膝がどうにも痛いので、病院で受診したところ「変形性膝関節症」と診断された。
両膝とも関節の軟骨が擦り減ってきているのが原因。
レントゲンを見ると、膝関節の内側と外側では軟骨がある部分の隙間の厚みが違う。
内側は隙間が狭くなっており、それはイコール軟骨が擦り減っていることの証拠。
とりあえず炎症がひどい右膝にたまった水を抜き、痛み止めとシップを処方された。
そして、低周波治療やらマイクロ波治療、そしてリハビリの日々。
若いころから酷使し続けた膝である。
数年前には靭帯断裂もした。
まだまだアウトドアフィールドを満喫したいのに、一気に老け込んだ気分になる。
悲壮感を背負って真面目にリハビリに通っている成果?もあり、炎症も治まり始め、大きな痛みは消えつつある。
週末は、ちょっと低めの山でリハビリを…。
テキトーな理由をくっつけ、若者を連れて武甲山へ。
武甲山はチチブセメントで有名な石灰岩の山。
東面は無残にも削り取られており、昔から「いつか武甲山は無くなるよ」といわれ続けてきた。
昔、旅行で秩父の旅館に泊まったとき、ロビーに武甲山の写真が飾られていた。
まだ、石灰を採掘する前の姿であり、そのどっしりした山容は、霊山と呼ぶにふさわしい威厳があった。
今の姿は、本当に痛々しい。自由が利かなくなりつつある己の膝と重ね合わせてしまい、悲しくなる。
登山口はもっともポピュラーな生川起点、一の鳥居から。
登山道には、一丁目から山頂の武甲山御嶽神社に至る五十四丁目まで道しるべがある。
まずは、鳥居の脇にある一丁目ゲット。
登山道はよく整備されており、歩きやすい。膝にもやさしい。
少し歩けば、すぐに何丁目と表示が出てくる。
これだけ頻繁に出てくると、かえって目安になりづらい気がする。
でも、数が増えていくと確実に進んでいることを実感できるのも確かである。
不動滝。
ここに大量のペットボトルが置いてある。
このペットボトルは、山頂にある水洗トイレ用の水を運ぶためのものであり、心と体力に余裕のある登山者は、水を持ち上げていくのだ。
「水をお持ちなさい。徳を積みなさい。」という隊長の命に従い、若者は素直にペットボトルをザックに詰め込んだ。
私はいいの、膝が痛いから。
この日はとても天気がよく、空気も乾燥していて気持ちがよい。
ずっと樹林帯の登りだが、不快な感じはしない。
登山道は、石灰の採掘場とは全く干渉していないので、この山が半分近く削られていることなど忘れてしまうほどだ。
大杉の広場で小休止。
膝もサポーターでがっちり固めているので、とりあえず痛みは無い。
深く曲げて踏ん張ったりしなければ、何とかなりそうだ。
大杉の前で記念撮影。
「大杉のポーズをしてみて」とリクエストしたら、三人とも同じポーズをとる。
なぜ、それが大杉のポーズなのか? おむすび山と勘違いしてないか?
大杉の広場からは、ずっと九十九折の登りが続いていく。
鐘が出てくると、そろそろ御嶽神社が近い。
突然フラットな場所が出てくると、山頂直下のトイレが現れ、その先が武甲山御嶽神社。
お賽銭を入れ、参拝を済ませる。
そうそう、忘れてはいけないのが、持ち上げた水。
注水口は、神社の裏手にあった小さなマンホール。
表示はあるものの、気をつけないと見過ごしてしまいそうだ。
ペットボトルの水をじょぼじょぼ入れていると、通りがかった登山者に「ご苦労様です。えらいですね~。」と声を掛けていただいた。
徳を積んでよかったね。
神社の裏手から山頂まではほんのひと登り。
武甲山(1304m)頂上に到着。
狭いピークには次から次へと人が溢れてくる。
山頂碑とともに記念撮影するのも一苦労だ。
山頂からは眼下に秩父盆地が広がり、遠くは残雪の谷川連邦や上越の山々が望める。
幸か不幸か、頂上直下から石灰石の採掘により断崖絶壁になっているため、ビルの展望台のように足元から遠くまで実によく見える。
人であふれた頂上を後にし、神社下の広場でランチタイム。
ここもみるみるうちに人が溢れてきて、なんだか遠足の昼食風景のようになってきた。
