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日記地獄

~世界の終わりが砕け散る編~

aikoは「あした」か「桜の時」が好きです

2006-09-13 21:07:32 | マンガ
先日のFM愛知、aikoが1日ゲスト。 さてaikoと言えば「SWITCH」9月号。 見ました? 前にも書いた通り(6/20)、あいかわらずのマンガ読み炸裂で。 『aikoが選ぶマンガ100冊』なるものが掲載。

さすがコアなマンガ読み。 俺の好きな作品も多く載っていた。 挙げていくと、

「ねがい」楳図かずお :楳図作品は基本的にどのマンガも好きだ、とのこと。 俺はたまに好きな作品があります。 「へび女」シリーズ、短篇「絶食」。 あと題名忘れたが、山で道に迷って山小屋に逃げ込むと、主人が空腹を気づかって食べ物を出してくれる。 最初は喜んで食べるのだが満腹になってもどんどん出してくる。 そのうち食べれなくなると食べれない奴から順番に主人が斧で首をはねていく。 みんな必死に吐いても吐いても食べ続け、狂ってくという短篇。 あれは恐かった。 実際、山小屋で読んでトラウマになりました。

「BAMBi」カネコアツシ :aikoなら当然でしょ。 コメントが無かったのは淋しい。

「魔太郎がくる!!」藤子不二雄 :ちゃんとコミックで読んでる藤子不二雄の作品はこの「魔太郎」だけとのこと。 藤子不二雄でってことは、Fも含めての話だよな。 良いねぇaiko。 

「素晴らしい世界」浅野いにお :やっぱ目つけてましたか。 もう前に褒め尽くしましたが、いにおは良いです。 みんな読め! 同じ雑誌の違うページに香椎由宇が出てましたが、手に持って写ってるのはこのマンガです。

「最終兵器彼女」高橋しん :オタ絵で最初は敬遠してましたがヤバいです。 昔、泣きじゃくりました。 ラストを知らない人は映画「猿の惑星」のラストを未だに知らないくらいラッキーです。  この前、突然外伝が出たがまだ買ってねぇ。

「座敷女」望月峯太郎 :ストーカーって言葉がない頃にヤンマガで読んで恐かった。 しかも主人公が俺と同じ名前で恐さ倍増でした。 望月はストーリーテラーとしておもしろい。 あんだけ映像化されるのも納得。

他にも
「モリのアサガオ」郷田マモラ、「コドモのコドモ」さそうあきら、「ブラック・ジャック」手塚治虫、「うずまき」伊藤潤二、「極楽町一丁目」二階堂正宏、「少女椿」丸尾末広、「動物のお医者さん」佐々木倫子、etc

うーんすごいです。 少女マンガが多数でしたが、それを差し引いてもなお上回る濃いチョイス。 丸尾とかまで読んでるとは。 さすが。 
センスも良い。 そこらへんの「マンガよく読むよ」とか言う兄ちゃんより(そういう奴に限って「俺詳しいよ」とか言っちゃう)断然読んでます。

漫喫もさぁ、こういうマンガ置いてくれれば通うのに。 どこ行っても一緒。 売れ筋ばかり。 まあしょうがないけどさ。 だから買うしかなく貯まってく。

最近はコジャレた雑誌でよくマンガ特集が組まれる。 SIGHT、SWITCH、STUDIO VOICE、CUT、H、etc。 サブカルなQJ、(昔の)宝島、ユリイカなどなら話は分かるが、明らかに色が違う。 もしかしてマンガは音楽みたいにオシャレな物になってきた? 危ない危ない、ここで勘違いしちゃうからダメなんだな俺。

俺は虎子派(車はフィアットパンダ)

2006-09-12 23:19:10 | マンガ
むっつりさんに「よつばと」を貸した。 マンガソムリエとして『合わんだろ』と予測してたが、次の日に『あれ、やべーな。 もう読み終わったぞ』とメールが来た。 なぬっ?!まさかの展開。 ソムリエとしては嬉しいよ。
先日来た時には
『帰って1巻読んだら寝なかんのに2巻に手を出して気付いたら朝だった』
『今2周目に入った』
『買う勢いだ』
『珍しくマンガ読んでふきだした』などなど。
うんうん良いねー。 ミッシェル以来、マンガで言えば「サイコ」以来の当たりとなったようだ。(これと「よつばと」えらいギャップだな)

