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Paraiso Bookshelf

友だちに、こんな本がよかったよとお知らせできるようにブログを始めましたが、途中で普通の日常報告&旅メモと化しています。

風味絶佳

2008年07月14日 | 本棚(ぶんがく)
『風味絶佳』
山田詠美
文春文庫

やっぱり小説っていいものですね、と思った一冊。
全くの異次元じゃないけど、ちょっとだけの異世界を、そこに生きる人のキャラクターを通してリアルに見せてくれるところが、さすが。
通勤途中の電車で、「次はどうなるの?」だけじゃない、ミステリとは違う楽しみを思い出させてくれ、
緊張感や憂鬱さを忘れさせてくれた。

また会う日まで

2008年04月28日 | 本棚(ぶんがく)
『また会う日まで』
ジョン・アーヴィング/小川高義 訳
新潮社

ジョン・アーヴィングの自伝的小説、最長の小説。
初めに『ホテル・ニューハンプシャー』を読んだときほどの衝撃はないのだが、大切に長い時間をかけて読んだ。
どのあたりまで自伝なのだろうか!?と思うほど難しいジャックの人生。
そして、「やっぱり家族が大切なのかな~」と思う終末。
しかし、やはり長く読めることが嬉しい小説。
また次の作品が読めるかもしれないと思うと幸せだ。

黄金の羅針盤

2008年03月10日 | 本棚(ぶんがく)
『黄金の羅針盤』
P.プルマン 大久保寛訳
新潮文庫

映画も見たいなあ、と思いながら読んだけど、イマイチ盛り上がらなかった。
ライラがお転婆(死語?)ってのが意外だったからかも。
ハリーポッターはめちゃ好きだけど、アレは不遇な子だし。
しかし、続きも読んでみると盛り上がるかも。


パイド・パイパー

2008年02月25日 | 本棚(ぶんがく)
『パイド・パイパー』
ネビル・シュート/池央耿訳
創元推理文庫

オビによると、「酒飲み書店員さんたちが選ぶ文庫スター誕生!」って企画で選ばれた本だそう。
いやー、こういう話、好きです。
シンプルでしみじみしていて、ハラハラすることもいっぱいある。
パイド・パイパーは、「ハメルンの笛吹き」のことだそうで、恐ろしいですね。
いや、この話は恐ろしくはないです。

人のセックスを笑うな

2008年01月28日 | 本棚(ぶんがく)
今、未読の棚にはアーヴィングの『また会う日まで』、松浦理英子の『犬身』、柴田先生訳の『バイブル・ストーリー』など、早く読みたい本が積んであるのだが、なかなか読む時間が取れない。。。
出張の行き帰りで読もうと思う「日経ビジネス」「Foresight」なんかは、読み出すとすぐ眠ってしまう。(!)
こうなったら、やっぱり、出張の行き帰りには眠くならない「読みたい本」を持ち歩くべきだろうか。

