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日記地獄

~世界の終わりが砕け散る編~

珍しく緊急に書いてみた

2011-08-26 23:41:50 | マンガ
今日も今日とて仕事に性(誤)、精を出してると。 (「精」でもなんか違ってる気がしますね)
まあ、そんなくだらんことは良しとして。

仕事中に彼女からメールが…

最近俺の携帯メールのほとんどは「○○が死んだよ」と。 彼女とむっつりさんが教えてくれる。 さながら「恐怖新聞」ならぬ「恐怖メール」となっている。 

コロンボも田中好子もビン・ラディンも団鬼六も出 統も、テレビもネットも見ない俺に優しく教えてくれるのだ。 これは非常にありがたい。 ちゃんと俺の好みを分かっていてスポーツ関係の故人は皆無で、「なんだか知らんがあんた興味あんだろ?」って人を中心に送ってきてくれる。 
(まあ団鬼六は興味全然なかったですけどね。 むしろ竹内博死んでたのは2人ともスルーしてたので知らなかった)

そんな具合に「訃報メール」で受信ボックスがいっぱいなわけです。 なので今日も誰か死んだか?と思って見てみると。

「ジョジョ」が実写化決定!!

先に書くと。 信憑性のない噂話に過ぎなかったのだが、「週間文春」に記事が載ったらしくネット上では騒ぎになったらしい。
詳しくは調べてね。

いや~!!怖い。 ってか、ダメ!絶対!!
もう「ヤッターマン」も「どろろ」も許しはしないが許すから、「ジョジョ」だけはやめて~。

「ジョジョ」はマンガだからおもしろいのだ。 はっきり言って「アニメ」でもダメなのだ。 斜め切りのコマや丸コマ、不自然な構図(嫌いな人はこの読みにくさも影響しているだろう)、人間とスタンド両立によりコマやページ単位での情報量の多さも2倍etc。 マンガ表現だからこそおもしろいのだ。 もちろん有名な独特な台詞回しやジョジョ立ちなどもあるし、もちろんもちろんストーリーやキャラのおもしろさもある。 だけど、それよりマンガ技法でとてつもないことをやっていて、サラッとストーリーを追うだけなこともできるが、その技法が優れてるからこそコアなファンが多いのだと思う。 

だからそれ以外の媒体での表現は絶対に無理だ。 できたとしても本来の魅力の10分の1も再現できないと思う。 

まあ長くなるので書きません。 

この添付されたニュースには新井浩文の写真も載ってて。 あなたも「ジョジョ好き」だったのね。 (新井浩文に関しては俺の過去のブログを検索)

しかし、これだけ世間に「ジョジョ」ネタが出てくるとこっちも大変です。 ブログのカテゴリーも『ジョジョ』を作った方がいいのではなかろうかというくらい氾濫してきたな。

あ~驚いた。
  

「ぽちょむきん」再開希望

2011-03-01 21:56:17 | マンガ
プ~ねこ4巻出たよ。 プンプンも8巻が。

しかも、なんとっ!
プ~ねこアニメ化!!

昨日仕事中に彼女から届いたメールである。 できた彼女だ。 俺の欲しい情報をきちんと分かっている。 ちなみに彼女はカタギの人なんでどちらも読んでません。

しかぁし、「プ~ねこ」アニメ化?! 大丈夫か世の中? 最近こんなことばっか書いてる気がするが、本当大丈夫か?
ちょっと前にむっつりさんから「ハトよめ」アニメ化という情報ももらった。 どうした?「アフタヌーン」。 そんな一般受けするような雑誌だったのか? もちろん業界のネタ不足というのがあるのだろうが、「無限の住人」やら「ヴィンランド・サガ」とかあるだろうよ。 
  

下半・期ンポー 2010 マンガ

2011-01-21 22:02:44 | マンガ
去年の下半・期ンポーやるの忘れてた。 ま、やるの忘れちゃうくらい良い作品に出会ってないんだよね。

ってなことで
・マンガ
・映画
・音楽

全て該当なし

バッサリ

これは良い作品が無いんじゃなくて出会えてないだけなのだ。 別に新しい作品にこだわってないんで、古いのでも良いんだけどこの前書いた通り、時間なくて観たり聴いたりできてない。 うぁ~あ!