秩父の霊峰は、大人気なんだね。
下山は、ピストンを避けるため、シラジクボ経由で。
子持山を正面に望む稜線は、急な下りだが、人も少なく静かな山歩きを楽しめた。
膝のサポーターをしめなおし、ゆっくりゆっくり下ってく~、ってなんかの歌にあったな。
大きな段差のあるところは厳しいが、小股で少しずつ歩くことで、何とか耐えられた。
少しでも膝の違和感が増してきたら、止まる。無理しない。
すっかりガラスの膝になってしまったが、今は仕方ない。
とにかく人様に迷惑をかけず、下山できてよかった。
本日のフィナーレは、Aくんのカフェに立ち寄ったこと。
フィアンセと二人でニコニコと迎えてくれた。
GWは、大繁盛で切り盛りするのに大変だったらしい。
このカフェもだんだん評判になってきて、今日もテレビ局が取材に来ていた。
下山後の美味しいコーヒーは何よりのご褒美。
大きな窓から入ってくる爽やかな風が心地いい。
今日の行程は5時間程度だったが、自分の膝の状態も、どれくらい歩けるかも、どんな場所なら厳しいかもよくわかった。
夏山シーズンまでもう少し。源流のイワナも呼んでいる。
膝と相談しながらリハビリを続け、夏にはアルプスをゆっくり歩けるくらいにまで復活させたい。
両膝とも関節の軟骨が擦り減ってきているのが原因。
レントゲンを見ると、膝関節の内側と外側では軟骨がある部分の隙間の厚みが違う。
内側は隙間が狭くなっており、それはイコール軟骨が擦り減っていることの証拠。
とりあえず炎症がひどい右膝にたまった水を抜き、痛み止めとシップを処方された。
そして、低周波治療やらマイクロ波治療、そしてリハビリの日々。
若いころから酷使し続けた膝である。
数年前には靭帯断裂もした。
まだまだアウトドアフィールドを満喫したいのに、一気に老け込んだ気分になる。
悲壮感を背負って真面目にリハビリに通っている成果?もあり、炎症も治まり始め、大きな痛みは消えつつある。
週末は、ちょっと低めの山でリハビリを…。
テキトーな理由をくっつけ、若者を連れて武甲山へ。
武甲山はチチブセメントで有名な石灰岩の山。
東面は無残にも削り取られており、昔から「いつか武甲山は無くなるよ」といわれ続けてきた。
昔、旅行で秩父の旅館に泊まったとき、ロビーに武甲山の写真が飾られていた。
まだ、石灰を採掘する前の姿であり、そのどっしりした山容は、霊山と呼ぶにふさわしい威厳があった。
今の姿は、本当に痛々しい。自由が利かなくなりつつある己の膝と重ね合わせてしまい、悲しくなる。
登山口はもっともポピュラーな生川起点、一の鳥居から。
登山道には、一丁目から山頂の武甲山御嶽神社に至る五十四丁目まで道しるべがある。
まずは、鳥居の脇にある一丁目ゲット。
登山道はよく整備されており、歩きやすい。膝にもやさしい。
少し歩けば、すぐに何丁目と表示が出てくる。
これだけ頻繁に出てくると、かえって目安になりづらい気がする。
でも、数が増えていくと確実に進んでいることを実感できるのも確かである。
不動滝。
ここに大量のペットボトルが置いてある。
このペットボトルは、山頂にある水洗トイレ用の水を運ぶためのものであり、心と体力に余裕のある登山者は、水を持ち上げていくのだ。
「水をお持ちなさい。徳を積みなさい。」という隊長の命に従い、若者は素直にペットボトルをザックに詰め込んだ。
私はいいの、膝が痛いから。
この日はとても天気がよく、空気も乾燥していて気持ちがよい。
ずっと樹林帯の登りだが、不快な感じはしない。
登山道は、石灰の採掘場とは全く干渉していないので、この山が半分近く削られていることなど忘れてしまうほどだ。
大杉の広場で小休止。
膝もサポーターでがっちり固めているので、とりあえず痛みは無い。
深く曲げて踏ん張ったりしなければ、何とかなりそうだ。
大杉の前で記念撮影。
「大杉のポーズをしてみて」とリクエストしたら、三人とも同じポーズをとる。
なぜ、それが大杉のポーズなのか? おむすび山と勘違いしてないか?