『人のセックスを笑うな』
山崎ナオコーラ
河出文庫

なんてことのない小説…なんだけど、セックスをする気持ちとか人を慕わしいと思う気持ちが、なんとなく伝わる。
「肌でわかる」というのだろうか。

『オーデュボンの祈り』
伊坂幸太郎
新潮文庫

いやー、やっぱり実力あるなあ!(って何者だ!)と感心してしまうくらい面白い。
そして心からぞわーっとくる不気味さもやっぱりある。この刑事、怖すぎるわ…。



伊坂幸太郎ほか

2008年01月05日 | 本棚(ぶんがく)
『グラスホッパー』
伊坂幸太郎
角川文庫

テンポが良い。闇のビジネスを書いているけど小気味よかった。

『アヒルと鴨のコインロッカー』
伊坂幸太郎
創元推理文庫

映画化してるけど、真剣な恐怖が微量に残る。良いのか、映像にして。
いや、良さそうな映画なんですけど。

『重力ピエロ』
伊坂幸太郎
新潮文庫

3つ読んで、どこかに闇がある世界を書く人なんだなあ、と思った。
主人公兄弟が魅力的。

『明日の記憶』
荻原浩
光文社文庫

これは怖い。真剣に緊張して読みました。映画も「いたたまれない」という人が多かったらしいけど、本当に。


『サウスバウンド』
奥田英朗

少年が主人公の小説って、同級生同士のくだらない会話が楽しいよね。


『流星ワゴン』
重松清

解説が斉藤美奈子。確かに、とことん、女性が出てこない小説なのがすごいです。


『チーム・バチスタの栄光』
海堂尊
宝島社文庫

これは「このミス大賞」ですね。
その名も「このミス大賞シリーズ」。背表紙にも刷ってあるもん、すげーですよ。
あ、ジャンル、ミステリだった…。

2007年移行分

2007年12月11日 | 本棚(ぶんがく)
『anego』
林真理子 
小学館文庫
なんか急に読みたくなって。読んでる間、楽しかったなー。篠原涼子の顔が浮かんで。しかし、後ろの方はドロドロして楽しくない…。<2007.9.17.>

『つまみぐい文学食堂』
柴田元幸 
角川書店
柴田先生の本がいろいろ出て楽しい。これはイラストが吉野朔美。対談にもあるとおり、マズそうなものが多い。確かに、うまいものじゃあ、グルメ評論家のエッセイになっちゃうもんなあ。<2007.6.16.>

『ヨモギ・アイス』
野中柊 
集英社文庫
帯に柴田先生の推薦文があり、買ってしまいましたとさ。新幹線とかで読んだので気軽で面白かったけど。<2007.6.16.>

『ミスター・ヴァーティゴ』
ポール・オースター/柴田元幸訳 
新潮文庫
やっぱりオースターはいいっ。残酷さと夢と絶望と。<2007.3.16.>

『山の上ホテル物語』
常盤新平 
白水uブックス
これについてはブログで書きました~。書いてる人もすごいが出てくる人もすごい。<2007.3.16>

『食べる女』
筒井ともみ 
新潮文庫
単行本で出たときは「どんなヤラしい本だろう」と期待したが、意外にしみじみして「ぶんがく」して、言ってしまえばそれほどインパクトはない。作者はシナリオライターでありプロデューサーもやっている、なんだか仕事のデキル人だ。解説が篠原涼子ってのも力入ってるなー。文庫の解説のギャラってやっぱり高低差あるのかしら。<2007.3.16.>

2006年移行分

2007年12月11日 | 本棚(ぶんがく)
『神様からひと言』
荻原浩 
光文社文庫
「書店員おすすめ」としてプッシュされているあの本です。友人の勧めで読んでみた。「会社」の面倒なところがコミカルに強調されていて、確かに面白い。二日で読んじゃったもんねえ。<2006.10.1.>

『グロテスク』
桐野夏生 
文春文庫
これを読んでる間は、周りにも怪物がいる気がして、クライ気持ちに。それほどリアルということなんだけど。こういうのって、女性的な感覚だなあと思うけど、女性なら誰でもわかるってもんなのかどうなのか。解説が斎藤美奈子だったのが、買うのを決心させた。<2006.10.1.>

『バレンタイン』
柴田元幸 
新書館
柴田先生、新刊が多くて嬉しい。翻訳でない初の小説集だと思う。よかったー!!また書いてほしい。<2006.8.6.>

『インディアナ・インディアナ』
レアード・ハント/柴田元幸 訳 
朝日新聞社
なかなか難しい。何せ、誰が誰だかぼーっと読んでるとさっぱりわからなくて。気合いを入れ直して読んでいると、最後の方になって、情感(愛と悲しみ?)が伝わってきた。<2006.6.16.>

『ハリー・ポッターと謎のプリンス』
J.K.ローリング/松岡佑子 訳 
静山社
楽しみに読んだのだが、正直言って訳者も辛くなってきてるんじゃないだろーか、と思うほど、鬱屈が多い。しかし、結末はショックでした…いよいよクライマックス、というにふさわしいが。<2006.6.16.>

『翻訳教室』
柴田元幸 
新書館
東大での講議を収録したという、柴田ファンにはたまらない一冊(と勝手にきめる)。ま、実は全てしっかり読んだわけではないのですが。柴田先生お気に入りのスチュアート・ダイベックを訳したり、村上春樹が登場したり、やっぱり興奮します。<2006.6.16.>

