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日記地獄

~世界の終わりが砕け散る編~

「よつばと」 あずまきよひこ

2006-02-22 22:52:31 | マンガ
あい、すいません。 今まで「おたく絵」というか「萌え絵」がどうも苦手で。 (実際「萌え」ってのは今も全然分からないし、ほとんど受け付けない。) そんな作品は全てスルーしてたのですが、やっと例外に当たりました。 「よつばと」おもしろいです。 

前作「あずまんが大王」は昔話題になった時にちら読みして。 他のやつよりは絵はまだ比較的普通で、記号的な「萌え」が少なかったんで読めた。 だけど、何がおもしろいんだ?!って感じで。 普通のおもしろさに「萌え」って要素をプラスしてるからみんなは普通以上に楽しめてるのかな?という印象でした。
ところが今回の「よつばと」は絵もマンガも数段上手くなってる。 それよりなにより感性が合う。 やっと今回合うのに出会えた。 雑誌に書かれてた、<「ぼのぼの」を初めて読んだ時の楽しさに近いような気がする。>まさにこの感覚を俺も受けました。 早速1,2巻(古本で)ゲットしちゃったもん。 
きっと俺みたいに絵で毛嫌いしてる人がいるとは思うんですが、一度思い切ってチャレンジしてみたら?   
まぁ、かく言う俺も「らぶひな」だぁ「まほろま」だぁ「ネギま」だ「ケロロ」「いち100」なんかは読んでもないのに敬遠してます。 読まんでもいいとは思ってるんだけど、中には当たりがあるのかも。

最近こんなマンガを読んだ

2006-02-14 21:55:28 | マンガ
「DEATH NOTE」小畑健
8巻までですが、やっとこさ読みました。 ツッコミ所は多々あるが噂どおり確かに面白い。 非常によく練られた展開と設定、そして何よりあんだけネームの多い心理戦を分かりやすく組み立て、あのハイレベルの絵を『週間』で描いているというのには脱帽です。 Lが死んだシーンなんかは昔の人なら見開きで大袈裟に描くんだろうが、あっさりとスカす。 これが今のマンガなんだろうな。
はたして本当に原作の『おおばつぐみ』はラッキーマンのガモウなんでしょうか?

「ぼくの孫悟空」 手塚治虫
全8巻まとめ買いしてから分かったこと。 ある程度分かって買ったんですが、これ6巻まで持ってたー! ビニールかけてあると中の確認できんからこうゆう目に遭う。 
小学生の頃はむさぼりついて読んだはずなのに、読み直すとあれあれ?と。 なるべくあの時の気持ちで読むようにしました。 中盤5,6巻はノリノリな感じですが後半7,8巻は明らかにテンションダウンしてる。 毎回カラー5ページで8年かけて描いてるからしょうがないわな。 でも、もし子供ができたら小学生1,2年の頃に読ましたい手塚入門編ではある。

「フライング・ベン」 手塚治虫
これも全3巻中、2巻まで持ってました。 でも実家にあるのは文庫サイズなので問題はなし。
手塚特有のシリアスな場面に、しょうもない本当にしょうもないギャグを入れるのが目立つ。 「ぼくの孫悟空」のように最初からギャグマンガなのは関係ないんだけどストーリーマンガにも多々見られる。 手塚の照れでもあるんだろうし、「マンガにはギャグを入れる」という昔の人の考えもあるんでしょう。 ファンになると、このくだらなさがたまらなくなるんだけどね。 

「鳥人大系」 手塚治虫
まったくの初見です。 鳥が知能を手にいれ人間を支配していくというSF。 おもしろい。 
俺は世間的には不人気の『手塚冬の時代』(絵の技量、不人気など手塚大スランプの暗黒時代)に描かれている暗い作品が大好きなんです。 手塚の生や愛への女々しいまでの執着心。 コンプレックスへの激しい憎悪など。 悪手塚はたまりません!
このマンガもターゲットは子供ではなく大人です。 子供の時に読んでたら、確実に今よりも立派な『悪い』大人になれたでしょう。 後悔。 