“いつかおとなになるこども。
と、かつてこどもだったおとな。
かわらないまいにち。”

これは単行本4巻のオビに書かれた言葉で「よつばと」をよく表したコピーだと思う。 
出てくる人物全てが生善説を基に描かれてて、生悪説の暗い世界観が好きな俺とはかけ離れている。 それは作者自体がそうなんだろう。 いまどき珍しく漢字には全部ルビが打ってあって、ターゲットをオタの青年だけではなく小さい子供にまで向けている。 
一見するとまともな登場人物たちも、実はみんな妙で。(隣のお父さんぐらいか、まともなのは) 決して多くないキャラで(今のところ困ったら新たなキャラで乗り切るというギャグマンガにはなってない)下品ではなく良質なギャグをやってる。 絶妙なテンポ、間、空気感。 コマの情報量は読む人が読めば多く、セリフは多いわけでもなければ少ないわけでもない。
雑誌ではなく単行本でしか売れない。 (雑誌マイナーだもんな) 手に取ってくれるかが勝負だ。
そして前にも書いた(2/22、5/21)ゆったりとした時間の流れ。 ほんと初期の「ぼのぼの」に近い。

こういった良いマンガがもっと話題になる世の中になって欲しい。 前に妹夫婦に読ませたが反応イマイチだったなぁ。

「PLUTO」と言っても話題の星のほうではないのだ

2006-08-25 20:50:54 | マンガ
予想を良い意味で裏切る作品になっていた。 最初は短い作品にするとも思ってた。 週間2本はキツイだろうと。 でも、よく考えりゃ「MONSTER」と「20世紀」同時にやれる人だったんだな、あの濃い内容で。

アトム視点ではなくゲジヒト視点でミステリー仕立て。 
造形の巧みさ。 元絵のデザインをほぼ崩し、浦沢テイストにしている。 アトムはほとんど人間として描かれ、お茶の水博士は眼鏡でテンパー。(←そうまさに手塚治虫自身。 俺は間違いなくモデルにしてると思う)
こういった手塚好きのおっさんを唸らせる細かい仕掛けがたくさんあり
日本のモグリの医者の話(ブラックジャックですね、言葉と足だけ登場)
お手伝いロボの話(造形からしても「火の鳥・未来編」ロビタでしょ)
犬型パトカーの話(浦沢の絵には合わないがアトムのパトカーったらやっぱりねー、と思ってたら、デザインの募集をしてると出てきた。 うまい。)
白いライオンの話(おぉレオだ。 ちょうど日本に連れて来られたあの時のことか?)
などなど、読んでて思わずニンマリなのだ。 他の人の作品(永井豪や水島慎二など)では、こういったリスペクトは今までにもあったが、手塚となるとこれまであまり無かった。 これだけ、おおっぴろげにカバーするなんてことも無かったしね。 浦沢がやりたいようにやっていて読んでて楽しい。 また、さりげなく上手い。 他の漫画家は悔しがってるだろうな。
しかも、これが手塚を知らなきゃ楽しめないのか?と言ったら、いわんをや。 違うのだ。 新規読者もちゃんと取り込むように描かれている。 「地上最大~」はおろかアトムすら知らなくても話に入っていける。 

1巻最後にやっとアトムが登場、2巻最後にウラン3巻最後にはプルートと、
コミックになった時のことまでも計算に入れ、そうとうネームには時間をかけ頭を悩ましてると思うが、こういったのを可もなく不可もなくの器用さが浦沢なんだな。

褒めてばかりじゃダメなんで少し批判も。
ページめくりの演出(例:3巻の170P) 浦沢ぐらいの絵ならもちっと上手くできるはず。
回想シーン 石森が始めたと言われるコマ外を黒く塗るというやつ。 今は当たり前の約束事で、黒くなってたら=回想なんですが。 敢えてかどうか分からないが浦沢は使ってない。 黒が多い絵ならともかく白が多い浦沢の絵なら、もっと取り入れても良いんじゃない。
とかテクニックに関しては古臭さを否めない。 まだまだ言いたいことはありますが、一部のマニアしか読めないマンガではなく、どっぷりエンターテイメントにつかりたい時には浦沢はいかがですか?

