ジュンク堂書店で、
柴田元幸書店が行われているという。
行こう行こうと思いながら4ヶ月ぐらい経ってしまった。
教えてくれたのは若き同僚で、彼女も柴田元幸ファンでありながらまだ行ってないらしい(笑)
私は、明後日には行こう、と心に決めている。
そこで、彼女が「おすすめの本を教えてください!」と言ってくれたので
日記に書いてみました。
まずは、きっかけとなった柴田元幸先生翻訳の本から。
『マーティン・ドレスラーの夢』
スティーブン・ミルハウザー/柴田元幸訳
白水uブックス

読んでいるとアメリカの映画を見ているような、情景が浮かぶ小説です。
『死んでいるかしら』
柴田元幸
新書館

ハードカバーは絶版らしいですが、文庫化されているところが嬉しい。
新書館のエッセイシリーズの中でも、一番気にいっていて、声に出して笑った本です。
『高慢と偏見』
J.オースティン/阿部知二訳
河出文庫

有名な小説だからいくつか翻訳が出ているのですが、やや古めかしい阿部訳が最も味わい深い。
オースティンはイギリスの文学少女の愛読書の定番だそうで、何度か映画化されていて
さすがの面白さです。
『生きるコント』
大宮エリー
文春文庫

電通(たしか)出身で、映画監督で、小説も出している方で、全部は読んでいないけど
このエッセイは文句なくおもしろい!笑える! 人の才能の可能性を感じさせてくれる本です。
『父の詫び状』
向田邦子
文春文庫

これは、アラフィフあたりの文学少女の定番かなあ……
国語の教科書にも載っている正統派のエッセイですが、仕事が好きな女性にとってはじんとくる一冊じゃないかなと思う。
『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』
村上春樹
新潮文庫

村上春樹はあまり合わないかも……とのことでしたが、私が最もよく読み返した本として挙げました。
『ひとがた流し』
北村薫
新潮文庫

北村薫さんは、ミステリー作家と言われることが多いのかなと思いますが
小さな事件を密やかに描く物語が多く、文学的なミステリーとも言われています。素敵な日本語が読めます。
もうひとつ、『覆面作家は二人いる』シリーズも、コメディーで読みやすく、でもやはり趣深くておすすめです。
『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』
ジョナサン・サフラン・フォア/近藤隆文訳
NHK出版

これはすごく映画がよくて、映画を見た後で読みました。
本も幼い子供の必死さがつたわって、切迫感があってよかった!でもどちらかというと映画がおすすめかも。
『レンタル』
姫野カオルコ
角川書店

好きな女性作家というと一番に思い浮かぶのが姫野さんです。私はやや変人のヒロインに共感しまくりで
こんな作家はほかにいない、と大ファンですが、他の人にはどうだろう……と一瞬の躊躇が(笑)
でももし読んでみるならこの本が一番おすすめです。
『丸元淑生のシステム料理学』
丸元淑生
ちくま文庫

からだにいい食事について色々考えることができる、そして実践できなくても
「日本の食」に関するエッセイとして読み応えがある料理本。
『デイヴィッド・オグルヴィ 広告を変えた男』
ケネス・ローマン/山内あゆ子訳
海と月社

広告に関する本は仕事と思って読んでいますが、広告に関する仕事をしている人なら
ミーハーに、伝記として楽しめるんじゃないかなと思います。これもまた映画のような本です。
『ひとりでは生きられないのも芸のうち』
内田樹

哲学の先生で文学にも詳しく、時事評論もおもしろく、評論は人それぞれに好みがあると思いますが
柴田先生との対談もしていたりする方なので、フィットするのではと思い選んでみました。
かなりたくさんエッセイがありますが、この本と『こんな日本でよかったね』が特に好きです。
『本の本』
斎藤美奈子
筑摩書房

書評家の中で一番(というほど書評は読んでないのですが)好きな評論家です。
読んでいて「ははっ」と笑えるところが随所にあって、いろいろな本を読んでいます。
どれから読んでもいいけれど、一番分厚い、いろいろな本の批評が載っている本書を挙げました。
あと、昔はよく翻訳ミステリを読んでいたし
よく読み返す本は「ハリーポッター」シリーズだったりします……。
それでは良いお年を!