「夕凪の街 桜の国」 こうの史代
前から少しだけ気になってたんだけど、たまたまジュンク堂で発見。 ぺらぺらの装丁でマンガサイズでもない。 こりゃ気づかんよ。 普通なら立ち読みして(ジュンク堂はマンガ全て読めます)終わるんですが、ちらっと読んだらダメだった。
これはいかん、ここで読んだら泣く! 恥ずかしい!
との理由で買って帰ったんですが、やばい。 泣けます。 こんな、すさんだ俺でも泣けます。 
広島の原爆マンガ、最初はこれでちょっとヒク。 だって戦争マンガって「はだしのゲン」みたく男マンガというかマッチョな熱い作品ばかりじゃないですか。 でも、これは暖かいそれでいて冷たいマンガで。 感動といえば去年下半期ベストにした「ひかりのまち」(浅野いにお)や「さくらの唄」(安達哲)、「ヒミズ」(古谷実)、松本次郎全般の暗~いマンガで感動する俺でも、まだこういった分かりやすいマンガで涙できるんだと再認識しました。 (もち感動の分野が全然違うが心の揺さぶられ度合いは同じ)
説教臭くもなく、いつか「3丁目の夕日」みたく忘れた頃に映画化とかするんじゃなかろうか。   

ナウシカ見ながら書いてたら時間かかったぁ

2006-02-03 23:44:31 | マンガ
読んだ本の中でマンガのことについて感想を少し。 今、隣のTVはナウシカやってます。 姫様にチコの実渡してます。

「ユリイカ マンガはここにある」 
ジュンク堂でバックナンバーフェアをやってて、お堅い本のくせにたまにマンガ特集をやるのを知ってたので、初めて買ってみた。 シリアスからエロまでジャンルも幅広く対談も江口寿史&山本直樹で、そこらへんのマンガ批評本よりおもしろい。 
紹介されてる作家45人中13人のマンガを持ってた。 浅野いにお、奥浩哉、篠房六郎、すぎむらしんいち、二ノ宮知子、福島聡、松本次郎、望月峯太郎、浦沢直樹、高橋しん、羽生生純、古谷実、松本大洋だ。 その他も気になってる人ばかり(玄人受けする人達が多いのだが)で、とても3年前の本とは思えん。  
あと、やたら「IKKI」の名を見かけ、やはりこの当時話題だったんだなと。 他にも雑誌は「コミックキュー」「エロティクス」「九龍」などが出てて。 「ジャンプ」や「マガジン」などの作品、作家の少ないこと。 良くも悪くも『マンガ読み』は売れてるマンガよりもこういう作家や雑誌に注目して行くんだなぁ。 まぁ実際、こういうのにおもろいマンガが多いんだけど。 
しかし誤植が多すぎるぞ、この雑誌。 俺が気づくぐらいなんだから。

「このマンガを読め」 
去年の2005年版も買ったのだが、今年版はライターが大幅にしょぼくなりつまんない。 だけどライバル誌(年一なんだけどね)「このマンガがすごい」は今年から男マンガ版、女マンガ版と別れてて。 そんで内容濃くなったかと言うと、儲けるためだけに分けたとしか考えられない、もっと内容スカスカのお粗末なもんでした。  
おもしろいマンガを知るには、やっぱ口コミが1番で。 昔は学校やら周りからの情報で年に何十冊かのおもろいマンガに出会えた。 歳取ると友人も減り、周りのマンガ読みも減り、かといってネットで散策ってのも。 そうなると自分からこういった本を頼りに開拓しなくてはいけない。 だから両誌に言えるのだがランキング形式やめなさいって。  そんなのにページ割くならマンガ紹介しろって。 「ダ・ヴィンチ」で補えないとこ突いて行こうよ。

この中で気になったのが「木曜水島劇場」。 「チャンピオン」と「モーニング」で水島新司同時進行連載。 「ドカベン」山田太郎率いるチームと「野球狂の詩」岩田鉄五郎率いるチームとの日本シリーズ対戦を、それぞれのチーム別視点で出版社の枠も作品の枠も飛び越えて描くというもの。
野球に興味ないんで知りませんでしたが、これはすごいね!  