「PLUTO」と言ってもネズミが飼ってるバカな愛犬ではないのだ

2006-08-22 22:37:14 | マンガ
食べ物、好きな物は最初に食べちゃう人と最後まで残しておく人がいますね。
俺は専ら後者。 「腹がいっぱいになったらおいしく食べれなくなる」なんてこと言う人いますが、最後に残すその好物を想像して食べ進む。 なんて至福な時。 まあ俺の場合腹いっぱいにも、そうそうなりませんし。

本当に良いマンガに出会った時、俺は読むのを途中でやめることがある。 楽しみは最後に、だ。
「PLUTO」がそんなマンガ。 1巻で震えて、2巻を読んで、3巻読むのを一旦止めた。 
この作品は誰もが(ではないけど)概要はおろか結末までも知っているマンガ「鉄腕アトム 地上最大のロボット」をベースにしている。 1度昔に味わった懐かしいあの味を、想像して食べ進む至福な時ができる。 ゆっくり反芻し味わなければもったいない。 しかも浦沢という一流シェフによって、さらなる味付けがされてるのだから。

ここまで高評価なのは手塚版を知っているからのこと。 思い入れが少なからず他の人よりはあるからだ。 (「アトム」はあまり好きな作品じゃないんだけどね。←嫌いという意味ではない) 
ただ先に言っとくけど浦沢作品は『めちゃめちゃ面白い、大好きだ!』なんてのはなく全てが『上手いなぁ』という平均点以上の作品ばかり。 
これは俺の好みじゃないのが大きい。 みんなマジメだし、暗い世界観でもハッピーだし、アウトローの匂いがない。 

この作品の制作発表があった時、電車の中吊りやらいろんな媒体で広告を見た。 あの浦沢があの手塚をしかもあの作品を。 賛否両論出るだろうなというのが第一印象。 かくいう俺も『こりゃ叩かれるぞー、あえてそんな冒険しんでももう充分なのに』と思った。 アトム生誕の年に合わしてきたので、『便乗しやがったな』とも思った。 

ま、少なからずマイナスの目線から読み始めたのだ。

ってことで長くなりそうなんで内容はまた今度。

♪独りよがりのヴァイブレーション  な文になってしもうた

2006-08-08 22:14:47 | マンガ
以前(2/14)「三丁目の夕日」みたく忘れられた頃に映画化されるんじゃないかと書いたマンガ「夕凪の街 桜の国」がやっぱり映画化される。
もうマンガ映画化でも驚きもしない。 あぁ、またね。って感じ。 予想よりはちょっと早かったけど。 「どろろ」でさえ30年近くかかったというのに。 それは話が違うか。
あ、「どろろ」の久美たん妖怪役じゃありませんでした。 お自夜の役です。 うんうん分かってる。 もちあの涙ものの感動シーンはあるんでしょう。

話戻して「夕凪の街~」。 
主演は田中<猫娘>麗奈。 たぶん七波役でしょう。 か弱く女、女した皆実役ではないはず。 確かにもんぺ姿は似合いそうだが、あの凛々しい眉毛の所為か貧しいイメージも湧かないし。
ってことは「桜の国」視点で描くのでしょうか? とにかく原作は本当に良いマンガです。 
2度読みするのためらうくらいのマンガです。 泣くの分かってるからね。 (他には「さくらの唄」ぐらい←これは重すぎて)
戦争、原爆、愛、死、分かりやすいくらいの泣きの要素を含んでるんですが、悲惨さを前面に派手に描くのではなく、ただ淡々とゆったり流れる時間で(しかも読み切りで!)描いています。
絵で好き嫌いはでるでしょうが、作者の込めた想いが伝わる描き方で、力もあります。 
夕凪の最後は台詞のみのコマが続く。 少女マンガじゃよくある技法ですが雑誌「アクション」の連載でこれは凄いです。 この白いコマのページだけでコマ割りやバランスを見てて読むのに数分かかりました。