なんで今回は全て佳作っちゅうことで書いてきます。

・マンガ
「鋼の錬金術師」 
全巻読み終えての結果、上半期に引き続き佳作。
結局内容はヌルいしツッコミどころはたくさんあるがよくぞまとめた。 あれだけの伏線を回収し(単なるミスリードの促しの連続だったとも受け取れるが)破綻せずに終わったのは評価に値。 見習え浦沢。

完成してる内容をちゃんと描いて、スパンと終わるのが難しいマンガの現状でよくぞ頑張ったし決断した。 絵が最後まで変わらないのも最初から完成してたということ。
ただあの大団円は良い悪いは別として、俺の好みじゃない。 上半期にも書いた『良い人』ばっかりなのだ。 
途中から崩れていったのに、何故か偶然かすごいことになっちゃった作品(ま、例えれば「デビルマン」とか)ってのが数段魅力がある。 そういう意味では予定調和な大団円でした。

出版社側のひっぱらずに終わらした決断にも拍手。 異例の『最終話2回載せ』や『全プレや付録で釣る』ってのも内容に関係ないとこの話だし。 ただ「最強ダークファンタジー」っていうコピーはいただけない。

他には
「バニラスパイダー」 

古本で買ってるので2巻までしか読んでないけど3巻で終わりみたい。 と言うかあのゆったりとした1巻のペースに比べて、急いで飛ばしてる感の2巻を読む限り、どうやら打ち切られたな。 独特の味と絵で内容もそこそこなのに。 非常にもったいない。 
同じ連載誌の「進撃」があんなに人気出て、こっちがそんな出ないのは不思議。 もっとゆっくり描いてこそ味が出てくるマンガっぽいのに。 掲載誌変えてゆっくり描かしてもらえたら良くなると思うよ。 そう思うと「ドロヘドロ」は良いポジションを掴んだなぁ

ネタ切れなんだな

2010-10-29 22:22:10 | マンガ
・むっつりさんから「PLUTO」ハリウッドで実写化の情報がきた。 また権利だけ買っておいて作らないってのが関の山なんじゃないか。 結局「AKIRA」や「銃夢」はどうなったんだ?
しかし、メリケンは「アトム」好きだなぁ。 去年くらいにやったフルCGの「アトム」はどうだったんだろう? いつか見るのかな?
「PLUTO」はあの投げっぱなしの終わりをどうまとめるのだろう。 アメリカをあれだけ否定的に描いた作品を今更どう取り上げるのだろう。 大多数のメリケンはアメリカNo.1と思ってるsweet糞メリケンだろうから、都合の良い解釈を入れてくるのだろうか。 
まあなんでも良いがゴキブリ吐くシーンだけは映画「クリープショー」並みに本物使って描いて欲しい。

・彼女からは「レベルE」アニメ化の情報が。 なんで今更? 確かに「レベルE」は面白い。 冨樫作品はどうもノレない俺もあれは好きだ。 だけどなんで今更? これで「ドグラマグラ」が少しは売れるかなぁ。

「レベルE」もそうだが、パチで「フルアヘッド!ココ」、スロで「D-LIVE」が年末に発売。 むっつりさんの好きなものばかりじゃないか!! むっつりさんの時代が来たな。 

・「ベルセルク」再アニメ化らしい。(また、むっつりさん情報) どこをどう描くのか? また鷹の団をやるのか? 今度は原作に忠実にやって欲しい。 って、まんま描いたら確実に18禁になっちゃうけど。 
昔のアニメは何気にがんばってたと思う。 『蝕』をテレビで見れるとは思いませんでしたからね。

よく彼女に「人が死ぬマンガばっか好きだね」と言われます。 否定はできません。 はい、好きです。 だけど「ベルセルク」は人の残酷さや醜さ、弱さ、儚さ、宗教観、いろんなものを描くためにあの『蝕』などの残酷シーンは必要なのです。 別にゲテモノ好きなだけではないのです。 と、いくら彼女に薦めてみても「俺のプレゼンが悪い」と言って興味を示してくれません。 がんばります。 

