ちょうなん幸子の公式ブログ

オホ-ツク・北見から市民目線の情報発信!

現場主義!!市政の次の課題を探る

2016-06-01 02:27:41 | 日記
5月に集中検証…市民・連合クラブ政策研修と視察調査

「これからの北見市には何が必要か?!」平成28年度予算成立以降の、北見市政の課題について検証作業をすすめるため、市議会市民・連合クラブでは5月に集中的な政策研修と視察調査を行いました。
5月27日には釧路市役所を訪問し、平成27年に完成なった「防災庁舎」施設を視察しました。RC構造、地上5階建て。2~3階中間免震構造で、北海道が公表した最大クラスの津波(防災庁舎で8m)に対しても、電算室、電気室、避難所、備蓄庫などの重要な施設・設備の安全性が保たれる高さを確保していました。全国的なモデル事業として高い評価を受けているだけに、細かいところにも心配りのある庁舎です。パーティションに地場産のカラマツ材を使い飲料水の保管場所にしたり。地元・王子製紙のダンボールベッドを防災備品として契約している点には思わず納得!北見市がJパックとダンボールベッドの契約備蓄してことなど、わが町に照らして見せていただきました。
北見市も平成32年度までには、新市庁舎を完成させなければなりません。釧路市庁舎を参考にしながら、いざという時に市民が安全・安心に避難できる防災機能をしっかりと備えて行きたいと思います。
今回の釧路市訪問にあたって、北見市と釧路市間の地域公共交通の連携がどう図られているか?をテーマに実際に往路は北見バスの「都市間バス」、復路はJR釧網本線と石北本線を利用して乗車体験してきました。都市間バスは約3時間の乗車で運賃は¥3,390。JR釧網本線と石北本線の2路線を網走駅5分間の待ち合わせで約4時間強¥4,750の運賃で移動しました。
普段であれば時間と費用の比較で、より早くより安い交通手段を選択しがちですが、実際に釧網本線に乗ってみると、「豊かで緩やか穏やかな列車の旅」に接することができました。とかく世知辛い生活を送っていると忘れてしまいそうなこと。太平洋岸の釧路の景色は、湿原から内陸の川湯につながり、硫黄山の迫力、そしてオホーツク海岸に沿って、再び大海の海辺の様子を眺めながらの半日旅行に、これからの道東の鉄道観光の可能性にも触れたような思いでした。
地元に居ても気づかない「その地域の魅力」を掘り起こして、もっとアピールしようと誓った検証視察でした。
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5月前半に行った政策研修と自治区視察は次ような内容でした。
5月10日には、商工観光部=北見市観光推進プロジェクト補助金等の詳細について。企画財政部=地域公共交通のあり方、JR石北本線とバス等交通連携について。
子ども未来部=子ども子育て施設整備、屋内子ども遊戯場整備事業について。
市民環境部=各自治区廃棄物処理施設の現状・北見自治区クリーンセンター視察。
端野自治区=のんたの湯の温泉源の実情について。
5月11日には、留辺蘂自治区、常呂自治区の現場を訪ねて、担当者から直接説明を受けるとともに意見交換を行いました。
留辺蘂自治区=山の水族館に続く観光の課題、北見市・訓子府町・置戸町一般廃棄物最終処分場・広域廃棄物処理施設の現状について。
常呂自治区=遺跡埋蔵文化財センターで、常呂遺跡世界遺産登録への取り組み。サロマ湖ワッカネイチャ―センターでワッカ原生花園タンク油漏れの状況、植生の復旧状況について。手工芸館の老朽化対策。国営岐阜地区土地改良施設の状況を視察しました。

 先進都市の事例を研究することも大事ですが、まず自分たちの足元をよく見つめなおして、これからの北見市にとって何が必要か、どの事業に優先順位をつけていくかをしっかり検証していきたいと思います。