この前、むっつりさんとTV見ながら話したのですが
昔に比べマンガの価値は上がってきてるとは思うけど、まだまだ「マンガだから」ってバカにされてるところはあると思う。
事実、書籍の売り上げの半分以上はいまだマンガが占めてる。 なのに小説なんかは直木賞だなんだ芥川賞だ評価もされ、マスコミへの影響も出る。 マンガも負けずに小学舘や講談社、手塚賞だやっても世間の評価はいまいち、誰が貰ったかすら報道されない。
別にマンガを芸術扱いしろ、なんて事は思わない。 ただ小説のが上、小説には勝てんってのはおかしい。 
中坊の頃に読んだ「BANANA FISH」すごくおもしろくて、これで読書感想文を書こうとしたらダメと言われた。 これが小説だったら間違いなくベストセラーになって、世間は評価するのにー、と苦々しく悔しんでた。 (その後、小説化しましたがまるで売れませんでした、ハハッ)
小説にしかできないこともあるがマンガにしかできないことはもっとあると思う。 

TVは日本は重要な輸出産業としてマンガやゲームを考えてるとも言ってた。
何年前から言ってんの? する気はあるの? もうとっくに技術だけは海外に流出ですよ。 
うー他にも言いたいことは腐るほどあるが、やめとこ。

しかし、まとまりがないね俺のブログ。 何が言いたいか決めてから書け、ってんだ。 まあ、このまとまりのなさが売りだったりする。

えー、とにかく良い映画になることを祈ってます。 
無理矢理まとめてみた。

♪透明人間~ (ピンクレディー)

2006-06-26 21:53:49 | マンガ
♪~カニバるカニバる  この替え歌伝わるのかな?  まぁいいや。
昨日酒の席で前にブログに書いた「佐川一政」ネタが出た。 金曜の酒の席でも「ドラクエやってんでしょ」と言われた。
俺のこんな拙い文章読んでくれてるなんて、有り難い話です。 ちょっと嬉しかった。 
最近は少し濃いネタが多いので心配でした。 が、こんなでも伝わると実感できたので、これからもこのまま行くんでよろしく!


「佐川」関連ネタを。 ジョージ秋山の「アシュラ」が幻冬舎文庫で再発された。 すげーな。 今まで見たことなかったんで楽しみ。
(マンガだけど小説扱いです。 たまにこういった小説と同じところに並んでるマンガあるんだけど、どういった基準で選ばれてるんでしょうか?)  

「銭ゲバ」は去年やっと読んだんですが噂通りのすごい内容で、あの当時なら衝撃でかいだろうな。 銭ゲバは週間サンデーでアシュラは週間マガジンで連載。 当時はマンガ雑誌が少なかったとは言え少年誌でこんなのをやってたら、そりゃ問題になるよ。 ジョージ秋山自身むちゃくちゃな人だし。 昔はなんでもありでおもしろいなぁ。


また今、現代も沖さやかの「マイナス」復刻されたり、平田弘史の「血だるま剣法 おのれらに告ぐ」も復刻されたり一昔前の規制の厳しい時代よりはかなり良くなってる。
「マイナス」はヤンサン版でしか読んでないけど最初の辺2巻ぐらいまではおもしろかった。
「血だるま」はほとんど伏せ字での復刻。 問題にする人は中身ちゃんと読んでるんでしょうか? 
平田弘史は「シグルイ」と同じ原作「駿河城御前試合」もマンガ化してるんで読んでみたいんだけど、1冊2千円近くするんでなかなか手が出せない。 古本もまんだらけで1冊1700円。 誰か買って。 こういった読めんマンガが漫喫にあると嬉しいんだけど。

上半・期ンポー 2006 その2

2006-06-22 22:45:23 | マンガ
迷う、迷うねー。 マンガの上半期マイベスト、たくさんありすぎる。 
「さくらの国 夕凪の街」、「よつばと」、「ぼくらの」、「シグルイ」、「ソラニン」、「プルートウ」etc 本当にこんなに良いのか?と言われれば本当に良いんである。 できれば下半期に回したいぐらいだが読んだ事実があり、嘘もつけんのでしょうがない。