マンガは完結してから読むんじゃなくて、次はあぁなるんじゃない?と想像したり、話したりして読むのが1番おもしろい読み方だと思う。 学生時分にどれだけ友人と次週のジョジョの展開を語ったことやら。 これは雑誌で読まずに単行本で読む俺には矛盾する自論なのだが。 
だからこういった企画でいろんなことやればますますマンガはおもしろくなり、俺も雑誌また買い出すよ…多分。
  

♪ふんじゃらけーのはんじゃらけー

2006-01-25 22:28:37 | マンガ
今日は久々に仕事で栄くんだりまで行ったので「まんだらけ」に寄ってきた。 思わぬ収穫をゲット。 

「狩撫麻礼作品集 カリブソング SIDE B」だ。 狩撫麻礼ってのは孤高の漫画原作者(主にエロ、やくざもの劇画系)で俺はあまり好きではないんだけど、この作品集「SIDE B」はずっと欲しかった。 これに収録されてるのは「松本大洋、森園みるく、カネコアツシ、やまだないと」という面子。 カネコの作品は自身の短編集には含まれてないってことを知ってたので読んでみたかったのだ。 大洋も気になってた。 ちなみに「SIDE A」は大友克洋、いましろたかし等。 

古本屋でも今迄1度もお目にかかったこと無かったので早速購入。 期待してページをめくったのだが、大洋のは既に持ってる短編集「青い春」に収録済み(今日まで原作が付いてたなんて知らなかった)、カネコの作品も短編集に載せないだけあってイマイチ。 まあマンガなんて得てしてこんなもの。 10本に1本当たれば儲けもの。 
でもこれで着々とカネココンプが近づいてきてる。 たぶん、あと1冊、オクでも滅多に流れない幻の処女単行本でコンプ。 (前にオクで1度だけ見かけたが法外な値段でした。 大洋の処女単行本も同じく) これはカネコ自身が「無かったことにして欲しい」と言ってるくらいの作品なので、ひどいんだろう。   
 
閑話休題。 「オールドボーイ」っていう狩撫原作のマンガがあるんだけど、この映画がむちゃくちゃ面白い!! マンガの実写化で初めて原作を超えたと思った映画。 原作がクソってこともあるが。 そのぐらいすごい! また今度書きたいと思う。

他に手塚関連の本を2冊購入。 池田啓晶の書く手塚研究本はおもしろい。 藤子・F・不二雄の「SF短編集完全版」が売り切れてた。 前にさんざん迷ったんだけど買っときゃ良かった。 

マンガだけでおもちゃは覗かなかった。 最近おもちゃは燃えるものが出ない、と思ってたら…帰りに本屋で立ち読みした雑誌で「SAW」のフィギュアが出ると載ってた。 
いつの頃からか何か勘違いしておしゃれ路線に走ったメディコムトイから発売。 普通の人には分からないかもしれませんが、おもちゃにも『おしゃれ路線』があるんですよ。 うー腐っても鯛、たまにこういう売り上げ度外視のマニア物出すからなメディコムトイは。 今月の宣伝もロケッテイアだ、ジャイ子だ、庵野版帰ってきたウルトラマンだぁ、儲かってる会社はすごいね。 いやバカだね。
「SAW」欲しいなって見たんだけど値段見てドン引き。 2万7千て、あーた。 買えませんよ、そんなもん。  

北道コンプ

2005-12-14 23:33:52 | マンガ
仕事の合間によく『真剣30代さぼり場』として使うブックオフで念願のマンガを発見。 北道正幸の「スカタン野郎」2、3巻です。 
初連載マンガの単行本で1巻はもってたんですが2、3巻がどこを探しても売ってない。  たいしておもしろいわけじゃないんだけど意地になって古本屋行くたびに探してた。 とっくに廃版でいいかげん見つからなくて。 新品でもいいから買おうと思って普通に本屋巡ってもない、ヤフオクでもない、amazonではあったが1冊1500円以上のプレミア価格。 
とっくにあきらめてたのだが、今日ふらっと寄ったブックオフでやっとこさ出会えた。 2、3巻だけ売ってて、しかも100円! ブックオフはたまにこういう掘り出し物があるからやめられない。
これで北道コンプ。 「ぽちょむきん」の最終話は単行本化されないんでしょうか? 単行本サイズにならないなら愛蔵版とかで出してくれてもいいんだけど。 でも売れないんだろうなぁ。

それにひきかえIKKIはアコギだ。 松本大洋の「ナンバー吾」でかいサイズで出しときながら、先々月号の読み切り1話を新たに加えハンディ版で再発売。 しかも全巻予約の人にはポストカード何枚か組のをプレゼント。 足元見やがってクソぉ。 今月号でも「吾」が表紙やってるから「何だ?」と思って見てみると応募者全員サービスの「パズル」だった。 連載終わって、とっくに単行本も出てるのにどんだけひっぱるねん! 俺はダマされんぞ。 我慢するぞ。 でも売れるんだろうなぁ。

