なぜいなくなったのか、理由が分からないまま孤独な生活を送らなければならない。それまで2人で過ごした幸せな時間が突然絶たれた深い悲しみ。
奥さんの姿を見るといたたまれなくなった。

周りの各国の生徒も泣いている人が多かった。
私もぼろ泣きだった。自分にとって決して簡単でないフランス語だった。
にもかかわらず、その悲しみが伝わってやっぱり映画は世界共通語だな、
と思った。

気を取り直し、学校を出るとカラッと晴れていた。
日本の梅雨と違い、じめじめしていない。
近くのリュクサンブール公園でひなたぼっこ。太陽が気持ちいい。



<今日のフランス語>
あなた、すぐに立ち直れた?(映画から)
Est-ce que tu t’es ressasi aussitot?

にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ にほんブログ村 海外生活ブログへ にほんブログ村 外国語ブログ フランス語へ




天国に行ったマダム

2007-06-04 00:38:24 | フランス留学


2007*pm11:00
以前留学していた時、80歳になるおばあちゃんとドイツ人大学生と
犬と一緒に住んでいたことがあった。

隣のアパートには私と同い年の女の子マリーが住んでいて、
しょっちゅうおばあちゃんのところに遊びに来ていた。そのおかげで、
マリーにクリスマスパーティーやイベントに連れてってもらい、
とてもお世話になった。

おばあちゃんは足が悪く、思うように遠出はできず週1回メイドさんが来て
掃除やら皿洗いをした。おばあちゃんのひとり娘はリヨンオペラ座の
バレリーナだった。結婚引退後はだんなさんと月1回遊びに来るが、
娘がゆえに言いたいことをビシバシ言って帰る、といった感じだった。
おばあちゃんは私のことを娘のようにかわいがってくれ、
日本で地震があったというニュースがあれば本気で心配し、
学校の勉強はむずかしかろう、と立派な文法の本をくれた。



あれから3年。突然マリーからメールが来た。
4月11日におばあちゃんが亡くなった、という知らせだった。
いつも3時ごろ昼寝をするおばあちゃんはベッドに横たわったまま
眠るように逝ったらしい。発見したのは孫息子の嫁アジャだった。

おばあちゃんはタバコを1日一箱吸い、夕飯はステーキやらテリーヌやら
フライドポテトやらジャンクな生活だった。そのわりには穏やかな死だったので、
死の悲しみの中でも幾分ほっとした。
マリーの最後の文は「いつでも歓迎します」という言葉だった。
次回、パリを訪れたときはマリーに会ってお墓参りをしよう、と思った。



<今日のフランス語>
いつでもここへ歓迎します
tu seras toujours la bienvenue ici



にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ にほんブログ村 海外生活ブログへ にほんブログ村 外国語ブログ フランス語へ