お気楽ナチュラリスト

都内に住んでも心はナチュラリスト。
週末は山と川で遊びたい。

激渋のち祭り

2023年04月30日 | 釣り
WITHコロナ、脱コロナ、ポストコロナ…、表現はなんでもよいが、ようやくコロナの出口に立つことができるゴールデンウィークがやってきた。
花粉症のシーズンも自分的に終焉を迎え、マスクなしに深呼吸ができる当たり前のことが、嗚呼、なんと感慨深いことか。


今日は、shinichiさんと共に南アルプスのお膝元まで日帰りプチ遠征だ。
shinichiさんもアクシデントを乗り越えたし、私の腰痛もロキソニンで小康状態を保っている。
あとは、お魚のご機嫌だけだ。



入渓して少し経った頃、下流から高齢の男性が歩いてきた。
ロッドを持っていないので、なんだろうと思ったら、漁協の監視員さんだった。
ご苦労さまです。
釣り券を確認して、しばし世間話。
監視員さんは、「もっと上流の方が釣れるよ。」と言い去っていった。



しかし、男としては初志貫徹を潔しとする。
監視員さんの助言はいったん置いといて、そのまま釣り上がることにした。
これが悪夢の始まりであった。
親切な助言には素直に従うべきであり、初志貫徹とは融通の利かない頑固者の愚かさとウラハラなのだ。
ここから数時間、ノーフィッシュにあえぎ苦しむことになった。
咲き始めた藤の花は美しいのに、愚かな釣り人はさっぱり咲かない。



ルアーをとっかえひっかえ、あの手この手で攻め続け、ちっこいアマゴが口を使ってくれたのは入渓して2時間後。
うひー、渋い…。



さらに2時間後に6寸弱のイワナが分流の極狭のポイントから出てくれた。
いやはや、なんとも…。



shinichiさんは、結局午前中はノーフィッシュに終わってしまった。
途中で、かなり大きな魚影が追ってきたらしいが、食わせることができず、悔しさを滲ませていた。



二人してへたり込み、ブラックサンダーをかじりながら休憩していると、二人の若いルアーマンが上流から下ってきた。
話を聞くと、あまり芳しくないようだ。
そのまま退渓していくのを見送っていると、なんと200mくらい上流でまた入渓してきた。
なんとも理解不能な動きをする若者である。



トラブルになってもつまらないので、こっちが引いて大移動することにした。
君子、危うきに近寄らず。



今度こそはしょうもないプライドを捨て、監視員さんの助言をもとに上流の支流へ向かった。
私は初めてだったが、shinichiさんの記憶を頼りに入渓する。
ちょうど昼時だったので、先にランチを済ませることにした。
腹が減っては戦はできぬ。



果たしてこの大移動は、正解だった。
ちょっとしたイワナ祭りが始まったのだ。
まずは、shinichiさんに待望の一尾がやってきて、ボウズを回避。





規模の小さい沢だが、魚影は濃かった。
私も難なくイワナをキャッチ。





腹の色がオレンジの個体が多いのは、居着きの証拠。
サイズは、それほど大きくないが、きれいなイワナが調子よく出てくれた。



このイワナは今日イチのサイズ。
腹のオレンジは、ポンジュースよりも濃かった。



shinichiさんも順調に数を伸ばしていく。
午前中のうっぷんを晴らすかのような、楽しい釣りになった。
10分に1尾のペースなので、貧果に喘ぎがちな我らにしては驚異的なことである。
型は小さくとも、テンポよく釣れるのは愉快である





終わりよければすべてよし。
勝利のラーメンは格別である。


幸先のよいGW前半戦だった。
後半の5連休は、まだ予定を立てていない。
腰の痛みも回復に向かっているとはいえ、万全とは言い難い。
登山にしようか、釣りにしようか、どっちもやろうか、もう少し考えることにしよう。

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