大杉の広場からは、ずっと九十九折の登りが続いていく。
鐘が出てくると、そろそろ御嶽神社が近い。
突然フラットな場所が出てくると、山頂直下のトイレが現れ、その先が武甲山御嶽神社。
お賽銭を入れ、参拝を済ませる。
そうそう、忘れてはいけないのが、持ち上げた水。
注水口は、神社の裏手にあった小さなマンホール。
表示はあるものの、気をつけないと見過ごしてしまいそうだ。
ペットボトルの水をじょぼじょぼ入れていると、通りがかった登山者に「ご苦労様です。えらいですね~。」と声を掛けていただいた。
徳を積んでよかったね。
神社の裏手から山頂まではほんのひと登り。
武甲山(1304m)頂上に到着。
狭いピークには次から次へと人が溢れてくる。
山頂碑とともに記念撮影するのも一苦労だ。
山頂からは眼下に秩父盆地が広がり、遠くは残雪の谷川連邦や上越の山々が望める。
幸か不幸か、頂上直下から石灰石の採掘により断崖絶壁になっているため、ビルの展望台のように足元から遠くまで実によく見える。
人であふれた頂上を後にし、神社下の広場でランチタイム。
ここもみるみるうちに人が溢れてきて、なんだか遠足の昼食風景のようになってきた。
秩父の霊峰は、大人気なんだね。
下山は、ピストンを避けるため、シラジクボ経由で。
子持山を正面に望む稜線は、急な下りだが、人も少なく静かな山歩きを楽しめた。
膝のサポーターをしめなおし、ゆっくりゆっくり下ってく~、ってなんかの歌にあったな。
大きな段差のあるところは厳しいが、小股で少しずつ歩くことで、何とか耐えられた。
少しでも膝の違和感が増してきたら、止まる。無理しない。
すっかりガラスの膝になってしまったが、今は仕方ない。
とにかく人様に迷惑をかけず、下山できてよかった。
本日のフィナーレは、Aくんのカフェに立ち寄ったこと。
フィアンセと二人でニコニコと迎えてくれた。
GWは、大繁盛で切り盛りするのに大変だったらしい。
このカフェもだんだん評判になってきて、今日もテレビ局が取材に来ていた。
下山後の美味しいコーヒーは何よりのご褒美。
大きな窓から入ってくる爽やかな風が心地いい。
今日の行程は5時間程度だったが、自分の膝の状態も、どれくらい歩けるかも、どんな場所なら厳しいかもよくわかった。
夏山シーズンまでもう少し。源流のイワナも呼んでいる。
膝と相談しながらリハビリを続け、夏にはアルプスをゆっくり歩けるくらいにまで復活させたい。
こんばんは!
カリスマ整体師さんだったんですね~。
お会いした時、ただならぬオーラを感じたのは気のせいではなかった…。
先日も病院に行ってきたのですが、先生には「ヒアルロン酸注射する?」と言われたのですが、ちょっと考えさせてくださいということで、物理療法を続けています。
腰は今まで痛くなったことはありません。
以前も今も、膝オンリーですね。
ひょっとしたら、自分では気づいていない姿勢の悪さなんかも影響しているかもしれませんが。
バイバイ小林さんのホームページを拝見しました。
せっかくお声をかけていただいたので、近いうちに診ていただこうかしら。
ホームページの電話から予約すればよろしいでしょうか?
外側側副靭帯損傷、半月板損傷など運動器系の疾患専門で20年生計を立てているものです。
実際はヘルニアや坐骨神経などの患者さんが多いのですが、腰悪くないですか?
膝は腰髄神経支配なので腰との関係を無視して治療しても治りが悪いですよ。
膝だけが悪いのではなく、ほとんどの場合
体全体のバランスが崩れて膝にしわ寄せが来ていると考えた方が治りが早いものです。
試しに一度セッションしてみてください。
今よりはずっと楽になることをお約束します。
(^^)
こんばんは!
年貢の納め時がひたひたと近づいているように感じます。
ですが、懲りない、諦めない、でも頑張らないをモットーに細く長く山も渓も続けたいですね。
ヒアルロン酸は、賛否両論みたいですね。
これ以上痛くなったら、試してみるかもしれません。
>マサハルくん
こんばんは!
そういえばご自宅は近くでしたね。
武甲山は手軽に登れる東京近郊の山ということで、人気があるようです。
今回もすごい人出でした。
標高が低いので真夏はきついと思います。春と秋がいいですね。
これからは堂々と後輩の方々に荷を担いでもらえますかねえ??
山に登る前にヒアルロン酸を注射しながら山を続けている山友がいますが本当に効くのかしら?
実は僕も体重増加のためか膝に来ちゃってますが
山や渓をやめると廃人同然になるのでお互いに騙しだまし続けましょうねえ?