『大聖堂』
ケン・フォレット/矢野浩三郎 訳 
SB文庫
これは、上・中・下とかなーり長いのですが、面白い。愛と憎しみ、野望と貪欲、欲望と怨恨と復讐のヒューマンストーリー、だそう。悪役がしつこくて「またかよ~」とうんざりさせられるとこがいい。愛については結構シンプル。<2006.5.2.>

『ベルカ、吠えないのか?』
古川日出男 
文藝春秋
昨年かなり書評家の話題をさらった模様。タイトルもヘンだけど、中身もヘン。イヌの三人称。イヌが好きなので、一気に読んじゃったけど、犬から見た現代の戦争史、といいますか。犬の写真いれてほしかったなあ。<2006.5.2.>

『家庭の医学』
レベッカ・ブラウン/柴田元幸 
朝日文庫
癌に犯された母親を看取る小説なのだが、看取る娘、母の苦しみがひしひしと染み入ります。<2006.4.30.>

『風の男 白洲次郎』
青柳恵介 
新潮文庫
やっぱりかっこいい男です。としか言いようがない…。お話として読んでいて楽しい。<2006.2.19.>

『白洲次郎 占領を背負った男』
北康利 
講談社
伝記シリーズ。日本一かっこいい男、と言われた人だそうで…。素直に面白かったです。<2006.1.29.>

『ファントム』
スーザン・ケイ/北條元子 
扶桑社文庫
「オペラ座の怪人」の裏話として読める、ガストン・ルルーの原作を焼き直した小説。思えば不思議な成り立ちの作品だ。ファンタジーとして面白かったけれども。原作は、現在進行中です。<2006.1.29.>

『藤田嗣治 「異邦人」の生涯』
近藤史人 
講談社
以前、芝居を見て気になっていた画家。フランス→日本→フランス、の遍歴がどちらかというと淡々と語られるのだが、藤田という芸術家に引き込まれて読んだ。伝記というのはどちらかというとノンフィクションなのだろうが、ここでは文学に入れておく。<2006.1.9.>

『「粗にして野だが卑ではない」石田禮助の生涯』
城山三郎 
文春文庫
伝記の年、というわけで少し前のベストセラーを。ビジネス界で話題になったんだろうなあ。こちらは、どちらかというとドラマチックな書き方で、経済人だからスキャンダラスなエピソードはないのだが、一気に読めた。<2006.1.9.>

『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』
J.K.ローリング/松岡佑子 訳 
静山社
買ってから5回は読んだのではなかろーか。思春期になったハリーがしょっちゅう憤っている、どっちかとゆーと普通は敬遠したい内容なのだが…。これほど惹かれたのは、映画の余韻とか、いろいろありそうである。<2006.1.4.>

『白洲正子自伝』
白洲正子 
新潮文庫
三島の『豊穣の海』の影響か、なぜか急に読みたくなって。<2006.1.4.>

『杉村春子 女優として、女として』
中丸美繪 
文春文庫
チラっとドラマを見て、すぐにその気になっている(笑)。何も知らずに読んでいたら、福田恒存も出て来て、楽しめた。今年は自伝の年にするか?<2006.1.4.>

2005年移行分

2007年12月11日 | 本棚(ぶんがく)
『バイブを買いに』
夏石鈴子 
リトルモア
図書館でかりた。想像より癒し系?しかし、文体があっさりしていていいです。ふーむ、そーかそーか、二人のときはこれぐらい恥ずかしい台詞言えないとダメなのかね、とか思いつつ読んだ。<2005.11.6.>

『ハルカ・エイティ』
姫野カオルコ 
文藝春秋
読み出すと止まらない。タイトルは80歳の意。姫野らしい爽やかな物語でした。<2005.10.29.>

『東京奇譚集』
村上春樹 
新潮社
帰省したとき、新幹線で読んだ。どれもすごーくよかったのだが、読み終わってしばらく経ってみると、よく覚えていない。長篇はよく読み返してるけど、これはどうかな。きっと何かの拍子に、ふと「どっかで似たような話読んだな」って思うような気がする。<2005.10.22.>