レンタルマンガ つづき

2010-07-30 08:21:44 | マンガ
また分かりやすいくらいshibuさんからしか書き込みがないと思いますが、感想のつづき。


・「罪と罰」
これまた2巻までしか読んでないが、なかなかおもしろい。 (とりあえず1巻借りて続きが気になれば2巻借りるというスタンスです) 長く話を引っ張れないと言えば引っ張れないし、違う事件を絡めれば引っ張れるという内容。 いちおうお姉さんの事など伏線は張ってある。 現在8巻までと長く続いてるので、マンネリ化してないことを願う。


・「ヴィルトゥス」
絵が汚い。 初期の「バキ」のようだ。 話も熱いんだかどうだか。 原作付きなのだが、まるで中学生の妄想ノートをマンガ化したよう。 理屈無視した強引な展開に、分かりやすいキャラ、「梶原一騎」や「武論尊(史村 翔)」などが好きならいけるかも。 主人公変えて続編やってるようです(むっつりさん情報)。 

・「漂流ネットカフェ」
うわぁ「漂流教室」が今になって焼き直されるとは。 こんなん「漂流」とさえ付ければなんでも作れるよ。 現実世界とのやりとりが「漂流教室」では母と子の他者には分からない親子愛だったのに対し、この作品ではネットを使っている。 3巻までしか読んでないが、奇妙な生物がいたり、狂ってく人がいたり、現代版としての焼き直しとしか思えない。

もっとおもしろくできると思うんだけど、惜しいなぁ。

何故か江川達也の「BE FREE」を思い出した。 「BE FREE」の無人島に行ってクラスの女が性を武器に女王に君臨するくだりの話だ。 「漂流ネットカフェ」は男が女を美人局的に扱い支配していくのだが…。 読んでいて、『この女よ、がんばれ』と思ってしまった。 女の武器を使えば男なんて簡単に手玉に取れるぞ。 現に女王として卑弥呼やクレオパトラなんかいたじゃないか。 その「ネットカフェ」に「BE FREE」置いてあるだろ。 読んで利用するんだ!…と思いながら「漂流~」を読んだ。

余談

前にも書いたが中学生の時に読んだ「BE FREE」は衝撃だった。 それまで少年誌しか知らないから(手塚とか変わったマンガも好きだったが基本「コロコロ」→「ジャンプ」というしごく全うな道のりを俺だって歩んでたのだ)、もちろん青年誌の性描写やらなんやらの衝撃もあったんだけど。 それよりなによりストーリーの破綻だ。 少年マンガって基本レールの上を真っ直ぐ進むストーリーじゃないですか。 「コータローまかり通る」だって編は違えどいちおう筋があるじゃないですか。
それが「BE FREE」はもうめちゃくちゃで。 マンガってこんな無茶して良いんだ!って驚いた。 内容なんて無くて良いんだ、って。

もちろんそんなマンガ昔からたくさんあるんだけど、俺は初めて知ったのがこれだったから。 なんか大人のマンガに一歩足を踏み入れた感じで衝撃でした。 「売女(ばいた)」っていう悪い言葉も初めてこのマンガで覚えました。


・「アイアムアヒーロー」
2巻までしか読んでないが1巻まるごと使っての前ふりがおもしろい。 どんなマンガになるんだと思いきやあぁなるとは。
 
内容は敢えて書きませんが、「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」と言うよりは「ドーン・オブ・ザ・デッド」であり、最近で言えば「28日後」の前半(特に最初10分の世界が崩壊していくシーン)の疾走感。 これで分かる人には内容分かっちゃいますね。 
今のところ「彼岸島」なんかより数十倍、数百倍おもしろい。 『スピリッツ』でこんなマイナー月刊誌のような引っ張れるマンガがやれるとは。 

