九運久運の筑波山彷徨録

筑波山や近くの公園を気息奄々の足取りで歩いた備忘帳

奥日光の名瀑・赤岩滝を歩く

2014年07月31日 | 栃木県の山
先週、7月24日(木)奥日光にある柳沢川源流の滝、赤岩滝に行って来ました。

前日の山歩きを終え、赤沼車庫の駐車場に移動し、車中泊で停まる6.7台の方々の
邪魔にならないように、一番奥の場所に「九運久運号」を停め、一夜を過ごしました。
朝4時10分頃に目が覚めトイレに行く時には、早くもリュックサックを背負い、
折り畳み式の自転車に乗って出掛ける人や、大きなカメラバック持つ男性が歩き出す
後ろ姿がありました。



赤沼車庫8:10の始発バスに乗ることで、時間の余裕が有った為、
バーナーを使いうどんを煮込み、卵を一つ落とした「タマゴうどん」で朝食をとり
コーヒーを淹れ、マッタリと朝の時間を過ごしていました。
その間にも車が続々と到着し、急ぐように歩き出す大人数のグループもありました。





8:10発の低公害バスに乗りました。バスは「のあざみ号」でした。
この時は平日運行と云う事で、休日運行の約半分のバス本数でした。
乗客は私を入れて3名の乗車でしたが、途中、小田代原でご夫婦(?)の方が
降り、その後のバスの中は運転手さんと私一人だけでした。





西ノ湖入口。
ここで靴紐を締め直しスタートです。
初めて歩くコースですので不安があり、もし渡渉が困難な時や、道が不明瞭で
迷うような事があった時は、『引き返す』との条件つきで歩き出しました。
前日同様、熊対策に携帯ラジオのボリュームを大きく鳴らしながら歩きました。


行程は、

西ノ湖入口バス停(8:40)- あざみ橋 - 柳沢林道分岐 - 山の神 - 柳沢林道・左岸を歩く -

沢渡渉点 - 柳沢川右岸を歩く - ナメ滝前渡渉 - 赤岩滝(10:20~10:50)- 

往路を戻る - 西ノ湖入口バス停(11:55)の道程でした。





あざみ橋を渡りY字路に着き、西ノ湖の道標を左に見送り、
「赤岩滝」の道標に従い、右側に歩きました。




  
分岐点から少し歩くと、丸太の鳥居が根元から倒れていました、「山の神」の鳥居と判り、
鳥居をまたぎ「山の神」に「今日も一日宜しくお願いします、熊に遭わないよう」と
ご挨拶をしました。
「山の神」の斜め前にはログハウス風の営林署の詰所が見えました。
この先で若い男性とすれ違い挨拶を交わしました、本格的な沢歩き装備の男性を見て
この先の道程「この恰好で大丈夫か?」と少し心配になりました。




 
柳沢川沿いに柳沢林道の左岸を歩きます。





林道を歩くと岩に赤ペンキでの矢印が見え、左側の沢には横に長い堰堤が見えてました。
地図で確認するとネギト沢の合流点近くでした。矢印に従い、一度戻るような感じで進みました。





最初の渡渉点です。対岸の岩場に黄色の丸マークが見えましたが、
水量が多く、「この場所を渡るとなると靴を脱ぐしかないか!」と思い、
一度下流側まで戻り、浅い流れの場所を探し、ストック頼りにジャブジャブと
ジグザグに渡りました。




渡り終えた場所には「赤岩滝」道標とケルンが積まれていました。





気持ちの良い河原に出て、ここで大休憩でした。
沢沿いの道も所々にケルンが積まれ、迷わずに歩けました。




 
沢沿いの高巻きの道を歩きますが、好く踏まれたコースで道標も多く安心して歩けました。


 


岩の多い渡渉点は「ホップ・ステップ」と声をかけリズムカル(?)に歩きます。





 
ナメ滝前を渡渉します。赤岩滝は目の前です。
最初の渡渉から大きな渡渉点が4か所ほどありましたが、いずれも水量が多く、
渡るのにストッをつきながら渡りました。
ここを渡り、滝に近づいた様子を感じ、ホットしました。
(三回目の渡渉点では足を滑らせ両手をついてしまい、写真を撮るのを忘れました)







「赤岩滝」
ナメ滝の前を渡り、赤岩滝が見えてきましたが、一度、滝壺前を左岸に渡り、
滝全景を見渡せる場所に着きました。豪快に滑り落ちる滝風景は感動物でした。
滝壺に近付くとミスト状の涼しい風が吹いてきました。
この滝壺下で早目の昼飯にしましたが、しっとりと濡れる感じがしましたので、
下流に少し離れて食事休憩をとりました。

