ちょうなん幸子の公式ブログ

オホ-ツク・北見から市民目線の情報発信!

一枚の絵「命が大事」

2011-02-27 20:08:13 | 日記・エッセイ・コラム

偶然と言えば偶然。必然と言えば必然。何度も出入りしていても、目線の先にあるかどうかで気が付かないということは、ままあることです。なぜ今まで気が付かなかったのでしょう?北海道教育会館ロビーには、「命が大事」と題した丸木俊さんの絵がかけられています。赤ちゃんを抱いたお母さんや平和の象徴の鳩が飛ぶ、色鮮やかで楽しい、命が躍動する一枚の絵。凄惨な原爆の図とは対照的です。

高校3年生の時。自由研究で戦争被害の問題を取り上げ、「原爆の図」作者の丸木位里・俊夫妻を訪問、俊さんにインタビューをしたことがありました。東松山市の原爆の図丸木美術館。都幾川の流れを眼下にする木立の中で、原爆の図を描くことになった経緯や俊さんが体験されてきたこと、戦争を二度とおこしてはならないと語ってくださいました。

その丸木俊さんの絵「命が大事」は、故大野直司先生が寄贈されたものです。大野先生は、私の恩師・池端清一先生と縁の深い方。「命が大事」との出会いで、心がとても和み、皆さんが私を見守ってくださっているように感じました。

Dscn4846


思いを伝える

2011-02-20 23:57:24 | 政策

2月18日。昼過ぎから降り始めた吹雪は止む気配もなく、18時半開会のちょうなん幸子を囲む大集会への影響はいかに。来賓の参議院議員徳永エリさんを乗せた便は無事女満別に到着するか?参加の皆様の足止めにならないか?・・・・・、スタッフの心配をはね返すように、経済センター3階の大ホールは満杯になりました。ご参加ご協力いただきました皆様に心から感謝でございます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

集会の中でお伝えした思いの一部です。

いのちを、守りたい。

 いのちを守りたいと、願うのです。

 生まれくるいのち、そして、育ちゆくいのちを守りたい。

 若い夫婦が、経済的な負担を不安に思い、子どもを持つことをあきらめてしまう、そんな社会を変えていきたい。

未来を担う子どもたちが、自らの無限の可能性を自由に追求していける、そんな社会を築いていかなければなりません。

働くいのちを守りたい。

職を失った方々や、様々な理由で求職活動を続けている方々が、共同体の一員として活動していける社会をつくっていきたい。

すべての人が社会との接点を持っている、そんな居場所と出番のある、新しい共同体のあり方を考えていきたい。

いつ、いかなるときも、人間を孤立させてはなりません。

 一人暮らしのお年寄りが、誰にも看取(みと)られず孤独な死を迎える、そんな事件をなくしていかなければなりません。誰もが、地域で孤立することなく暮らしていける社会をつくっていかなければなりません。

覚えていらっしゃるでしょうか!政権交代を実現して、最初の施政方針演説の冒頭です。私が国会で32年間仕事をし、民主党結成から政権交代に至るまでずうっと思い続けてきたまさにその思いです。民主党が作るべき政治、民主党がめざすべき社会は、ここにあります。 私は北海道・オホーツクそして北見というステージで「新しい政治のモデル」・「新しい政策のモデル」を作る、そのことに全力を挙げて取り組みます。

先日、名古屋の市長選・愛知県の知事選がありました。その結果の意味を考えてみました。あの選挙で市民は本当に当事者であったのだろうか。政治家自らが選挙の争点を作り出すまさに「劇場型」の政治、「劇場型」の選挙ではなかったか。その手法は小泉政権が演じてきたものと同じ。あのようなやり方で、本当に地域社会の抱える課題が議論され、あるべき地域社会の将来が展望されるのか。減税という言葉は耳触りのよい言葉ですが、それだけでは地域の課題は解決しません。

私は、解決すべき課題を抱える「当事者の声」、「当事者の思い」、それを当事者とともに政策にしていくこと、これこそが地方政治のあり方だと思っています。子どもを持つお母さん、子どもを持てない若い夫婦、老親を介護する皆さん、病院通いに四苦八苦する皆さん、就職活動に明け暮れなくてはならない学生の皆さん、TPPの危機にさらされる農家の皆さん、消費の低迷に苦しむ商店街の皆さん。様々な課題を抱える様々な皆さんがいます。「当事者」とは、解決すべき同じ課題を抱える皆さんのことです。

私は「種まく人とともに」ということを云い続けてきました。それは、「当事者一人一人の声が政策の種だ」ということです。私も皆さんも、「当事者の一員」として、ともに課題に向き合い、ともに政策を作っていきたい、この思いが多くの皆様に伝わりますように!