地域で見守る子どもの成長

2016-04-11 00:38:13 | 日記
保育園・小学校の卒・入学式に立ち会う

春は別れと出会いの季節。小学校2校の卒業式に参加しました。1年生から5年生の在校生を前にして、昨日まで最上級生のお兄さん、お姉さんだった6年生が、中学校の制服に身を包んで会場入りする姿は、何とも初々しいものでした。式典では卒業生が名前を呼ばれると、一人ひとりが思い出や抱負、親への感謝の言葉を語り、思わずジーンと目頭が熱くなります。これから学び舎を巣立っていくんだな。どんな人生が待ち受けているのかな。校歌に始まり、卒業生、在校生が歌の交換をしながら卒業・旅立ちを祝う素晴らしい人生の1ページに立ち合わせていただきました。
そして、保育園の卒園式。こちらは園長先生から証書をいただくと固い握手を交わします。どの子も立派に出来ました。子どもよりも親御さん、先生方のほうが涙・涙・涙。0歳から通っていれば、5年間お世話になった子もいます。親より長い時間を保育園で過ごした子もいます。時には熱を出してお医者さんに駆け込んで。時には転んでケガして。時にはいたずらして。時には甘えて泣き出して。たくさんの思い出が詰まっているのでしょうね。

年度は替わり、4月1日は認定子ども園の初めての入園式へ。施設の運営体が替わっただけで、新入園の子どもたちにとっては何が替わったのかな。でも、確実に違うのは、親御さんが安心してお子さんを預けて働くことができること。そのぶん、保育士さん、看護師さん、調理師さんたち、子ども園に係わるスタッフがしっかり充実していること。安心の子育て環境を実感しました。
北見市内の小学校は、ほぼ4月6日が入学式。たくさんの先輩や父兄に囲まれて初めて聞く君が代斉唱に、新入生たちは「何が始まった?」「何を歌っているの?」と、おどろきとおびえが入り混じった表情を浮かべていました。こんな光景も初めてです。
さぁ、1年生になったから、友だち何人できるかな?

第1回北見市議会17日に閉幕…課題は「市民のいのちを守る!」

2016-03-18 03:18:28 | 日記
2月25日招集された平成28年第1回定例北見市議会は、会期22日間の審議を重ね、3月17日閉会しました。昨年末の議会に続き3月3日、私は一般質問に立ち、辻直孝市長の市政執行方針の中から、とりわけ「市民のいのち」に関わる課題等について質しました。

①地域医療の充実」について・・・昨年12月に完成した北見赤十字病院に続いて、その隣地 に道立北見病院の移転改築が今夏に完了。いよいよ北見市・オホーツク圏域の「高度医療拠 点」が完成する。しかし、道立病院に関わる情報が少ないのではないか。今後、かかりつけ 医療機関との連携や「北見市の医療」に関わる情報提供を行政が適時的確に行うべきだ。
②「市民の健康づくり」について・・・子宮がん、乳がん、大腸がん、胃がん、肺がんの5大 がん全ての受診勧奨を行うがん検診の総合支援事業の取り組みをすすめる。「がん対策推進 条例」の制定も視野に、議会も行政も手をつないで「がん対策」に取り組むことを提案。
 認知症予防事業として、◎認知症の兆候が早い段階で発見できるチェックシート◎認知症予 防実践プログラムの導入について問う。また緊急時に利用できる「ショートステイ」整備を 提案。
③「児童福祉・屋内子ども遊戯場整備事業」について・・・まちきた大通ビル4~7階の有効 活用。遊具には地元の木工遊具の導入を図るべきと提案。
④「防災対策・危機管理」について・・・日赤看護大学における厳冬期宿泊演習の成果をもと に、避難所での段ボール製簡易ベッドの活用を提案。

 今議会では、平成28年度予算の審査も2つの特別委員会で行われ、広報配布のあり方、人口減少下の墓苑整理、養護老人ホーム静楽園の民営化などについて質しました。北見市の未来をどう描くのか。また一歩づつ歩みを進めていきましょう!


都市再生整備にむけて市民の声を聴く!!

