山ガール&山ボーイ達にとって夏のスペシャルイベント。
日本最高標高にして世界文化遺産、富士山にチャレンジだ。
参加メンバーは10名。
ちょっとしたツアー並である。
親子ほど年齢の離れた若者ばかり。
彼らを無事に下山させるのが、私の役目だ。
責任の重さで何気に一番緊張しているのは、自分だったりする。
富士山に登るには4つのルートがあるが、今回は安全を第一に考え吉田ルートをチョイスした。
山小屋も多く、登山道も広い。
その分、人も多いが、時間帯を調節すれば渋滞も避けられると考えた。
この時期、富士スバルラインはマイカー規制のため、車は富士北麓駐車場に置き、シャトルバスを利用して五合目までアプローチする。往復で1860円なり。
入山料(協力金)の1000円もここで支払いを済ませた。
45分ほどで五合目に到着。
あまりの人の多さに唖然とした。
観光客と登山者が入り混じったカオス。
しかもこの写真に写っている8割が中国人、残りの2割が日本人+諸外国の皆さま。
日本にいるのになぜかアウェー感満載。
気軽にバスでやってこられる五合目だが、標高は2300mある。
高山病予防のため、まず1時間休憩。
各自食事をとったり、ストレッチをやったりして1時間を自由に過ごす。
10時半スタート。
まずは六合目を目指す。
ここは散歩気分で歩ける区間だが、必要以上にゆっくり歩く。
下山してくる登山者の半分くらいは、瀕死の表情をしている。
多くは深夜発日帰り弾丸登山をしてきたのだろうが、あそこまで疲れてしまっては、登山を楽しめないだろうに。
1時間ほどかけて六合目に到着。
みんな元気いっぱい。
ウォーミングアップは上々である。
意識して水を飲むようにする。
もちろん高山病予防である。
雲海がすばらしい。
ここからが登りの始まり。
天気は問題なく快晴。
安全だが、だだっ広くてつまらん登山道がつづら折りで続いていく。
火山灰と砕けた溶岩による砂礫の道は、グリップが効き辛く登りにくい。
路肩補強のコンクリの上を歩きだしたら、みんな真似してついてきた。
カルガモの親になったような気分である。
つづら折りとはいえ、登り一辺倒なので、どんどん高度を稼いでいく。
ちょこちょこと休憩をはさみながら、いよいよ岩稜帯が近づいてきた。
ここからは溶岩を登る岩のルートに様変わりする。
見上げると七合目の山小屋群。
七合目は花小屋を皮切りに7つの山小屋がある。
登山道はそれなりに急になってくるので、息を切らさぬよう一層ペースを落として歩くよう心がける。
振り返ると雲海の下に富士のすそ野が広がっている。
ルートは必ず山小屋の前を通過するので、いい休憩ポイントになる。
それぞれの山小屋の個性を見られて楽しい。
トモエ館で大休止。
みんなだいぶ疲れてきたようだ。
まだ、高山病の症状ではない。
少し休むと元気を取り戻す。
ちなみに山小屋のトイレは大体200円の清掃協力金を支払う。
どこも簡易水洗トイレであり、非常に清潔だ。
協力金は、木の箱に入れるところもあれば、遊園地のゲートのようになっていてお金を入れないと開かないタイプもある。
小銭をある程度持っていた方が、世話が無くていい。
七合目最上部の山小屋、東洋館。
とってもきれいな山小屋だ。
完全に雲の上に出た。
日差しはきついが、風が心地いい。
東洋館から八合目までは、かなり急な登山道となる。
本日の正念場だ。
ここでハプニング発生。
山ガールの登山靴のソールが両方ともはがれてしまった。
つま先から半分くらいがパカパカの状態である。
papachan:「この靴、いつから使っているの?」
山ガール:「母が使っていたのをもらったので、多分20年くらいだと思います。」
そりゃ、はがれるよ。
とりあえず、テーピングテープを巻き、その上から細引きロープで縛って応急処置。
なんとか歩けるようになった。
剥がれがつま先からでよかった。これがカカトの剥がれだったら、万事休すのところであった。
あと少しで八合目だよ。がんばれ~。
15時、八合目(3100m)太子館到着。
本日宿泊する山小屋だ。
小屋のスタッフは、対応がてきぱきしていて、それでいて丁寧。
毎日大勢の登山客をさばいているので、よく訓練されている。
ソールの剥がれた登山靴に気づき、すぐに修理してくれた。
おそらくそんな登山者は、毎日のようにいるのだろう。
山の斜面を利用した4階づくりになっていて、そこの3階に案内された。
よくある蚕だな風の2段ベット。寝具はマット+マムートの寝袋+まくら。
一人分の幅はかなりあって、ゆったりくつろげた。
一部屋48人入るが、そのうちほぼ半数は外国人。
私のとなりはタイ人夫婦だった。
若いスタッフはみんな英語がペラペラで、それにも感心した。
食事は予想通り質素で、量も少なかったが、これは水が貴重な富士山なので仕方ないだろう。
それでも山ガールたちは、それなりに山小屋を快適に過ごせたようだ。
彼女たちは、もっとひどいところだと思っていたらしい。(私が事前に脅していたせいかもしれないが)
食事のあとは、小屋の前で夕焼けと星空を楽しんだ。
日が落ちた後、気温は8度。
見上げれば満点の星空。
ひっきりなしに流れ星が落ちていく。
眼下の雲海の隙間からは、夜景のきらめきが眩しい。
素晴らしい夜だ。
今のところ、体調不良の者も出ていない。
明日はきっと全員登頂できるだろう。