オホーツク・北見ここにしかないもの

2011-02-16 23:57:45 | 政策

オホーツクをどう活性化するか?!地域振興策を考える「オホーツク テロワール」シンポジウム2011in紋別に、12日参加しました。テロワールはフランス語で風土や土壌を意味します。オホーツク特有の風土や歴史、産業を活用した地域振興策について熱心な議論を聴かせていただきました。

昨年9月、北見市でも初めて地産地消フェスタとオホーツクマルシェ(市場)を同時開催しました。市内の特産品、新鮮な野菜などを一堂に集めたいへん盛況でした。この取り組みは、そもそも「オホーツク地方自然公園推進協議会」の皆さんが、オホーツクの気候、風土、文化、歴史を含めた「テロワール」をキーワードにして地域のあり方を考え企画してきたもの。昨年は、北見市の他、北大構内や紋別市、清里町でオホーツクマルシェ(市場)を開催しています。

今回のシンポジウムの中でさまざまな発言がありましたが、特に印象的だったのが◎オホーツクの定義が成立していないこと。オホーツクの範囲とはどこからどこまでを指すのか?オホーツクらしさとは何か? ◎エリアアイデンティティ=地域のこだわり、地域の特性について提起されたことです。 また、水産加工業の方から「同じオホーツク海のホタテでも、猿払、紋別、常呂でホタテの味が漁場、季節によって違う。」というのもたいへん興味深いものでした。

パネルディスカッションの最後に、パリ・ソルボンヌ大学前学長のジャン・ロベール・ピット氏が「国土整備にあたって、まず土地の個性を考える。どこも同じに整備しないで、土地の特徴や個性を大事にする人材が必要である。」と結んでいました。このシンポジムのことをブログで報告するにはこの一回では難しいのですが、私自身もオホーツクの地域住民の一人として、“オホーツク・北見のここにしかないもの”個性や魅力をもっと引き出したいと思いました。

Dscn4835


日本のスキー100年に思う

2011-02-09 00:14:38 | スポーツ

1911年(明治44年)112日、当時のオーストリア・ハンガリー帝国の軍人レルヒ少佐が、上越市において日本で初めてスキーの指導を行いました。これが日本のスキーの始まりといわれ、今年で100年を迎えました。

私自身は、39歳でSAJ(全日本スキー連盟)1級取得以来、15年目を迎えた熟年スキーヤー。今までは毎年、若松市民スキー場や端野メビウスで滑っていました。今年は選挙を控えお預け状態ですが、昨今のスキー人口の減少傾向をとても心配している一人です。かつてはリフト待ち20分は当たり前。長蛇の列を仲間とおしゃべりしながら順番待ちした懐かしい思い出があります。あの活況を取り戻すにはどうしたらいいのか。トップシーズンの今、北海道の観光・レジャーの観点からもしっかりとらえ直す必要があると思います。

主な要因には、若い人たちのスポーツ・娯楽として、スキーの優先順位が下がったことがあげられます。スキー場は寒くて遠い。道具が重くて高価だ。お金をかけたくない。PCゲームの方が手軽で楽しいという声も聞きます。しかし、スキーには、スポーツ・娯楽だけでなく、自然と親しむ楽しさがあります。ゲレンデの頂上から見渡す山々と裾野。滑降するときの山の傾斜とスキーとの一体感は格別です。そうした楽しみを子どものころから体験することが大切です。スキー授業の充実や指導員の確保、スキー選手の育成にもっと予算を投入しなければと思います。


地域医療を守る「病院債」「ゼロ金利市民資金」

2011-02-02 22:00:37 | 政策

 ・・・・・今、日本は世界から注目を浴びるほどの超高齢化が進んでいる。「ジャパン・シンドローム」とも言われ、毎年30万人の人口減少が始まっている。北見市規模の都市が2~3市ずつ消えていることになるが、税収は継続的に減少し、自治体財政は赤字化。その影響でライフライン=医療機関の事業削減も対象になる事態も予想される。しかし地域住民の命を守るために、医療機関は何としても維持していかなければならない。たとえば「病院債」を発行して住民からの協力を得ることも必要だ。・・・・・

日赤看護大学の市民公開講座で富山大学・奥寺敬教授のお話を聴いた時に、本題もさることながら、導入部分でのお話がたいへん興味深いものでした。

 オホーツク・北見の地域医療の中軸を担っていただく北見日赤病院は、新病院の計画に関する情報をホームページに掲載し、病院の建て替えを含めて市民からの意見を募りました。財政難の折から医療機関への影響が心配です。改築資金の調達方法として、病院債の発行も一考かと思います。また、病院債のような寄付ではなく、市民個人のお金を日赤病院に貸すことで貢献できる方法としてゼロ金利市民資金貸付による方法もあります。身近なところでは、2003年に留辺蘂町が36人の住民からゼロ金利で7500万円を借り受け、知的障がい者の福祉施設建設資金の一部に充てているそうです。

ダメとあきらめない! 先駆的な取組みにならい地域医療を守る知恵を働かせます。