ジョジョ3部4部まで読み返しました。 何度読み直してもおもしろい。 
あれだけDIOを慕っているヴァニラアイスが1度だけDIO様ではなくDIOと呼び捨てにしてたり、新たな誤植や設定ミス(これは前からたくさんある)を見つけて楽しかった。 
まぁ細かいのは研究本などに任すとして。 研究本にも載ってなかったことを1つ。 (ネットとかでは出てるかも。)
川尻しのぶが旦那の浩作のゲスな行動『盗み』を見て「なんてロマンチックなの」と思うシーン、これは映画「トゥルーロマンス」ですね。 映画では主人公がひょんなことから売春の元締めを殺して帰ってくるんですが、そのシーンで同じセリフをヒロインのアラバマが言う。 この映画はその昔初めて彼女と観に行った映画なんで(普通デートにこんな映画選ぶか? 頭おかしいね俺)想いいれがある。 アラバマみたいなビッチな女が理想だなぁ。 =タラちゃんの理想でもあるわけだが。 
他にもジョジョは「マグノリア」だったり「メメント」だったり映画をよくパクってるんで、これもそうだと思うんだけど。      

♪震えるぞハート (気志團)

2005-11-07 23:59:24 | マンガ
「ジョジョの奇妙な冒険」を再読してます。 12巻まで読み終えた。 ちょうど第3部が始まるとこです。 根っからのジョジョ好きは「1,2部最高」って奴が多いですが、俺は軟派野郎なのでやっぱ3部からです。 一番好きなのは、吉良がかっこよい第4部。 

俺が作者荒木を知ったのは「魔少年ビーティー」から。 ちょうどジャンプに目覚める小学生の時だ。 なんとも奇妙なマンガでジャンプでは浮いてましたが毎週立ち読みを楽しみにしてた。 このマンガを面白いと言ってくれたのは友人1人だけ。 2人で肩身の狭い思いをしてました。 しかも何故か「ビーティー」ではなく「ビューティー」だと思い込んでた。
当時は劇画調な絵が苦手だった。 (北斗の拳や男塾など未だに読んだことがない。) だから新しく始まった「ジョジョ」とか言うのも絵がダメだった。 「ビーティー」の頃と絵が違うのだ。 1,2部が苦手なのは絵の影響かも。 3部から崩していくので。 荒木だから読むかぐらいで読んでいたのだが、どんどんハマって行った。

ストーリー的には強引なとこだらけだが、これが面白いし。 技術的にも丸のコマの多様など実験的なコマ割り。 『荒木節』とまで言われる独特な台詞回し。 擬音、音喩(オノマトペ)もおもしろい。(1巻のキスシーンでは「ズギュウウウン」と描き文字が。 心理的描写も表していて、誰が今迄キスにそんな音をあてたか) 
今回読み直して、なるほどなぁだから面白いんだと納得。 

今年のユニクロのTシャツデザインコンテストでは審査委員長を荒木がやってる。 (ちなみに去年は井上雄彦) ユニクロもバカだね、審査委員長なんかじゃなく荒木デザインのTシャツ出せば良いのに。 絶対かっこいいのか、絶対着れない様なデザイン出すと思うんだけどなぁ。 

まじめにマンガを語る

2005-11-05 21:37:33 | マンガ
やっとこさ「シガテラ」の最終巻を読み終えた。 実は2週間ぐらい前には、もう手に入れていたのだが、今日の今日まで読んでなかった。 いや、手を出さなかった、と言った方が良いだろう。

と言うのも、勿論読み終えちゃうのがもったいないって事もあるが、それより何より読むのが恐かったのである。 前巻で、とてもまともな結末を向かえられるような終わりかたをしてないって事と。 軽い気持ちで読んだ前作「ヒミズ」のように、物凄いヘビーパンチを喰らうのが恐かったからである。