散りばめられた伏線やタイトル無しの話数などが評価されるのかもしれないが、その辺は言うほどの深みは感じず浅く思える。 2巻からのスピード感は、その時その時のページをめくるのが楽しみなだけで次の日には内容忘れちゃうようなマンガ本来の姿である消費文化の良さがある。

レンタルマンガ

2010-07-19 13:19:46 | マンガ
前にレンタルしたマンガの感想を書くと言ったので書きます。 

・「プラネテス」
おもしれぇー。 2巻までレンタルしたが買うことに決定したので、途中でやめ。 話も上手いし、絵も上手い。 「だから昔からススメてただろ!」とむっつりさんに怒られた。 いやぁ読む機会に恵まれなかったのよ。 それにマンガはタイミングです。 当時はつまらなくても、後から読み返すとおもしろかったりするもんです。 

人物は基本「大友」っぽい絵なんだけど、くだけた絵になった時に「ゆうきまさみ」っぽくなる。 なんらかの影響は受けてるんじゃなかろうか。 

世界観もしっかりしていて、キャラも立っていて、優等生なマンガ。 連載中の「ヴィンランドサガ」とやらも読んでみたい。

・「ヘルシング」
2巻まで借りたがもういいや。 好きな人は好きそうな内容。 人物は「たがみよしひさ」っぽい絵。 エロマンガあがりなのにエロは卒業してます。 連載誌が連載誌だけにゆっくり話が進んでます。

おもしろい発見があった。 「ヘルシング」と「プラネテス」の両方で普段見かけない『吹きだし』が使われていた。 それが写真のようなやつ。  同じ空間に居るのに描かれていない人物のセリフの時に使われている。 ストーリーの流れ上、描かれていない人のセリフから先に読ましたいのだ。
昔の手塚マンガなんかは下手くそで、どっちのセリフか分からない時があった。 文面というかストーリーの流れで読者側が理解しないといけなかった。 (少女マンガの約束事の、心情だけ言葉だけのコマとはまた意味合いが違う) 近年のマンガは前のコマとなるべく人物の配置を変えずに描くなど、上手く処理するように進歩してた。 たぶん編集側もそういった読みやすさを追求してたと思う。 だから俺なんかもその表現でマンガ家の(絵の上手さではなく)マンガの上手さの力量が分かったりしたもんだ。 しかし、こういった暗黙の了解のルールができあがれば、またマンガ表現は変わってくる。 (進歩か後退かは分からんが) 
あまり見かけないとこをみると定着しなかったのか?それとも俺が知らないだけで、普通の約束事になってるのか? この当時に流行っただけなのかもしれない。

・「岳」
8巻まで読んだ。 人物絵は「浦沢」。 内容も「パイナップルアーミー」や「マスターキートン」などの初期の浦沢っぽい連続短編。 良質であり、登山経験者なら楽しめる内容。 泣ける話も多数。 ただ出てくる人物がここまで性善説の良い人達ばかりだと、逆に現実離れしてちょっとうんざり。 
「め組の大吾」や「海猿」などレスキューものが出来上がってるのでいつか映像化されるかもしれない。 ただ山だとロケに金かかるし、セットだと迫力無いから難しいかな。

・「モテキ」
つまらない。 俺の肌には全然合いませんでした。 なのにどうやらドラマ化されるらしい。 女性作家で男の下心がよく分かってるという評価もあるが、それも微妙だった。 エロ描写も微妙だし。 「もやしもん」なんかは需要があるのは分かるが、これがなんで人気でなんでドラマ化なのかちっとも分かりません。 

つづく

俺的 「新世紀」

2010-06-22 14:49:31 | マンガ
「婚活」やら「スイーツ」やら元々ある行動や名称に、新たな名前をつけ変えて金儲け。 個人的にはこういうの嫌いなのだが。 これは悪いことではなく商売の戦略としてまっとうな手段である。 すぐに浮かれまくりノっちゃう日本人には特に有効だ。 (メディアの煽りはムカつくがそれもまっとうなのだ) 