『豊穣の海(一~四)
三島由紀夫 
新潮文庫
久しぶりすぎる三島由紀夫。大学以来ではないだろうか。そして、大学では読んでない三島作品の一つのような気がする(本が実家にあるのでよく覚えていない)。なぜ手にとったかというと、劇場で見た「春の雪」(第一巻ね)映画化作品の予告編が印象に残ったため。妻夫木&竹内結子主演。ラブシーンがなかなかエロい感じで素敵でした。宮沢りえのお茶のCMに通ずるエロです。一巻は、映画のキャスティングで読みました。後の巻は流れで…。久しぶりに力強いものを読んで満足。<2005.9.19.>

『PAY DAY!』
山田詠美 
新潮文庫
よかったです。読み始めてから知ったのですが、9.11がテーマの一つになっている。この人の書く若者が私は好きなようだ。<2005.9.19.>

『村上春樹と柴田元幸のもうひとつのアメリカ』
三浦雅士 
新書館
最近の若い作家は、日本の文学者でなく柴田元幸(の訳した文学)に影響を受けているとな。肯ける話である。どっちの本もかなり読んでいる身には非常に面白い評論。<2005.9.4.>

『亡国のイージス』
福井晴敏 
講談社文庫
かなり分厚いけど、久しぶりのエンタテイメント大作に満足。アクション映画が好きな人にはお薦め。<2005.8.15.>

『ハミザベス』
栗田有起 
集英社文庫
帯に、柴田さんの名前が。で、買ってしまいました。面白かったには面白かったけど、少しアッサリ目でしょうか。<2005.8.15.>

『対岸の彼女』
角田光代 
文藝春秋
同世代(より少し若い)の現代的なお話。最近、小説にはなかなか手が出なかったのだが、読み出すとグイグイ進んだ。やっぱり、角田さん、いいですね。<2005.5.22.>

『よもつひらさか往還記』
倉橋由美子
講談社文庫
久々の文庫の新刊。多分、この日記にはあまり入ってないけど、本棚にはかなり倉橋由美子氏の文庫本がある。桂子さんシリーズは特に好きだ。浮き世ばなれしていて、優雅で潔い世界である。<2005.4.17.>

『桃』
姫野カオルコ
角川書店
「ツ、イ、ラ、ク」のサイドストーリー短編集。姫野さんの妄想を楽しみつつ読む。あとがきに「田舎町ゴシップ」と書かれているのが、うーん、まさに田舎町の中学&高校生活を思い出させる。<2005.4.17.>

『ウェイクフィールド/ウェイクフィールドの妻』
N.ホーソーン/E.ベルティ 柴田元幸/青木健史 訳
新潮社
カフカやオースターに影響を与えた、というのが興味深い。言ってみれば、「ウェイクフィールドの妻」は、古典のパロディ。久しぶりに深い。<2005.3.13.>

『猛スピードで母は』
長嶋有
文春文庫
二編とも、子どもから見たオトナがなかなかかっこよく書かれている小説。<2005.3.5.>

『ポール・オースター全詩集 壁の文字』
飯野友幸 訳
TOブックス
すみません、実は全部読んでいない。正直言って、一遍たりともわからない。しかし、英語と対訳になっていて、時々開いて味わいたい本。<2005.3.5.>

『詩集 すみわたる夜空のような』
銀色夏生
角川文庫
うわー、ごめんなさい。昔から読んでいて、実は結構好きなのです。この人はどこから現れたんだろうなあ。<2005.3.5.>

『バーナム博物館』
スティーブン・ミルハウザー/柴田元幸訳
白水uブックス
短編苦手なんだってば…。しかし、柴田先生の訳だしミルハウザーだし、読む。やっぱり「ロバート・ヘレンディーンの発明」路線が好きかな。<2005.2.11.>

『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』
J.K.ローリング/松岡佑子訳
静山社
図書館でかりて、1年遅れで読むハリー・ポッター。なんだかんだ言って楽しい。3作目までのも、携帯版を買って読み返してます。<2005.2.11>