んで、今日時間がたっぷりあったので最初から読み直してみた。 いつの頃からか、こういった暗い救いようの無い話が大好きになった俺は(もし70年代に青春を迎えてればアメリカン・ニュー・シネマとかATGとか好きになってたであろう)、やはり前作「ヒミズ」のほうがマンガとしては傑作だった。  
3巻あたりまでの、いじめの話まではおもしろく読めたのだが、それ以降は作者古谷特有の展開で少しいただけない。 それまでのキャラを使ってストーリーを進めるんじゃなく、その時のストーリーの為だけの、その場しのぎの使い捨てキャラを使っての話が多くなったからである。 別にそれが悪いわけでもないし、その細かいエピソード作りにキャラ作りは古谷は本当に上手いと思う。 ただ、それが「ヒミズ」では適度に「シガテラ」には蛇足気味に多すぎたのだ。 
人気が出て編集からもっと伸ばすように言われたのかもしれない。 古谷自身がギャグを入れたくなったのかもしれない。 理由は分からないが。 

ギャグで始まった「稲中」も後半から哲学的と言うか不条理と言うか「人生とは?」というシリアス路線に入り、「僕といっしょ」「グリーンヒル」とどんどんシリアスの色が濃くなる。 これは(勝手な予想で書くけど)ギャグマンガ家として先に名が売れてしまい、編集としてはまだギャグでやりたい、けど『本当に書きたいことはこっちなんだ』と上手くギャグと言う形を借りて、徐々に徐々にシフトチェンジをしてきた。 遂に「ヒミズ」では前半、ほんとに最初だけギャグ的キャラが居るだけの状態にまでして(そしてそのキャラさえも上手に隠してしまい)、とんでもなく後味の悪い怪作に作り上げた。 
今作「シガテラ」はのっけからギャグキャラもいなくなり、導入いじめからと、シリアス1本で行くか、とうとうここまで来たかという期待感がでかくなりすぎてたのかもしれない。 そんな風に言ったつもりはあまりないが、友人には「絶賛してたじゃん?」と前に言われた。 もしそうなら、それは初めの方だけのことであり、「シガテラ」最終話で主人公が呟く『僕はつまらない奴になった』というのが全てを物語っている。

ただ、南雲ゆみさんは最高です。 理想の女性像として出来すぎですが。 

♪Crazy World マンガの世界で (ゆらゆら帝国)

2005-10-14 22:15:30 | マンガ
昨夜、貸していた「ナンバー吾」を友人が返しにきたんですがオタク話をずっとしてました。 (ほとんど俺が。) マンガ話できる奴が少ないので非常に嬉しい。 どうやらそいつには「ナンバー吾」ダメだったみたいで、マンガソムリエとしては不覚でした。 

そこで話したのを挙げると。 
・「ベルセルク」最新巻いまいち。 友人曰く「今回初めてベルセルクつまらんかった」。 う~ん納得。
・今月号の「スティルボールラン」は「どろろ」パクった。
・パチンコで「未来少年コナン」出た。 遂に宮崎参入。 まぁコナンならね。 最初で最後でしょう。 ジブリは無いな。
・「PLUTO」面白い。 なんだかんだ浦沢は凄い。 (俺まだ2巻読んでません)
・そいつもやっと「エヴァ」を見出した。 今7話らしい。 俺はいつ見るのでしょうか? ってか見るのだろうか?
他にも星新一やら丸尾末広やら。 「ゲームセンターCX」を気に入ってビデオ持ってたけど、俺マリオ3から見てません。 ごめん有野。

んで今日、久々に定価でマンガを買った。 「SOIL」3巻と「フリージア」6巻。 (シガテラとベルセルクはブックオフ待ち) 
「SOIL」おもしれぇ~! 中古待たずに買って正解。 
連載で毎回ヤマ場ばっか描けずにユルイ時もある。 絵的にもストーリー的にもここがヤマ場ですよ、ほら見開きドーンですよ、って緩急つけないとマンガは面白くない。 ジャンプなどのアンケート至上主義ではそれができない。ってことは分かってたんですが「SOIL」2巻は全編緩くてあぁーと思ってた。 つまんなくなるなぁって。 でも、やっぱ自由の利く雑誌は違いますね。 『ビーム』の中でも浮いてるもんな。 
きっとカネコのことだから最後はあえてB級っぽいオチにするとは思うけどね。 今のところしっかりSFでミステリーです。 きっとベルセルクも今この状態なんでしょうね。 期待したいです。
今月号の『ビーム』、「乱歩地獄」のインタビュー載ってました。 玉吉はめちゃ怒ってました(笑)

 