と言うのも、最近ハマってるものがありまして。 「レンタルコミック」である。 
なんか急にやたらいろんなとこで見かけだして。 別に『急に』じゃないのかもしれない、『じわじわ』なのかもしれない。 貸本の許諾が緩くなったのか、CD・DVDがネットなどに押されて売り上げがイマイチで飛びついてるのか、細かいことはよく分かりませんが、とにかく見かける機会が多くなった。 
なにしろ彼女が「レンタルコミック」してるなんて知らなくて「えっ!してんの?」じゃあ俺もみたいな感じで。 

たしかに俺向きなのである。 遅読の俺は漫喫では元が取れない、買うには迷うが読んでみたい、もう置き場がないetc。 (最後の「置き場」問題。 これが1番の理由だったりする)
10冊借りると500円。 1冊あたり50円。 漫喫でがんばって読んでも1時間で1冊程度の俺。 漫喫大体1時間400円前後。 そりゃレンタルだ。 と、むっつりさんごめんなさい。
もともとマンガは「貸本」時代ってのがあって、その「貸本」のおかげで大きく広まったってのがある。 な~んて説明は要らないと思ってたのだが、彼女は「貸本」(時代)なんて知らなかった。 「新しい」と思ったのかもしれない。 そういう若い人が多いのかもしれない。 それで今のところ売り上げがあるからこそ、いろんなところで始まってるのだろう。

で、どんなもんかと覗いてみると。 これが意外に、いや驚くことにそこそこ充実したラインナップ。 少女マンガも結構ある。 
早速物色開始。 気になってたのを次々レンタルした。 後から感想を書くとは思うが、とりあえずレンタルしたのが「アイ・アム・ア・ヒーロー」、「モテキ」、「岳」、「漂流ネットカフェ」、「ヘルシング」、「プラネテス」、「ヴィルトゥス」、「罪と罰」。 
そしてとうとう手を出したのは…。
「エヴァンゲリオン」
長かった。 何年経ってるんだ。 何を今更。 そんで結局コミックかい! アニメはきっと挫折するの目に見えてたし、俺向きなのはコミックだと思い手を出した。

「エヴァ」の知識はパチとスロのみの俺。 大体分かってたつもりが全然分かっていない。 まず使徒の順番が分からないのだ、「ヤシマ作戦」ってこの段階の話なのね、トウジってパイロット候補生なのね、カオルってこんな捨てキャラなのね(パチやスロでは確変確定のS・BIG確定だからそりゃもうすごい存在なんだと認識してた)etc。 アニメとマンガじゃ違いがあるかもしれないが勉強になった。

そして驚いたのは携わってる人達。 もちろん庵野は知ってたし、貞本も知ってた。 貞本は名前だけ知っててデザインする人だと思ってたから、果たしてマンガが描けるの?と思ってたがちゃんと描けてた。 それ以外はほとんど知らなかったのだ。

エヴァデザインって「山下いくと」なんだ! 知ってた?ってきっと常識なんだよね。 すいませんファンの人達。 コミックの巻末にインタビューが載ってて驚いた! 「山下いくと」ってあの「山下いくと」だよね? 生きてたんだ。 俺らおっさん時代のオタクの人なら聞いたことあるはず。 俺も昔「ダークウィスパー」の単行本持ってました。 変なところで連載してて、絵も個性があってメカ描写はすごいけど人物は??という。 ちょうど「甲殻」やらSFなマンガが流行り出した頃の話で、代々木アニメーション学院とか行くようなアニメ寄りの「ガンダム」やらなんやらロボット物好きの奴は騒いでた記憶がある。 その後もアニメの世界じゃ有名だったのかもしれないが、興味がない俺は今回で久々に名前を聞きましたよ。

んで使徒デザインは「あさりよしとお」なんだ!! これもまるで知らなかった。 言われてみれば『なるほど』なんだけど。 「よしとお」は「宇宙家族カールビンソン」が好きで単行本持ってます。 むっつりさんの店に初めて行った時も持ってない「カールビンソン」の巻を読んでたし。 3ヶ月前にもまんだらけのマンガ祭りで「るくるく」を買い漁ったし。 なのに全然知らなんだ。   

