26日に三谷幸喜さん作・演出の 『コンフィダント・絆』 という劇を観てきました。
1888年パリ。
ムーラン・ルージュに程近い、とあるアトリエ。
そこに集まる4人の無名の画家たち。
ゴッホ(役:生瀬勝久さん)、ゴーギャン(役:寺脇康文さん)、スーラ(役:中井貴一さん)、シュフネッケル(役:相島一之さん)。
4人は親友でもあるが、同時にライバルでもある。
信頼、友情、うぬぼれ、嫉妬。
様々な思いが渦巻きながらも、毎日のように朝まで飲み明かし、そして語り合った。
それは微妙なバランスの上に成り立つ「友情」。
しかしその均衡が崩れる時が来た。
ある夜、一人の女ルイーズ(役:堀内敬子さん)を巡って、4人の画家たちの静かな攻防が始まった。
『コンフィダント・絆』チラシより
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この文章を読んで、「三谷さん、今回はめちゃくちゃシリアスな話なんだな~」って思ってました。
ところが、どっこい! (← こんな表現するやつイマドキ いないだろ?!)
3時間くらいの劇なんですが、前半ほとんど笑ってました。
ルイーズっていうのは、この4人に雇われたモデル。
一人の女を巡る4人の攻防 というものの、ゴッホとゴーギャンで取り合いって感じでしたね。
あの4人を ルイーズ目線 で見てみると、
ゴッホは危なっかしくて放っておけない、母性をくすぐられるタイプ。
ゴーギャンは少し素っ気ないけど、女の扱いが上手で好きになってはいけないと思いつつ、何となく惹かれてしまうタイプ。
スーラは生真面目で何事もソツなくこなしていく、だけど本音を出さないのでこちらも本音では何も語れないタイプ。
シュフネッケルは良い人過ぎてどちらかといえばお人好し。家族も大切に思っているのが窺われるので、良い友人になれるタイプ。
実際にどんな人達だったのかは分からないけれど、芝居の上で私が感じた4人の性格はこんな感じでした。
アトリエを閉じるのを迎えた時は、しんみりと寂しい気持ちになりましたが、全体的には楽しいものでした。
ピアノの生演奏とルイーズの歌で始まり、劇の最中には ピアニストさんも巻き込まれ たりして凄く面白かったです。
ルイーズ役の堀内さんの歌声も綺麗で素敵でした。
演出方法も映像に通じるような舞台 (← 言ってる意味がよくわかんないですよね? 劇を観てもらってる方ならお解りいただけるかしら・・?) で、本当に良かったです!
でも、正直なところ、シュフネッケルっていう画家さんは知らなかったです。
今回、2階 最前列 端っこの席だったのですが、舞台全体が見渡せたし、何より ≪人の頭で舞台が観えない≫ ってことがなかったので良かったです。
先行予約でチケットが取れなかったのですが、一般売りでチケットを取ってくれた 友人の執念(笑)に感謝! です。
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ありがとうございます!