masuturiさんとの足かけ2年に及ぶ約束を果たしに、人外魔境へと足を踏みいれる機会に恵まれた。
数日前、masuturiさんからメールをいただいたのだが、その内容は「熊鈴を持ってきてください」であった。
もう命は無いものと思え、それぐらいの覚悟をして真剣に釣りと向き合え!とメッセージの行間に潜む想いを重く受け止め、雨の日曜日に指定された場所へ向かった。
初めて会うmasuturiさんは、穏やかな笑顔で握手を求めてきた。
その大きな手で是非熊と戦っていただき、自分を守っていただきたいと、真面目に思った。
天気予報は、ドンピシャで当たり、レインウェアを着こんでから入渓点を目指してスタート。
5分も歩かないうちに、こいつに遭遇。
鹿の白骨だろうか。
その側には毛皮つきの骨が散乱していた。
熊の仕業? もはや待ったなしの状況だ。
雨でズルズルの急斜面を下り、遥か彼方の谷底を目指す。
久しくこんな急斜面を下っていなかったので、もう膝がヤバイ。力が入らないのだ。
情けないことだが、ロッドをmasuturiさんが持ってくださり、よちよちで下降する。
(このあとも高巻きの登下降では、すべてmasuturiさんがロッドを持ってくださった。多謝!)
谷は深く、切っ立った峻険な滝が釣り人を拒んでいるようでもあり、清冽な流れで釣り人を誘うようでもある。
そこに棲む渓魚はまさに宝石のごとく輝きを放つ。
降り出した雨で宝石たちが一層きらめき、躍動感いっぱいにルアーに襲いかかる。
入渓直後からその時合いに恵まれ、一投目からヤマメたちが元気いっぱいに出迎えてくれた。
幸先よいスタートにいい気になっていると、masuturiさんがすかさず泣き尺の谷ヤマメを釣りあげ、天地ほどの実力の違いを見せつけられた。
やはり、できる男は一味もふた味も違う。のっけからカウンターパンチだ。
この谷はイワナとヤマメの混生なのだが、どうも自分にはヤマメばかりが掛かる。
一方、masuturiさんにはイワナが多く掛かる。
ルアーを通すレンジの違いではないかとmasuturiさん。
比較的浅い流れの秋川では、ルアーを通すレンジを意識しなくてもイワナが掛かるのだが、
この谷ではイワナはより深いレンジでルアーを通す必要があるようだ。
と、頭では理解していても、なかなか実践に移すのは難しい。
でも、イワナであろうと、ヤマメであろうと、大きかろうと、小さかろうと、出会える魚はみんな価値ある一尾。
釣れるたびに二人してその貴重な出会いを喜ぶ。
キャストの正確さもmasuturiさんの技術は卓越している。
鞭のように強くしなやかなバックハンドキャストから放たれるミノーは、ポイントに向けてなめらかにラインを伸ばしていく。
あんな美しいキャストを自分もしてみたい。それには一に努力、二に努力。。。
途中で巨大なサルのこしかけをmasuturiさんが発見した。
これほど大きななものは、そうそうお目にかかれない。
それだけ自然が豊かな証拠。
回りを見回せば巨樹の森である。
masuturiさんの的確なルートファインディングでいくつかの滝を高巻き、ようやく自分にもイワナが掛かってくれるようになった。
この谷のイワナにちょっとは認められたかな。
今日の雨は止みそうにない。
二人ともいい数の渓魚と出会い、masuturiさんから「そろそろ上がりましょう」とキリをつけてくれた。
終始私の膝をさりげなく気遣ってくださり、本当にありがたく、その優しさが心にしみた。
この続きまた次回に。男の約束である。
数日前、masuturiさんからメールをいただいたのだが、その内容は「熊鈴を持ってきてください」であった。
もう命は無いものと思え、それぐらいの覚悟をして真剣に釣りと向き合え!とメッセージの行間に潜む想いを重く受け止め、雨の日曜日に指定された場所へ向かった。
初めて会うmasuturiさんは、穏やかな笑顔で握手を求めてきた。
その大きな手で是非熊と戦っていただき、自分を守っていただきたいと、真面目に思った。
天気予報は、ドンピシャで当たり、レインウェアを着こんでから入渓点を目指してスタート。
5分も歩かないうちに、こいつに遭遇。
鹿の白骨だろうか。
その側には毛皮つきの骨が散乱していた。
熊の仕業? もはや待ったなしの状況だ。
雨でズルズルの急斜面を下り、遥か彼方の谷底を目指す。
久しくこんな急斜面を下っていなかったので、もう膝がヤバイ。力が入らないのだ。
情けないことだが、ロッドをmasuturiさんが持ってくださり、よちよちで下降する。
(このあとも高巻きの登下降では、すべてmasuturiさんがロッドを持ってくださった。多謝!)