なるほどあの時代の濃い人達が集まって「エヴァ」ってできたんだなぁ、しかも偏ってるし、とマンガ読みながら理解してました。 

あと、この目で確かめるまではと思っていた学校のシーンで、間違いなく綾波はオーケンの「くるぐる使い」を読んでました。 きっとマンガ版だけだろうね。 貞本の遊びだろう。 アスカの出会うシーンのゲーセンのクレーンゲームの人形は「ナディア」だったし。 (世代的のせいなのか「ナディア」はもっと分かりません。 1度も見たことないです。 彼女やむっつりさんは「見てた」と言ってたのでその世代でしょう)

んで結論。 俺は「ビッチ好きじゃねぇ」。
ずっと「ビッチな女」が好きでした。 それはもう幼少の頃から。 
「魔女っ子メグちゃん」で主人公のメグちゃんよりも、髪の毛紫の顔色クソ悪い敵のお姉さんが好きでしたし。 たぶんこれが最初の自我の目覚めというか「なんか俺って人と違う?」と意識した瞬間。
「ヤッターマン」では断然ドロンジョ様だし、簡単に言えば「一休さん」では弥生さん派だった。 
歳をとると変わります。 
大きくなってから見た「ガンダム」ではセイラやマチルダなんかより、ましてやミライより…フラウボウ!(もしくはミハル) あっ!でもグフの嫁さんは良いな。
今回の「エヴァ」ではパチやスロの最初の段階ではミサトかリツコだろうと自分自身間違いなく思ってましたが、途中から加持との怪しい関係に気づき、マヤかなぁ?と思ってましたがコミック読んで決定しました。 
委員長です!洞木ヒカリです!! この娘に間違いありません。 綾波やアスカの魅力は全然分かりません。   

何が結論か分かりませんがそれが「エヴァ」12巻まで読んでの結論。  
「ビッチ好き」にも陰りが!!!
です。 はい。 バカです。

上半・期ンポー 2010 マンガその3

2010-05-29 17:14:33 | マンガ
佳作:「鋼の錬金術師」

もう1つの佳作がこれ。 「遅っ!」と思ったでしょ? 俺もそう思う。 「今頃?」 俺もそう思う。
売れたから避けたとか全然そんなじゃなく、ただ単に興味がなかった。 それだけです。

彼女に「たぶんいけるよ」と言われて読んでみたら普通におもしれぇー! 看板作品になるのも分かるし、アニメが人気になるのも分かる。 窓口も広いし、絵も上手い(これが初連載作なんでしょ? すげーなぁ)、誰もがすんなり入りやすい作品。 舞台設定から世界観、キャラ造形、小ネタのギャグまでちゃんと上手い。

まず、大前提としてマイナー好きな俺を棚に上げて書くが。
最近のマンガ業界(業界というか取り巻く環境?!)は、なんかひねくれてて。 俺はメジャーな大人気マンガはマンガで全然ありだと思う。 それが「私だけが知ってますよ」的なマイナー嗜好を全面に出したりするとこが最近ある気がする。 「このマンガがすごい」とか「このマンガを読め!」とかの刊行本に載ることを目指したり、『書店員がオススメする』とか雑誌で特集が組まれたり。 
もちろん音楽みたくマンガの発行数が幅広く莫大に増えてきてるから分かるんだけど。 上手いこと表現できずに伝えられてないけど、「なんだかなぁ??」ってのがある。


メジャーマンガはメジャーマンガの王道でおもしろいものはおもしろい。 (つまらないものがほとんどなのだが) 

閑話休題。
「鋼錬」がなぜ佳作かというと、残念ながら「燃え」が弱いとこだ。 (「萌え」ではない) 女性作家だからなのか、なんかいまいち「燃え」てこないのだ。 もちろん作品の内容からしてそんな燃えるものではないのは分かっている。 
重い「ベルセルク」みたいな感じのことを少年誌で分かりやすく窓口広くやっている。 それはもう高評価に値するくらいに。
ただねぇ、なんかこう心底ハマれないんですよね。 
出てくるキャラがみんな前向きなんです。 (今のところ14巻までしか買ってませんが、そこまでを読む限りの話です) 性悪じゃないんですよ。 性善説な発想で描かれていて。 きっと俺の性格がこんなだから。 これはもう好みの問題です。

