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人が人を見つけるというよさ

2023-05-01 07:10:39 | 日記
大谷翔平さんとか、イチローさんだとか、ダルビッシュさんだとか、輝く人を見上げる良さもあると思う。秀でる才能が、人の国籍に縛り付けたがる心象を広く大きき掲げ直すくらい、豊かに見渡し直す視座をくれるから。めったに無いし、実力以外ではこうした高みには立てないのを、ほとほと誰もが感じるからこそ、輝き続けてほしいと願う気持ちも生まれる。

そうした方向と別の向きと長さをもって、輝かなくともそこに居合わすという不屈っていうものもある。
 「カップ・オブ・コーヒー」−。直訳すればコーヒーのカップだが、野球界の独特の言い方で米大リーグでよく使われる。いい意味ではない
▼下部組織のマイナーリーグから大リーガーに昇格したものの、振るわず、またたく間にマイナーに逆戻りする選手のこと。栄光の期間がコーヒー一杯を飲むほどの短い時間という意味なのだろう
知らなかった概念を一つ知りました。ありがとうございます。
なかなか世知辛い出自の言い回しですが、直結した表現でキタンがなくて清々しい。
二十六日の大リーグの試合。代打で初出場を果たした。初打席に向かうオールドルーキーにファンが一斉に立ち上がり、大きな拍手を送る。年俸は低く、生活の苦しいマイナー暮らし。それでも、あきらめず、夢を追い続けたことへの敬意なのだろう
▼良い当たりのファウルを打ったが、三振に終わる。それでも拍手が鳴りやまない。試合後、「人生でこれ以上幸せな三振はなかった」と語っていた
彼に拍手を贈れた人々は幸いだと思いました。あああ、よく彼を見つけてくれたってすごく感じました。注目し続けてなくちゃ、彼の瞬間風速な登場は見過ごされたはずで、こうして海を超えて彼の話が届くのも、「見てるかんね、思う存分でいなね」と普段使いの心でメジャーを見やれる良さが伴ってる。

際立つだけが全てじゃないのだと、誰もがそう心の片隅に思ってるのに、そうは話題の盛り上げようがない。地味な話だしね。「カップ・オブ・コーヒー」な居合わせ方に、ちょこっと相席願いますよってな具合にそばにいる目線は、この上なく柔らかくて優しい。

人が人を見つける良さは、何事にも代えがたい。

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