多くの人はなぜ、占いに当たることばかり期待してしまうのでしょう?
人はなぜ、自分の未来を知りたがるのでしょう?
自分の未来を知って、どうしたいのでしょう?
そんな時代が来るのかどうかは分かりませんが、仮に人間の未来が明確に予測できるコンピュータが開発されたとします。
マシンに自分のデータを入力すれば、明日自分はどうなるのか、とか、一分後の自分はどうなるのか、とか、映像によって鮮明に現れたらどうでしょう。そしてその映像に流れたことを変えることは不可能であり、その示された現実が絶対にやってくるとしたら!
これはかなり怖いですね。今現在、占いによって未来を知りたがっている人がいたとしても、さすがにこういうマシンには手を出したがらないでしょう。
それに、占いに当たることを一番に求めている人ほど、占いに対しても、未来を知ることに対しても、恐怖感を抱いている人が多い気がします。怖いけど、知りたい、という妙なワクワク感があるのでしょうか。
未来は流動的なものだと私は思っています。そして占いによってパーフェクトに未来を予測できることは不可能だとも思っています。このように、未来にしても占いにしても曖昧で流動的な面が強いからこそ、人は安心して関われるとも言えるような気がします。
もしも悪い未来が予測されたら、それをかわす方法や、その運命とどう取り組めばいいのかを占いは示唆することができるのですから。ある程度変えられるという前提にある未来を知って、『悪いことは避け』『良いチャンスは意識してつかむ』という気持ちになることが、占いに向き合う人の姿勢としてはベストではないかな、と思っています。
だから、当たると豪語している占い師さんこそ、悪い予測が出た場合の改善法や予防策なりを、相手が安心し納得するまで きっちり示してあげて欲しいですね。