どれも大差ないし、前に「シグルイ」がベストになると書いたので、やっぱベストは「シグルイ」で。

『痛み』を感じるマンガと感じないマンガがあるが「シグルイ」は前者。 ケンシロウが人体破裂させても、悟空が腕折れても、星矢がペガサス流星拳放っても、デューク東郷に撃たれても、ガンツで胴体真っ二つにされようとも、バガバンドでばっさり斬られてるシーンでも、そこにあまり痛みを感じない。 そこに重きを置いてないのだろうし、俺の読解力も足りないのだろうが痛みを想像することすらも難しい。
じゃあ「シグルイ」は?  
痛いのである。 もうちゃんと痛いのだ。
目を斬られても、アゴを割られても、胸を焼かれても、背中の肉を削がれても、ちょっとした指の膿みから、全てが痛い。 それだけ酷に描いてることもあるが、そうでなくても、もう俺は<うわー痛ぇよ痛え>と感じながら読み進めてしまう。
作者の描きたいことが読み手の俺にもちゃんと伝わってくる。 内容の好き嫌いはあると思うけど、こういったマンガが上手いのである。

それに時代劇は難しい。 メインの闘いが一太刀でついてしまうからである。
普通のマンガのボコボコに殴りあって必殺技をくりだして、それでもなお立ち上がって仲間が入って死闘を繰り返す。 これだとページ数も稼げるし、見せ方も簡単だ。 時代劇の見せ方になると、その闘いまでのプロセス、駆け引き、心理描写、一瞬の間、こういった物が上手く描けてないと面白くない。 ドラマや映画やゲームの様に百人斬りなどバッサバッサの大立ち回りができればいいが、マンガでそんなコマ数ページ数描かれても飽きてしまう。 そういったおもしろさがこのマンガにはある。
前にブログに書いた時と同じじゃいかんので違う切口で書いてみました。 マンガの上手さという点で一歩抜けて上半期マイベストになる。


他にもう1本
佳作は「ぼくらの」 です。
これも『痛み』があるからなんだけど「シグルイ」とは違って心の痛み。 それも個人的な。
俺はこれを読んでて自分の暗い過去の、どうしようもないやるせない鬱な嫌~な時のことを思い出した。 一個人のことだから何も感じない人は何も感じないし、全然楽しめないと思う。
俺の嫌ーな過去のことはあまり書けないので、それを表してる台詞を。
「人を殺す、なんてことだけは言っちゃダメだよ」
「その状況になったのは自分にも責任があるんだよ」

巨大ロボットもので青春不条理ものでキャラが子供でたくさん居るから、例えるなら銀河漂流バイファムなのかな? ガンダムはみんな子供って言われな子供に見えんかったからなぁ。 最近だとちゃんと読んでないけどエウレカとかガンスリンガーこんな感じか?
淡々とした絵柄からも見た目では「シグルイ」の方が残酷に感じるが、実は内容ではこっちの方がすげー残酷なのだ。
出てくる椅子が象徴であり、読み進めると1巻に戻って誰がどんな椅子に座ってるのだろう?と確認し、そこからいろいろ想像してみる。 そんな読み方さえさしてくれる。

作者の鬼頭莫広は「なるたる」で人気出てアニメ化もされたけど、これの方が断然おもしろい。 「なるたる」は江川達也で言う「タルるート」みたいなもんでしょう、金稼ぎで敢えてウケ狙ったらほんとに人気出てアニメ化みたいな。 でも本質はこっちじゃないのかな。
世の中には今だにいるんだな。 ロボット物=子供向け 大人になってもまだそんなの見てるの?とか言う奴。 (俺も萌えに関しては、すんません) 確かにオタクは沢山入ってるゲッター、ゴーグ、ハミングバード、サムライガンにコロコロポロンまで。 ちょっと説教臭いけど一度読んでみてよ。 5巻は30日発売です。

夜なら1時間

2006-05-21 22:29:26 | マンガ
昨日むっつりさんの漫喫に行ってきた。
俺と違って、滅多に愚痴らないむっつりさんが毎日の様に電話かけてきた日々があった。
別に何もしてあげられなかったが、大変苦労しているのを知ってたので無事にオープンできて何よりだ。

これからが本番ですよ。 頑張って下さい。
もうちょっと近くにあれば嫌がられるほど通ってやるのに。


最近マンガを新刊で買ってしまう。 別に古本で全然構わない俺にとってはありえない話です。 たくさん買ってるとバカにならんのよ、これが。

最近買った新刊マンガ

「ONE PIECE」41巻 ロビンの過去がやっと分かった。 しかし、みんな暗い過去を背負ってますね。 ナミやサンジ、チョッパーの時は泣けたのに。 少年心を失ってきたと痛感した32歳。 くみたんはエッセイで泣いたと言ってた。 カエラも「ONE PIECE」を読んでると聞いた。 