「ワンピース」ほどキレイ事ばかりじゃないが、なんとなくそういう性善説な概念は「ワンピース」に近いを感じがします。 
読者へのサービス精神旺盛なところも似てます。 単行本の巻末の4コマだったり、カバー裏のセルフパロディなんかはそこらへんのギャグマンガよりおもしろい。 
カバー裏の背表紙の死んだキャラのギャグもありがたい。 「あぁこの巻でこの人死んだんだね」と記憶力の乏しくなったオッサン世代にも役に立っています。 

でもおもしろいマンガに間違いないです。 連載は来月ぐらいで終わるそうだが、14巻まで読んでる限りじゃ間違いなくちゃんと描ききって良い作品として終わってくれる印象です。 優等生なマンガになるでしょう。 

では1巻の作者コメントで終わりとします。 個人的に共感しました。

<B級映画が好きです。
「なんじゃこりゃ! ムチャクチャだ!」と思いながらも
あれよあれよと最後まで観てしまう、そんな感覚が好きです。
自分のマンガにもそのテイストを盛り込みたい、…>

上半・期ンポー 2010 マンガその2

2010-05-26 22:47:23 | マンガ

佳作:「進撃の巨人」

今回佳作は2つあるのだが、こちらはむっつりさんに薦められた作品。 昨日の乱丈の絵がめちゃ上手いと思えるくらい絵が下手な作品。 デビュー作だからしょうがないとしても、これはもう下手!!と断言できる。
本当にむっつりさんどうしたんだ? 我が家の下手と言って読まないマンガもそろそろ読めるんじゃないのか?

これを読んだ衝撃は岩明の「寄生獣」と似ている。 
なんだぁー!この中学生レベルの絵は?! だけどおもしれぇー! 理屈はともかく引き付けられるぅ。 と、「寄生獣」を読んだ若い頃と同じ感想を持った。

コマ割りをとっても吹き出しにしてもマンガの技量レベルも低い、とにかく荒削りの荒削りであるがこんなのが描きたいんだぁ!という勢いがある。 小慣れた完成度の高いマンガ(CG使いまくりみたいな)を描く若手にはない勢いがある。

それとなんで佳作かというと、まだ1巻だけしか出てなくて果たしてこれだけ広げた風呂敷をちゃんとたためるのか?その不安がある。  

(前にも書いたが、マンガを読むとき「雑誌」で読む・「単行本」で読む・「全巻」完結してから一気に読むで評価は全然変わってくると思う。 
昔のマンガみたく毎回ヤマ場の雑誌連載を考え、前後の繋がりが希薄でもいいってのもあれば、浦沢のように単行本までを計算しつくして演出・構成するマンガもある。 読み方は人それぞれ自由だし一長一短はある。 
雑誌だけだと毎回ドキドキできるが、100話あたりで3話のちょっとした伏線のことを言われても憶えていない。 完結してからじゃ、キャラの死も単なる「捨てキャラね」ぐらいのシレーッと読んじゃってドキドキ感はないし、時事ネタもピンとこない)

最初だけおもしろいマンガになる恐れがある。 「GANTZ」だったり「サイコ」だったり、「いばらの王」、「YASYA」、「ぼくの地球を守って」、「軍鶏」、浦沢作品全般だったり。 人気で長く延ばすことにより最初の勢いが無くなってつまらなくなってしまう。 (「ベルセルク」や「シグルイ」はまだ期待してるんですよ) 
別にプロットだけがおもしろいってのも全然アリだしハッタリも大好きだ。 (「彼岸島」は最初のハッタリも肩透かしなのに何故あんな人気なのか謎だが)

最近は新しいマンガも読まなくてはと「未来日記」、「デッドマン・ワンダーランド」、「Doubt」、「コッペリオン」etc、若いマンガ家のも読んでいる。 その中でも「進撃の巨人」はぶっちぎりでおもしろい。 むっつりさんが「今、つづきが1番気になるマンガ」というのも納得だ。 