2004年以降分

2007年12月11日 | 本棚(ぶんがく)

『最後の物たちの国で』
ポール・オースター/柴田元幸訳
白水uブックス
なんとも暗い状況ながら、不思議に希望もある小説。オースターも好きな作品らしい。お兄さん、どうなったんでしょう。<2004.12.26.>

『female』
小池真理子、唯川恵、室井佑月、姫野カオルコ、乃南アサ
集英社
姫野さんが入ってたから買ったのだが、うーん、読むところナシ。映画化するらしいけど、面白いのかなあ。 <2004.12.19.>

『初恋/メルシエとカミエ』
サミュエル・ベケット/安堂信也訳
白水社
なるほど、「ゴドー」の原形。ベケットとしては読みやすいことは確か。<2004.12.4.>

『夜の姉妹団』
柴田元幸 編訳
朝日文庫
さすが柴田先生。ミルハウザー、レベッカ・ブラウン、バーセルミなどなど、なかなかおトクな一冊かも。<2004.12.4.>

『体の贈り物』
レベッカ・ブラウン/柴田元幸 訳
新潮社文庫
訳者の要約をかりると「エイズ患者を世話するホームケア・ワーカーを語り手とし…」。しかし、最初はいったい語り手と、相手の関係がわからず読んでいた。それでも読み進めてしまったところがすごい。<2004.11.21.>

『犬の方が嫉妬深い』
内田春菊
角川文庫
いつもの私小説なんだが、事件が多くて面白かった(というと不謹慎か)。この人の本を読みつけていると「ああ、こういう男の人っているかもなあ」と自然に思えてくるのがよく考えると変?<2004.10.24.>

『イン・ザ・ペニ-・アーケード』
スティーブン・ミルハウザー/柴田元幸訳
白水uブックス
『マーティン・ドレスラーの夢』に通ずる「アウグスト・エッシェンブルク」が一番好きだ。夢と絶望、欲望、成功…<2004.10.3.>

『アフターダーク』
村上春樹
講談社
なんとなく怪しくやらしそうな小説だなあ…と思いながら買う。別にやらしくはありませんでした。やっぱり読んでいる間は楽しかった。福田和也の『悪の読書術』よれば、「村上春樹が好き」ということは、何の記号にもならないそうだ。確かに。みんな読んでる。<2004.9.12.>

『三つの小さな王国』
スティーブン・ミルハウザー/柴田元幸訳
白水uブックス
中編三つ。「J・フランクリン・ペインの小さな王国」が私が読みたいミルハウザー的な世界。<2004.9.5.>

『プレイグランド』
トーマス・サンダース/冷泉彰彦
小学館
ドイツ冷戦時代の軍隊の話。えっ、本当に特種工作部隊にいた人が書いた本だったの?そういや主人公と同じ名前か、と読み終わってから気付いた。図書館の本だから帯とかないんだもんなー。<2004.7.31.>

『愛のような話』
金井美恵子
中央公論社
とりとめなく読めてしまうんだけど、特に感想はなし…。<2004.7.31.>

『軽いめまい』
金井美恵子
講談社
読みやすい短編集だった。しかし、金井さんの恋愛もの(?)読んでると、どんどんシニカルになりそう。<2004.7.25.>

『ムーン・パレス』
ポール・オースター/柴田元幸訳
新潮文庫
しみじみした雰囲気ながらもかなりの長篇で、主人公の遍歴も長く、「意外な結末」も待っている。<2004.7.25.>

『偶然の音楽』
ポール・オースター/柴田元幸訳
講談社
絶世の美女(?)が出てくると、いつも「映画になりそうだなあ」と思う私。ここに出てくるのは、変な若者(ポッツィー)だが、キレた役やってたブラピあたりが似合いそうだ。<2004.7.25.>

『鍵のかかった部屋』
ポール・オースター/柴田元幸訳
白水社
またもや失踪者=自分を探す物語。やはり女が魅力的だ。<2004.6.7.>

『パルプ』
チャールズ・ブコウスキー/柴田元幸訳
新潮文庫
はじめから終わりまでデタラメばかりなのに、気分よく読めたなあ。探偵もの(?)は久しぶりだ。<2004.6.7.>