「よつばと」5巻 サザエさんみたく時間の無い世界、歳をとってかないマンガで永遠によつばの夏休みの世界が続いてくと思ってたんだけど、夏が終わりそう。 夏嫌いの俺だが寂しいよ。 と言っても、もう数年この世界描いてればネタ尽きるわな。
先日、友人の主婦にこのマンガを薦めたら「あんなもん信じてるんじゃないでしょうね? あれは理想の世界。 いまどきの子供はあんなじゃない」と言われた。
うあー分かってるよー。 分かってるんだけどさ、夢見させてよ。 温かい心でさ。 オマエまだ子供いないじゃん。

「SOIL」4巻 おもしろい。 ますますB級テイスト満載で、SFっぽいのも入ってきた。 狂気、悪夢、暗黒迷宮奇譚とオビの宣伝文句だけでもやられます。 スクリーントーンを使わないのに、この読みやすさはやっぱセンスの良さ? 今月号のビームの表紙は激かっこいいです。 要チェック!
古本になかなか出てこない、漫喫にも無い、こういうマンガは新刊で買うべきだ。と実感しました。    


♪ミッドナイト・クラブ・ヘブン~ (ミッシェルガンエレファント)

2006-04-30 21:48:00 | マンガ
やっとドラクエが一段落しました。 残すは最後の試練だけ。 
最初は、攻略サイトなんか見るものかとがんばってましたがダメです負けた。 1回見ちゃうと楽で楽で。 ってかエンディングの後があるなんて見なかったら気付かんよ。

なんで貯まってたブログネタをどんどん書きたいと思います。 ドラクエ三昧の間にも本屋には顔を出してて、いろんなのを物色(立ち読み)してたので、今日は本屋ネタ。 

「JAPON」日本とフランスの漫画家のアンソロジー本。 日本を題材にいろんな作家が自由に書いてるんですが、日本人は安野モヨコや松本大洋、谷口ジロー、花輪和一など渋い&豪華な面子。 やっぱ大洋は絵が上手い。 べらぼうに上手い。 なんでみんな下手っていうのかな? 
BD(バンドデシネ)はよく分かりません。 ただこれに載ってるフランス人はみんなスケベでした。 あと世界同時発売なのにフランス人が名古屋を描いてて大須とかも細かく出てて、そのマイナーっぷりに笑えました。

「特撮A」の「仮面ライダーファースト」江川達也。 数ヶ月前から江川がライダー描くって告知までしてて、何ですか?あれは!!! 読みきりじゃなくて連載だと勘違いしてた俺も悪いが、前編はともかく後編はひどい! もしかしたら急遽2回で休止になったのかもしれん。 編集部とまたまたもめたのかもしれん。 詳しくは分かりませんがライダー想いいれない俺でもありゃひどいと思うよ。 

「漫画大学」季刊か隔月かよく知りませんが大阪芸大が出してる本。 ジョジョの荒木インタビューが面白かった。 インタビュアーと意見が合いました。 4部最高。 あと違うなんかの雑誌で読んだんだけどユニクロT発売されてるみたいですね。 小さい写真だったけどたぶん吉良だ! 売り切れる前に?!買いに行かなくては。 そんな心配は無い?

「サイコ」11巻買いました。 もう古本ですよ。 あいかわらずサイコは早い。 そしてあいかわずと言えば、むっつりさんも言ってたミッシェルネタ。 今章のタイトルが「デッドマンズ・ギャラクシー・デイズ」! ミッシェルファン以外はなんのことやら?ですね。 原作の大塚はどこまで許してるのか? それとも、もう原作は名ばかりで田島がネームやってるんでしょうか?

装丁のカバーが今までずっと黒だったのに今巻から変わった。 11巻ってこともあるかもしれないけど、絵が明らかに変わったからだと俺は思う。 ベタに塗るとこも塗ってないし、白も目立つ。 顔の表情もあえてラフに、特に目元や眼鏡など。 画材も変えてますね。 眉毛なんか鉛筆のみってのも。 今迄の田島だったら絶対墨入れするのに。 最近のジョジョも鉛筆だけっぽいのが目立つ。 今流行ってるのか?それとも、そういう処理できるCGソフトが出たんでしょうか? 

