リリコ雑記

徒然なるままに、思いつき日記。

相棒17 第4話「バクハン」

2018年11月08日 16時23分49秒 | 相棒

新シーズンが始まり、初回から割と軽めで来た「相棒17」。

厄介な経緯で3人目が入っちゃって、重たく始まるのかと思いきや。

 

とよた真帆さんがゲストの1話(全編・後篇)はちょっと軽めだったので、

ちょっとほっとしましたけどね。

ミステリーとしてもまずまず楽しめたし。

(「相棒」って、初回からヘビーだとあまりにもキツイもんなー)

 

 

でも、今回は重たかった。

 

意地と正義が激突する!!

 

ってどこかでも使った煽り文句が非常に似合う回でした。

 

……でも、相棒って、今までにもこんなんヘビーな話あったよな。

鬱展開ってーの?

後味悪いラストで終わったりとか。

みんな救われないで終わっちゃう話とか。

いや、色々とあったなー。

社会性が強い話はそんな展開ばっかだったけどね。

 

でも、最近は軽い話がずっと続いていたから忘れていたんだけど、

「相棒」の持ち味って、

 

こういう重たいテーマをいきなりぶっ込んでくる所

だったよねー

 

って久々に思い出しました。

 

今回もまた、どっちにも勝者はいない、という素晴らしさでしたね。

 

一見すれば、右京さんの正義の暴走とも言えるかもしれない展開だけど、

じゃあ「必要悪」って何だ?

って考えてしまうわけで。

 

「これは必要悪なんだ」って、悪い事をしていたら、そのうちあっという間に

ボーダーラインは低くなってしまって、犯罪者と同等になっていて、

それはすでに正義じゃないんだろうな、と。

 

右京さんの言う正義は、「法の下で行われる正しい」行為だと思うんですよ。

警察官は全て法の下で動き、それのお蔭で一般市民の行動を制限できる。

すなわち、そこに「悪」があってはならないと。

 

でも、源馬さんや角田課長のように、暴力団ややくざなどを相手にしていたら、

学校で習う教科書的な正義ではどうする事も出来ないからこそ、

「悪の力」が必要なのだと。

 

その主張も分かる様な気がする。

 

でも、そしたら「法律」は必要なくなってしまう。

 

力が力をねじ伏せる世の中が正しいなら、

法の秩序は必要じゃなくなり、警察官も必要じゃなくなる

 

右京さんが危惧しているのは、そこなんじゃないかと。

 

彼はあくまで「法の下」で動いている「警察官」としての立場で言っているので、

杉下右京個人での見解は一つも話していないのだけど、彼のあの人柄だ。

多分、彼の個人見解、つまりは正義の押し付けにしか見えないんだろうなあ、と。

 

ただ、「正義の暴走」って書かれている以上、今回は右京さんが悪者なんだろうな。

それの所為で、あと一歩のところで検挙できたはずの暴力団の麻薬取り締まりを

見送らざるを得なかったし。

(そもそも、このタイミングってのが、間が悪い)

指揮官の源馬さんは警察辞めなきゃならなくなったし。

義理の息子(みたいにしていた青年)とは会わない宣言しちゃったし。

右京さんも角田課長から反感受けるし。

 

そんな中、「相棒」の冠城くんは「警察」は「組織」だから、

「組織の意見に従う」のが大事だと、角田課長に賛同したのにはちょっと驚いた。

 

多分、薫ちゃんはそんな事しなかっただろうけど、まあ、

冠城くんだしねー

 

 

因みに右京さんはその「組織」に裏切られたという痛い経験があるから、

きっと組織に従う気は無いんだろうな、と思う。

 

何故って、あまりに組織を大事にすると、隠蔽に繋がる事が多いからね。

そして、トカゲのしっぽ切はよくある事だし。

正義を大事にする右京さんにとって、罪を罰せずに隠蔽する「組織」もまた、

犯罪者でしかないんだろうな、っては思う。

 

それを、警察官としての彼はしたくない。

 

 

という流れで右京さん、孤立。

 

 

……という筋書きを描いたのは、他でもない、青木だったんだろーなー。

って思った。

 

そもそも、右京さんを恨んでいるようだけど、特命係に来た経緯は

自業自得じゃないかと思うけどね。

天岩戸のごとく、籠って出てこないかと思えば副総監の部屋に入り浸り。

きっと、あの部屋を出る事しか考えてないんだろうな。

だから色々と画策するんだろうな。

っては思うんだけど、青木って刑事、以前より人が悪くなったと思う。

(それを甘やかしている衣笠副総監もどうかとは思うが……)

 

今回は新しいお友達?を利用して、上手い具合に右京さんを動かし、

孤立させたことに有頂天になっていたけど、結局、現役の警察官が殺される、

という痛いしっぺ返しを食らって怯えてましたけど。

 

右京さん押し出し作戦で済むハズが、大事な警察官2名も失うという大惨事。

ともすれば、責任問題じゃないかとは思うけど、そこは「組織力」。

 

右京さんを追い出すことに躍起になっている組織にとって、

それはどうでもいい事なんだな、と、そっちに戦慄の第4回でした。

 

 

そんな今週は、

甘党・衣笠副総監の優雅なティータイムも注目なんだけど、

やっぱ一番は、百田刑事殺害のシーンかな。

 

ゆっくりと近づく女性の姿がホラー映画そのもので、

百田刑事後ろー!」とか、「ハンマー持ってるー!逃げてー!」とか、

テレビに向かって騒いでました。私。

 

いや、恐かった………。

 

 

多分、監督はそこが狙いだったんでしょう。

「志村後ろー!」的なアレですよね。分かります。

 

 

ラスト、唯一の救いは、角田課長と仲直りした所かな。

(仲直りというか、認め合ったというか、折り合いつけたというか)

 

まあね、この話、それってガセネタ掴まされてんじゃないのかな、

とか、実は、一斉検挙の時に引っ繰り返されて大変な事になるんじゃ?

 

……って、個人的には、源馬さんの言動見てて、凄く心配だったし。

ああいう結果になってしまったのは残念だけど、これも仕方が無いのかなって

そう思えるラストで良かったな。

 

取り敢えず、来週から安心して見る事が出来て良かったです。

 

そんな来週は、また痛い人が出てきそうだ………。



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