2016-02-23 00:59:19 | 日記
 北見市の新市庁舎建設をはじめとする都市再生整備事業の市民説明会は、17日の端野町公民館をかわきりに21日の市民会館まで市内7ヵ所で開催されました。私は端野町公民館、卸町サントライ、美山地区住民センター、市民会館の4会場で地域の皆さんのご意見を聴かせていただきました。
 新市庁舎の基本設計がまとまってから初めての説明会。辻市長からの挨拶では「現在の市庁舎は市内11ヵ所に分散しており、市民の皆さんにご不便をかけている。懸案の事業を前に進めていくためにご理解とご協力をお願いしたい」と、広報紙と併せて市民に直接説明する機会を設けたと述べられました。
 具体的な新庁舎の構造や窓口配置、事業費などの説明は都市再生推進室から説明があり、市庁舎と2階部分のスカイウォークでつながるまちきた大通りビル・パラボについては「今後どのような改修が必要か判断するための調査を新年度に実施する」ことなどが報告されました。
 参加した市民からのご意見は、
※予定地の用地買収、交渉はもう終わっているのか。
※市庁舎の周辺がにぎわうのはいいが、駐車場が不足しないよう考えてほしい。
※駐車場の除雪体制は大丈夫か。
※ロビーの椅子を増やすなど環境を良くしてほしい。
※駅前広場、パラボ、市庁舎の3点の説明だったが、都市再生はこれまで20年来の課題だ。人口減少、合併から10年、生き生きとしたまちづくりへの再生とか活性化という大きな観点からの説明を期待したい。
※市庁舎建設を優先させる件は、市長としてどういうスタンスをとるのか。
※事業費が膨らんでいるということは、市民の負担が増えていることだ。当初の計画からどのくらい増えて、北見市の財政にどういう影響がでるのか。
※駅前広場を無くさないでほしい。北見市の歴史的な観点からも無くすべきではない。
などなど、たくさんのご意見をいただきましたが、これらのお声のひとつひとつを、どう反映していけるのか。実行段階に入るまさにこれから、その真価が問われます。
それにつけても、新市庁舎に喫茶や食堂、売店のコーナーが無いのは納得がいきませんね。(パラボまで行くんだって??)

甜菜(ビート)から砂糖へ・・・地元で一貫生産!!

2016-02-01 01:15:44 | 日記
 北見市の経営耕地面積は約22,739ha。そのうち日本一の生産量を誇る玉ねぎ3,550haとともに、畑作三品の、麦類5,660ha、馬鈴薯2,180ha、甜菜(ビート)3,580haが主力となっています。TPP大筋合意により、北見市の主力作物への影響も懸念されていますが、中でも畑作原料から加工まで地元・北見で生産されているのが甜菜(ビート)~砂糖です。
 北海道糖業北見製糖所は、昭和32年10月に芝浦製糖(株)によって建設され、こんにちではビート処理能力が一日約2,800トン。甜菜の原料から加工まで一貫した生産現場、北見市に根ざした企業活動の状況を市議会市民・連合クラブ会派7名で1月29日見学しました。
 操業58年を迎えて、昨年は、生産の新ラインも稼働しました。収穫期の11月から次々と工場内に運び込まれるビート約1万トンの山20個が敷地内に積み上げられています。搬入後、ビートは「ビートビン」という貯留施設にいったん貯蔵。次いで、水圧洗浄された後、千切り状に裁断、「滲出塔」に送られ、ここで約70度の温水に約4時間漂わせると、糖分がじわ~としみ出してくる。    糖を含んだ液体には、まだタンパク質やアミノ酸などの不純物が混じっているので、取り除くために石灰と炭酸を使い、ろ過後に薄茶色の液体からさらに不純物を除く「イオン交換樹脂塔」で、茶色の色素も除去。
 さらに、水分を抜いて糖度を上げる作業が続きます。遠心分離機の次には、昨年導入された「再溶解」の工程が加わり、乾燥前の結晶を再び溶かし、樹脂を加えて再結晶させると結晶の透明度が高く、より白い砂糖ができるのだそうです。
 製造過程に関わる労働力の確保も昨今では厳しい状況にあるとのこと。農家さんが冬場の農閑期に搬入作業や管理作業に携わっていることも聴かせていただきました。これからの働き手をどう確保していくかも砂糖産業の課題の一つです。
 幾種類もの工程を経て生産される北見産の「お砂糖」。その存在をもっとアピールしよう!!「ほのぼの印」の大きな煙突から蒸気の煙がもくもくとたなびく姿を間近で見上げながらあらためて考えました。