それよりなにより今巻で1番嬉しかったのが、サブキャラの乗ってるバイク。 スズキのSW1!!! キター。
バイク全然興味ない俺が唯一かっこいい、欲しいと思った機種。 どうやら世間一般には有名じゃないらしく、昔uedonさんに言っても「知らん」と言われた記憶が。 別に『人と違うのがかっこいい』なんて思ってもないけど、普通にあぁいう可愛い感じのが俺はかっこいいと思うんです。 やっぱ田島とはリンクするなぁ。
去年までは国際センター裏に1台止まってたんだけど、最近見ない。 色は昔の我が愛車PAOと同じクリーム色っぽいのしか見たことないんだけど、1色しかないのかな? 

マンガだけで長くなっちゃったんでつづきは次回に書きます。  
       

武士道はシグルイなり

2006-04-03 23:48:04 | マンガ
このマンガは上半期マイベストのネタに使いたかったんで書かなかったんですが、今日はもう書いちゃいます。 まだ4月ですがたぶんこれになるでしょう。 
あんま褒めると、むっつりさんになんか言われそうですが、まあ人それぞれなんで。 あはは。 人にはオススメしませんが、
山口貴由「シグルイ」です。

出場剣士十一組二十二名
敗北による死者八名
相討ちによる死者六名
射殺二名
生還六名 中二名重傷

から始まる、寛永6年徳川忠長によって施された駿河城内における真剣御前試合を描いた時代劇マンガです。 原作は全然知りませんが南條範夫という「残酷ブーム」を築いた時代小説家らしい。 それを「覚悟のススメ」の山口が、あいかわらずのテンション・独自の美学で残酷極まりなく描いております。

はっきり言って今までの山口作品はノレなかった。 あの「覚悟のススメ」も科白に笑っても、ストーリーに入り込めなかったり、「悟空道」「蛮勇引力」に到っては…。 確実にあっち(右)よりの濃い人だけがファンやってるんだろう、と思ってましたが今回は見事にハマってしまいました。
1巻を読んだ時点で最近のには珍しく次が気になる、気になる。 だっていきなり片腕の剣士と盲目破足の剣士の対決ですよ! もう「バガボンド」がぬるいぬるい。 

今日はそのマンガを買おうと思って本屋を巡った。 古本でいいや、と思ってブックオフ行く度に探してたのだが、いつまで経っても見つからない。 しびれを切らして先週ぐらいから新刊で探し始めたのだが、これがまた売ってない! 今日は意地になり6軒ぐらい巡った。 最後は『とらのあな』にまで行ったのだが、それでも既刊5巻中4巻だけが見つからない。 明日からまた探す旅だ。 あ~これが楽しいんだな。 

編集後記に

山口貴由は「描きたい」とはっきり言った。 皆、それを冗談だと思った。 今から7年前の冬である。 
(中略)
『覚悟のススメ』や『悟空道』などのオリジナル作品で、山口はすでに充分な力を発揮しているし、もし原作付きをやるとしても、もっと商業的にアドバンテージが期待できる作品に取り組むことになるのが当然だろう。
しかも、この小説『駿河城御前試合』が放っている魅力は、いま世上でもてはやされているものたちとあまりに違い過ぎ、怪異ですらある。 漫画化を企てるなど、あまりにリスキーなのではないか? 
(中略)
この間、私たちは山口に、商業的により有利と思われる他の原作作品を持ち込み、そのことごとくを断られている。

と書かれている。
 
そのぐらいの作品なのである。 異様なまでの力の込めようであり、描きこみも素晴らしい。 独特の科白回しも作品に合っている。 ばっと簡単に読んじゃうと気付かず終わるような細かいところもたくさんある。 読むならぜひ、じっくりゆ~っくりたっぷり時間をかけて独特の間を味わって読んで欲しい。 (これは最近挙げたマンガ「よつばと」「夕凪の街 桜の国」などにも言える。 飛ばし読み厳禁)

話変わりますが、大好きな漫画家松本次郎の「フリージア」映画化らしいです。
配給ワーナーで世界上映「デスノート」とは大違いで、ググってみてもびっくりするくらいヒットしない。 アニメではなく実写化らしいんですが監督も出演者もなんにも分かりません。 単館上映なんだろうなぁ。