俺の好きな世界観ってのもある。 絶望系っていうの? 悲壮感漂う終焉思想みたいな。 
そう「ベルセルク」みたいな圧倒的な強さ(敵や権力)に掻く者好きなんですよ。 ジャンプ系の主人公の努力や奇跡の力でどうにかなっちゃうご都合主義のもいいが、もうそんなでどうにもならない絶望的な感じ。 やさぐれてますねぇ。
背景は違えど「ぼくらの」や「BANANA FISH」、平田弘史全般。 ちょっと感覚ずれるが浅野いにお、松本次郎の悲壮感とか。 (「クレイモア」はもうちょっとちゃんと読みたい)
「進撃の巨人」も『巨人』の圧倒的、そりゃもう圧倒的な強さに掻き悶える姿がたまらんのです。 

そして考えてるんだか、考えてないんだかの設定(たぶん緻密に考えられてます)、少年向けなのか青年向けなのか中途半端な立ち位置の連載誌、これから上手くなるであろう絵に期待しつつ応援したいです。  


上半・期ンポー 2010

2010-05-25 21:54:51 | マンガ
マンガで面白いのがあったので忘れないうちに書きたい。 マンガのことずっと書いてなかったので書きたい。
なので、ちょっと早いですが上半期のマイベスト。

マンガ:「ペット」 

むっつりさんがオススメしてきた、およそ今までのむっつりさんらしからぬ作品。 
これが本当おもしろい!! 作者の三宅乱丈は女性作家で、俺がたまに目を通すマイナー雑誌「ビーム」や「エロティクスf」などで描いてるのでもちろん知っていた。 話題になった「ぶっせん」も昔1巻はちらっと見た。 だけどちらっと見るだけでちゃんと読んだことはなかった。 この「ペット」も雑誌連載中にちらっと見た記憶がある。

だってさ、絵が汚いんだもん…いや汚くはないな、下手? 下手でもないがお世辞にも上手とは言えない絵なのだ。 とにかく個性極まる絵なのだ。

あれ?おまえって絵の上手い下手でマンガ読むタイプ? そんなことは全然ない。 
例えば、むっつりさんが下手と言っている、俺はむしろ上手いと思う松本大洋。 あの人も個性的な絵である。 林田球、加藤伸吉、羽生生純、桜玉吉、みんな個性的な絵だ。 ただ乱丈の場合、なんか読みにくいのだ。

さっき『およそむっつりさんらしからぬ』と書いたのは、この絵の下手さにある。 上手い下手はともかく、あの人が決して好む絵ではない。 そのことは知っていたので最初電話で「ペット」がオススメと言われたときは耳を疑った。 

まあ、そんな絵は差し置いても余りあるおもしろいマンガである。 (このあと佳作としてもう1作品むっつりさんのオススメの作品を書くが、そちらもまるで同じことが言える) 

独創的な内容で、伏線の張り方、キャラのたち方、濃い演出、よく考えられた構成、全てが上手くマンガに引き込まれる。 精神世界を視覚化してるので小池桂一「ウルトラヘブン」や山本英夫「ホムンクルス」っぽくもあるが独特の世界観も見事。  
ダイナミックでスケールのでかいSF世界だ。 大友克洋や岩明均、うすね正俊、諸星大二郎が好きな人ならいけるのでは。

これはマンガだからおもしろい。 きっと小説だったら全然おもしろくない。 あの絵も含めて味のあるデキになっている。
久々にマンガってやっぱおもしろいと思えたので上半期マイベストに決定です。

エンターブレインからの再発を借りたのだが俺もいつか全巻揃えたい。 最近のエンターブレインはこういった過去の良作を発掘しなおし、加筆を加えて発行するので侮れない。 

このシリアスな作品を描く人が「ぶっせん」なんかでどんなギャグをやってるのか?、「イムリ」や「秘密の新撰組」など他の作品も読んでみたい。