日本最高標高にして世界文化遺産、富士山にチャレンジだ。
参加メンバーは10名。
ちょっとしたツアー並である。
親子ほど年齢の離れた若者ばかり。
彼らを無事に下山させるのが、私の役目だ。
責任の重さで何気に一番緊張しているのは、自分だったりする。
富士山に登るには4つのルートがあるが、今回は安全を第一に考え吉田ルートをチョイスした。
山小屋も多く、登山道も広い。
その分、人も多いが、時間帯を調節すれば渋滞も避けられると考えた。
この時期、富士スバルラインはマイカー規制のため、車は富士北麓駐車場に置き、シャトルバスを利用して五合目までアプローチする。往復で1860円なり。
入山料(協力金)の1000円もここで支払いを済ませた。
45分ほどで五合目に到着。
あまりの人の多さに唖然とした。
観光客と登山者が入り混じったカオス。
しかもこの写真に写っている8割が中国人、残りの2割が日本人+諸外国の皆さま。
日本にいるのになぜかアウェー感満載。
気軽にバスでやってこられる五合目だが、標高は2300mある。
高山病予防のため、まず1時間休憩。
各自食事をとったり、ストレッチをやったりして1時間を自由に過ごす。
10時半スタート。
まずは六合目を目指す。
ここは散歩気分で歩ける区間だが、必要以上にゆっくり歩く。
下山してくる登山者の半分くらいは、瀕死の表情をしている。
多くは深夜発日帰り弾丸登山をしてきたのだろうが、あそこまで疲れてしまっては、登山を楽しめないだろうに。
1時間ほどかけて六合目に到着。
みんな元気いっぱい。
ウォーミングアップは上々である。
意識して水を飲むようにする。
もちろん高山病予防である。
雲海がすばらしい。
ここからが登りの始まり。
天気は問題なく快晴。
安全だが、だだっ広くてつまらん登山道がつづら折りで続いていく。
火山灰と砕けた溶岩による砂礫の道は、グリップが効き辛く登りにくい。
路肩補強のコンクリの上を歩きだしたら、みんな真似してついてきた。
カルガモの親になったような気分である。
つづら折りとはいえ、登り一辺倒なので、どんどん高度を稼いでいく。
ちょこちょこと休憩をはさみながら、いよいよ岩稜帯が近づいてきた。
ここからは溶岩を登る岩のルートに様変わりする。
見上げると七合目の山小屋群。
七合目は花小屋を皮切りに7つの山小屋がある。
登山道はそれなりに急になってくるので、息を切らさぬよう一層ペースを落として歩くよう心がける。
振り返ると雲海の下に富士のすそ野が広がっている。
ルートは必ず山小屋の前を通過するので、いい休憩ポイントになる。
それぞれの山小屋の個性を見られて楽しい。
トモエ館で大休止。
みんなだいぶ疲れてきたようだ。
まだ、高山病の症状ではない。
少し休むと元気を取り戻す。
ちなみに山小屋のトイレは大体200円の清掃協力金を支払う。
どこも簡易水洗トイレであり、非常に清潔だ。
協力金は、木の箱に入れるところもあれば、遊園地のゲートのようになっていてお金を入れないと開かないタイプもある。
小銭をある程度持っていた方が、世話が無くていい。
七合目最上部の山小屋、東洋館。
とってもきれいな山小屋だ。
完全に雲の上に出た。
日差しはきついが、風が心地いい。
東洋館から八合目までは、かなり急な登山道となる。
本日の正念場だ。
ここでハプニング発生。
山ガールの登山靴のソールが両方ともはがれてしまった。
つま先から半分くらいがパカパカの状態である。
papachan:「この靴、いつから使っているの?」
山ガール:「母が使っていたのをもらったので、多分20年くらいだと思います。」
そりゃ、はがれるよ。
とりあえず、テーピングテープを巻き、その上から細引きロープで縛って応急処置。
なんとか歩けるようになった。
剥がれがつま先からでよかった。これがカカトの剥がれだったら、万事休すのところであった。
あと少しで八合目だよ。がんばれ~。
15時、八合目(3100m)太子館到着。
本日宿泊する山小屋だ。
小屋のスタッフは、対応がてきぱきしていて、それでいて丁寧。
毎日大勢の登山客をさばいているので、よく訓練されている。
ソールの剥がれた登山靴に気づき、すぐに修理してくれた。
おそらくそんな登山者は、毎日のようにいるのだろう。
山の斜面を利用した4階づくりになっていて、そこの3階に案内された。
よくある蚕だな風の2段ベット。寝具はマット+マムートの寝袋+まくら。
一人分の幅はかなりあって、ゆったりくつろげた。
一部屋48人入るが、そのうちほぼ半数は外国人。
私のとなりはタイ人夫婦だった。
若いスタッフはみんな英語がペラペラで、それにも感心した。
食事は予想通り質素で、量も少なかったが、これは水が貴重な富士山なので仕方ないだろう。
それでも山ガールたちは、それなりに山小屋を快適に過ごせたようだ。
彼女たちは、もっとひどいところだと思っていたらしい。(私が事前に脅していたせいかもしれないが)
食事のあとは、小屋の前で夕焼けと星空を楽しんだ。
日が落ちた後、気温は8度。
見上げれば満点の星空。
ひっきりなしに流れ星が落ちていく。
眼下の雲海の隙間からは、夜景のきらめきが眩しい。
素晴らしい夜だ。
今のところ、体調不良の者も出ていない。
明日はきっと全員登頂できるだろう。
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