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美ら海便り

宮古島の海でパイカジスタッフが出会った水中景色や水中生物のおもしろいこと感動したこと、伝えちゃいます!

NO.153 光るイソギンチャク

2011-02-16 18:07:05 | 海のいきもの
いつもサカナに目を向けていますが、そのサカナ達の住み家となっているのがイソギンチャク。クマノミとイソギンチャクなんていうのは良く見れる光景です。

日本名のイソギンチャクという名は、磯巾着であり、触手を縮め、口盤の縮んだ姿が巾着に似て見えることからその名がついたものと言われています。
英名はSea Anemone「海のアネモネ」であり、また、ドイツ名は Seerose(海のバラ)と言われます。海のバラって表現、素敵ですね。いつも、ミカドウミウシのタマゴをバラみたい・・・と表現していますが、これからはイソギンチャクを海のバラ!と伝えるのも良いかもしれないですね。

そんなイソギンチャクに分類される、オオカワリイソギンチャク。知ってますか~??
あ!宮古島では見れないです。通常、このイソギンチャは深海100m前後で生息していますが関西のポイントで見れる所があります。

2004年に串本海中公園センターの博士により新種として発表されました。白浜~南部沖と伊豆大島で確認されている種ですが、他では100m程度の水深に生息しているのに比べて、関西では、40mの水深に群生しているのが確認されています。人が潜って見られるのはこの地域だけなのだそうです。

ということで、関西出身の私は昔、このオオカワリイソギンチャクに会いに行ったことがあります。まだダイビングを初めてすぐの頃で、この時に潜った水深42mが今の私の最大水深にもなっています。そして、カメラ!もちろん初心者の私はその時のスタッフさんからNGが出ました。減圧を取るか?カメラを取るか?ということで、目に焼き付けに行ったことを思い出します。

暗いドロップ沿いをゆっくり降りて行くども行くども何にも見えず・・・。ただ単に暗いだけの海。そしてうっすら見えてきた緑に光るお花畑!!
この緑に光るレモン色はノーベル化学賞でも取り上げられた「クラゲの蛍光タンパク質」に類似の物質を持っているのだそうです。
ちなみに、窒素良いもなく無事に潜れましたが、滞在時間わずか3分ほどでした。

この地域で生息している理由は未だ分からないそうです。海流や地形など色々、複雑な条件が重なりあい、イソギンチャクたちにとって過ごしやすい環境であったようですね。

宮古に来て以来、全く地元だった関西の海を潜ってません。そういえば、あの時以来、ドライスーツも全くお目にかからず・・・。いつかまたこのオオカワリイソギンチャクにも会いに行ってみたいですね。その時にはカメラ持参で!!(写真はもちろん!引用させてもらってます)

ツバサ

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