『噂の娘』
金井美恵子
講談社
この人たち(著者と装丁担当のお姉さん、金井久美子氏)は本当に楽しんで本を作っているなあ、と感じる。中身は、少女小説的に服や部屋の描写に固執。これも楽しそうだ<2004.6.7.>

『姫君』
山田詠美
文春文庫
この人の小説を読むと、ちまちま悩む「恋愛」らしきもの思いが馬鹿らしくなる気がする。<2004.5.23.>

『レッスンズ』
谷村志穂
講談社
軽い小説を読みたくなって、図書館で借りて、風呂で読む。若い女の子が痛々しくもかわいくて読後感はよかった。<2004.5.23.>

『リヴァイアサン』
ポール・オースター/柴田元幸訳
新潮社
気になりつつ、図書館で見つけてやっとよんだオースター。文句なしに面白い。女たちが魅力的で、映画にしてほしい小説。<2004.5.16.>

『キャッチャー・イン・ザ・ライ』
J.D.サリンジャー/村上春樹訳
白水社
うーん、おもしろかった。さすが、腐っても(腐ってへん)ライ麦畑。「やれやれ」が似合うんだなあ。<2004.5.2.>

『充たされざる者』
カズオ・イシグロ/古賀林幸訳
中央公論社
カフカ的悪夢の世界。好きな作家でしたが、やっぱり面白い。しかしかなりのひねくれ者ですね、この方はきっと。<2004.4.18.>

『朝霧』
北村薫
創元推理文庫
とても好きなシリーズなのだが、読んでいると自分が不純というかクダラナイというか俗物のように思えてきて、登場人物に対して気がひけてしまう。それぐらい爽やかで教養のあるヒロインが魅力。<2004.4.18.>

『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』
J.K.ローリング/松岡佑子訳
静山社
二巻読んでなくて三巻だけど、やっぱり楽しかったー。ハーマイオニーなんかは、映画の女の子が浮かんでくるのね。<2004.4.3.>

『ミヒャエル・エンデのスナーク狩り』
M.エンデ/丘沢静也訳
岩波書店
L.キャロルの原詩による変奏、と副題がついているとおりキャロルの詩に解説やらいろいろくっついて戯曲になってる。短いのですぐ読めたけど、メタ的?不可思議な内容。<2004.4.3.>

『廃虚の歌声』
ジェラルド・カーシュ/西崎憲他訳
晶文社
幻想的ミステリというかなんというか、わからないが、短編集でこれだけ一気に読める面白さというのはなかなかないと思う。カムジンシリーズが人気だったというのはわかるなあ。やっぱりシリーズものって愛着が湧く。<2004.3.28.>

『ツ、イ、ラ、ク』
姫野カオルコ
角川書店
帯の推薦文が北上次郎。こりゃ買うでしょう。ファンだからもちろん買うけど。「新境地」とはいうけれど、今までに姫野さんが書いていたことの集大成のような小説と思う。14歳か…、自分では思い出したくない時期だが、やっぱり懐かしいなあ。買った後、一日我慢して、新幹線で読もうと楽しみに持って行った一冊。<2004.3.13.>

『スキッピング・クリスマス』
ジョン・グリシャム/白石朗訳
小学館
スキップできないんだろうなあ…と予想しながら、ドタバタ劇を読む。お話を読む楽しさのある本。こういうのをグリシャムが書いていたんだなあ。ミステリじゃなくて<2004.3.13.>

『ワイルド・スワン』
ユン・チアン/土屋京子訳
講談社文庫
一度、人から借りて読んだことがあるのだが、また読みたくなって買った。外国は誰も知らずに国内でこんなことがあったとは…。しかし、それでも大半の人はそれが普通の人生と思って生きていけるんだなあ。<2004.1.12.>

『風の耳たぶ』
灰谷健次郎 訳
角川文庫
新幹線の帰りに予備に買った本。(買うなよな予備を…)しかしながら、灰谷さんの本はとにかく読み出すと止まらないんだなあ。少年も出てくるが、老夫婦の話。<2004.1.4.>