 
上段の滝壺の場所まで上り、下段の滝壺に流れ落ちる景色を見て、
名残り惜しくも腰をあげ、同じ道を戻りました。





戻る道は休憩もあまりとらず歩きました、途中、沢沿いに自転車が停まっていて
「渓流釣りの人かな?」と思い、沢で顔を洗いながら休憩をしていましたが、釣り人の姿はありませんでした。
この先で赤岩滝に行く男性とすれ違いました、この日会った二人目の方でした。




コース最後のあざみ橋を渡ります。これを渡ると西ノ湖入口バス停です。
着いた時が11時55分でした、バスを待つご夫婦に「どこまで行ってきたんですか?」と聞かれ
リュックサックを下し「赤岩滝まで歩いてきました」と答えている間にバスの姿が見えました。
汗をぬぐう時間もなく、慌ててバス停に並ぶ5人の後ろに廻り、西ノ湖入口11時59分発の
バスに乗りました。
汗で濡れたシャツのまま乗ったため、廻りに人が居ない中央の席に座りました、
座席はビニールで包まれたので安心しましたが、約半分の空席があった車中は、
小田代原バス停から乗り込んだ人達で満員になってしまいました。



初めて歩いた「赤岩滝」でしたが、大きな落差ある滝と豪快な飛沫には感激しました。
コースは渡渉点では難儀しましたが、全体には心配する所も少なく安心して歩けました。
「今度は季節を変えて歩いてみたいな~」と思いました。





6 コメント

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Unknown (ぼてりん)
2014-07-31 13:02:47
自分の足で稼いだ滝は感動も倍増ですね。
私もまだ見ぬ赤岩滝。行って見たいな。
男体山登拝祭とセットじゃきついですかね?
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体力と勇気と気力そして知力 (ケン坊)
2014-07-31 22:15:29
こんばんは。
燕巣岳と四郎岳を登ったというレポを見て、九運久運さんの凄い体力と単独行される勇気に驚かされています。
これまでもそうですが、ますます磨きがかかったように思えますが...
そして今回は日光の隠れた滝と言われる赤岩滝へ。もう感心するしかありません。
2年前に山仲間と行ってきましたが、当時は水量が少なく、渡渉するにも比較的
楽だったです。今年はアチコチで水量が多く皆さん苦労されている様子ですね。
熊も出没している場所で、とても単独ではリスクと隣り合わせのような気がします。
赤岩滝は4段とも5段とも言われているようで、目に見える部分は4段かな?
ケン坊には素晴らしい印象に残る滝の一つでしたが...改めてお疲れ様でした。
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豪快に流れ落ちる滝は見事 (九運久運)
2014-08-01 19:34:52
ぼてりん様、コメント有難う御座います。
赤岩滝、私も初めて訪れた滝でしたが、お勧めの滝です。
ぜひ、ぼてりん様が撮った写真を見せてください。
男体山登拝祭と赤岩滝ハイクがセツト?ぼてりん様ならともかく、
私では男体山登山、単体だけでも無理で・す・か・ら~。
返信する
ヤット実現しました。 (九運久運)
2014-08-01 19:49:02
ケン坊様、コメント有難う御座います。
以前、ケン坊様がお仲間と歩いた赤岩滝の記事を拝見してから
行ってみたい、行ってみたいと思い焦がれた滝でした。
最初は沢渡渉や熊出没など不安もありましたが、
あの絶景の滝を眺めた時には大きな声を出してしまいました。
それもこれも『ケン坊の日記』の情報のおかげでございます、有難う御座いました。
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Unknown ( SABUROU)
2014-08-02 18:22:12
 ご無沙汰しております。                    赤岩滝ブログには、思わず引き込まれました。        ワクワクした気持ちで、拝見しました。      前年に行った西ノ湖の近くに、こんな素晴らしい       滝があつたとは"。                     体調が戻ったら(いつになるやら")是非行って           みたい思いです。                  これからもご活躍の程念じております。                       SABUROU

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またご一緒に。 (九運久運)
2014-08-03 20:10:48
SABUROU様、コメント有難う御座います。
コメントの返信が遅くなりすいませんでした。

昨年の秋ご一緒した西ノ湖から約2時間(休憩を含む)歩きますと、
この名瀑が見えます、以前は幻の滝などと云われていましたが、
現在では良く歩かれているコースになっています。
(滝までのアプローチも趣きのある良い風景の中を歩いていけますよ)
写真の撮り方がマズイので臨場感が伝わらないと思いますが、
滝下から見る赤岩滝はスバラシイ景観を楽しむ事ができます。
往復、約3時間30分くらいの山歩きですので、機会を見つけて歩きましょう。
(沢を渡渉する場所がありますので水嵩が少ない秋の季節が良いと思いますが)

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