アニメ化はひどかった

2005-09-28 20:32:47 | マンガ
んで、今日は「TO-Y」なんですが、これはおしゃれですよー。 とにかく作者上條淳士は絵! それまでにも読みきりやら原作をつけて(雁屋哲:「美味しんぼ」の人ね)マンガを描いてますが、最初から絵が綺麗。 そして「TO-Y」で完成されました。 
今となっては眼を見張るような絵ではないんですが、この当時にこの絵を見た衝撃はデカかった。 トレースを多用した背景に、線をそぎ落とした人物に濃い陰影、そしてキャラの服のセンスの良さ。 
それまでの記号的なマンガのキャラが、江口寿史によって現実味を帯びたおしゃれな服を着るキャラへと確立され、それをさらに昇華させたのが上條だと俺は思う。 この画風に影響を受けた漫画家がその後どんだけ現れたことか。 アシスタントをしてた河合克敏はもちろんのこと、田島昭宇、浅田弘幸、こなみ昭子etc。 ってか最近の作品などは内容はショボショボで絵を見るために単行本を買ってるようなもんです。 

マンガ夜話でも言ってたが、音を表現するのも画期的だったらしい。(あっ「TO-Y」はロック?!マンガなのよ) それまでは唄ってる時にはふきだしが、演奏してる時にはバックに♪マークがあるのが当たり前で、そういったものでしかマンガで音を表現できなかった。 だけど「TO-Y」は言葉はもちろん何の記号も書かずに『音楽』を表現している。 何も無いのだが確かにそこには音が流れてるんですよ。 昔のマンガを知らずに今のマンガから入ってた当時の俺はそれが当たり前だったんだけど、今になってその凄さが分かる。

上條は「TO-Y」ギャグもストーリーもおもしろく、この1本で燃え尽きた感はある。 その後『ROCK'IN ON JAPAN』でマンガを描き始め(これが俺が『JAPAN』を読み出したきっかけ)、『ヤンサン』で「SEX」を描き始める。 だけど絵にこだわるあまりに初期の作品や『JAPAN』などの絵は単行本化されずじまい。 
「SEX」は連載中に2巻まで単行本化される。 しかも2色刷り。 それも贅沢におしゃれにピアス、口紅、花、血など赤い部分だけを赤に刷るという。 そんなこんな事してるんで単行本7冊分の連載終了しても2冊発売したきり、一向に出る予定は無く幻のマンガになる。 ファンとしては辛い。 5年後に「赤×黒」というマンガが発売される時に、こんな宣伝を見る。 
「SEX」待望のコミックス化決定:毎月刊行予定!! 
やっとだ!と喜んでいると…1冊も発売されずに終わる。 怒るでしかし!!
それが今年になり一気に発売された。 連載終了後12年目の奇跡です。 もち金のかかる2色刷りは無くなってました。  
  

昔のマンガのことを書きたくなった

2005-09-27 23:56:04 | マンガ
今迄で一番読み返した回数の多いマンガは?と言えば。 間違いなく「究極超人あ~る」であろう。 

出会いは中学の時、マンガなら何でもむさぼりついて読んでたが、その中でもレコードやらポスターやらグッズを買うくらいハマっておりました。 俺好みのゆる~い感じのギャグマンガで、それまでの小学生時分の「コロコロ」などに代表される汚いドタバタギャグから、初めて大人の笑い(?!)を知った作品でした。 持ってる単行本はクラス内で回し読みされボロボロです。

今、読むと所々にオタクネタもありますが、そんなこと分からなくても充分楽しめるマンガだと思います。 人によっては、このノリがダメな人もいるでしょうけど。 なんて言うのかなぁ、ちょっと小奇麗というか淡々としてるというか…。 良い意味でも悪い意味でも『サンデー』チックなんですよ。 「うる星やつら」のノリってことです。 この頃の『週サン』は「うる星」とか「TO-Y」とか「GuGuガンモ」とか、なんか冷めた笑いでしょ。 あきらかに『マガジン』のヤンキー路線、笑いも派手とは違うんだよね。 

最初の辺は絵も下手だしイマイチだけど、どんどんおもしろくなります。 作者ゆうきまさみは、この後の「パトレイバー」で一気にブレイクしちゃいますが、またギャグも書いて欲しいなぁ。 『ニュータイプ』でやってたようなコラムも書いて欲しい。