谷は深く、切っ立った峻険な滝が釣り人を拒んでいるようでもあり、清冽な流れで釣り人を誘うようでもある。
そこに棲む渓魚はまさに宝石のごとく輝きを放つ。
降り出した雨で宝石たちが一層きらめき、躍動感いっぱいにルアーに襲いかかる。
入渓直後からその時合いに恵まれ、一投目からヤマメたちが元気いっぱいに出迎えてくれた。
幸先よいスタートにいい気になっていると、masuturiさんがすかさず泣き尺の谷ヤマメを釣りあげ、天地ほどの実力の違いを見せつけられた。
やはり、できる男は一味もふた味も違う。のっけからカウンターパンチだ。
この谷はイワナとヤマメの混生なのだが、どうも自分にはヤマメばかりが掛かる。
一方、masuturiさんにはイワナが多く掛かる。
ルアーを通すレンジの違いではないかとmasuturiさん。
比較的浅い流れの秋川では、ルアーを通すレンジを意識しなくてもイワナが掛かるのだが、
この谷ではイワナはより深いレンジでルアーを通す必要があるようだ。
と、頭では理解していても、なかなか実践に移すのは難しい。
でも、イワナであろうと、ヤマメであろうと、大きかろうと、小さかろうと、出会える魚はみんな価値ある一尾。
釣れるたびに二人してその貴重な出会いを喜ぶ。
キャストの正確さもmasuturiさんの技術は卓越している。
鞭のように強くしなやかなバックハンドキャストから放たれるミノーは、ポイントに向けてなめらかにラインを伸ばしていく。
あんな美しいキャストを自分もしてみたい。それには一に努力、二に努力。。。
途中で巨大なサルのこしかけをmasuturiさんが発見した。
これほど大きななものは、そうそうお目にかかれない。
それだけ自然が豊かな証拠。
回りを見回せば巨樹の森である。
masuturiさんの的確なルートファインディングでいくつかの滝を高巻き、ようやく自分にもイワナが掛かってくれるようになった。
この谷のイワナにちょっとは認められたかな。
今日の雨は止みそうにない。
二人ともいい数の渓魚と出会い、masuturiさんから「そろそろ上がりましょう」とキリをつけてくれた。
終始私の膝をさりげなく気遣ってくださり、本当にありがたく、その優しさが心にしみた。
この続きまた次回に。男の約束である。
魚も流れもいいですね~!
私こういう所が一番好きな流れです。
ねmasuturiさんも何か雰囲気があっていいです。
いい出合いはpapachanさんの人徳でしょう。
こんな世界があるなんて。
無理はしませんが、少しでも近付きたい。
夏の釣りって感じがしますね
ウェイダー脱いで鮎タイツとかでジャブジャブ行きたくなるような渓ですね
まだ水冷たいですよね(笑)
いい釣りしてますね~
山深い渓のヤマメっていう感じですね。
目が飛び出しているのって深山の魚に
多い気がします。
熊鈴は、私秋川辺りにしか行きませんが、
いつも携行しています。
体力も落ちないように、毎日
軽い運動はするようにしています。
独りでの釣行は、危険も隣り合わせ
いざというときの備えは必要最小限
するようにしたいと思っています。
papaさんのブログを見ると
私も少し遠征してみようかな・・・
という気になります。
すごく魅力的な渓流でした。それだけ危険と隣り合わせということにもなりますが。
今回はmasuturiさんというエキスパートと一緒でしたので、とても心強かったです。
いい出会いは、魚も人も宝です。
私の人徳はさておき(結構悪人かもしれませんよ、ふふふ)、同じ趣味嗜好同士、すぐに意気投合できるのは楽しいことですよね。
あなさんとの再会も楽しみにしています。
本当にすごいところでした。
私一人だったら、まず遭難してましたね。
次回はヘルメット持参するつもりです。
その前に足の筋力をつけて、膝を丈夫にするほうが先ですね。
ここは沢登りの人も来るところなので、ウェーダーより、鮎タイツの方が適していると思いますよ。
もう少し気温が上がったら、速乾パンツにネオプレーンソックスかな~。
秋川のヤマメも美しいですが、この谷のヤマメもまた違った美しさがありました。
画像にありますが、鮮やかなオレンジの体色をもつ個体がいくつか釣れて、この谷特有の色合いなのかなと思いました。
膝をケガしてから筋力・体力ともに低下していることを実感しました。
もっといい魚に出会えるようになるために、健康な体づくりをしていきたいと思います。
遠征っていうとちょっと大げさですが、自分のメインフィールドからちょっと離れたところで腕試しをするのも、新鮮ですし、何より勉強になります。
今シーズンは、秋川をメインに、他にもいろいろな渓へ足を伸ばしたいと思っています。
今年は充実した釣行をしてらっしゃいますね~
魑魅魍魎の跋扈する人外の渓とは恐れ入りました
画像を拝見するに 少々水量が多すぎた感じに見えますが その中に飛び込むお二人も そこから飛び出す魚にも憧れを禁じえません
今でこそ鼻歌交じりに日の出前の渓を歩きますが
つい何年か前までは ちょっとした冒険であり
それなりの緊張感がある探検であった事を思い出しました