goo blog サービス終了のお知らせ 

まどか先生の「親子の関係 いろはにほへと」

子育てとは何と骨の折れるものでしょう。1と1を足しても2になるとは限らないのが子育て。親子関係、ちょっとしたアドバイス。

子どもと手をつなぎませんか?

2012年09月23日 | 提案
 昔は、幼い子どもが道を歩くこと自体、もっと「危険である」という認識があり、親はたいてい、我が子と手をつないで歩いたものです。
 しかし、最近では軽量のベビーカーが普及し、どこに行くにもベビーカーは市民権を得るようになって、かなり子どもが大きくなるまでベビーカーでの移動が多くなったように思います だって、親はそのほうが楽ですからね
 幼い子どもを歩かせると、あっちにフラフラ、こっちにフラフラ・・・けれど、ベビーカーに座らせておけば、少なくとも、あちこちに子どもが勝手に移動することはありません。それにプラス、お菓子なんて与えておけば、子どもは静かなもの・・・

 こんなことができなかった時代、親は、まだまだ足元のおぼつかない子どもの手を引き、歩いたものです 手をつないでいなければ、本当に子どもが危険だったから、です
 幸い、今は、ベビーカーの普及で、危険は回避されるようになりました。けれど、普段の生活の中での、貴重なスキンシップの時間を、大幅に奪ってしまう結果になっている・・・あまり、そんなことに気づいている人がいないのは残念です

 どこに行くかわからない3歳児、自我が芽生えてきた4歳児、自分の思い通りになると勘違いし始める5歳児・・・その子を相手に、ママが手をつなぐのはとっても難しいかもしれません
 でも、たまには、我が子と手をつないで歩いてみてください
我が子の手の小ささに、きっと驚きますよ・・・ それに、手をつないで歩いていると、お互いの「ぬくもり」を感じることもできるのです

 実際に子どもと手をつないで歩いてみると、親は自然と危険を肌で感じ、子どもに「安全な側」を歩かせるようになります。今の親達のように、平気で子どもに車道側を歩かせたり、車の通っている側に子どもが歩いている、というようなマナー違反もなくるでしょう

 外出したら、さまざまな危険を回避するため、歩いている他の人たちのご迷惑にならないように、「子どもは親と手をつなぐ」ということを、幼いうちから賢い習慣にしていると、子どもはそれを当然のこと、決まり、お約束として自然に受け入れられるものです

 手つなぎ「スキンシップ」のすすめ、です

「ほめる」と「おだてる」は違います

2012年07月17日 | 提案
ここ数年は、日頃からピシッと叱られていない子どもが多く、どうも大人をなめた様子の子どもが増えました こういう子ども達は、総じて親やまわりの大人から、常々「おだてられて」育っています

 要するに、幼い頃から、何をしても、何を言っても「まあ、上手」とか、「すごいわね」などと言われて育っているのですね。「誉める子育て」というやつ、です

 しかし、多くの親達が「ほめる」と「おだてる」の違いを理解できていなくて、大抵の場合は「おだてる」だけの子育てをしてきているのですよねえ・・・

 本来の意味での「ほめる子育て」とは、子どもがしっかりと頑張り、たとえば目標に向かって努力をしたり、最後まで諦めずに物事に向かった時に、きちんと言葉で子どもを労い、成功への評価を表現ようというものです。

 でも、多くの現代パパ、ママがしていることは、「叱ることをしない」=「ほめる」というような理解、なんですよね。ですから、子どもがさほど努力もせず、ぐずぐず、ダラダラと行動しても、親のほうが叱ることを我慢し、「がんばってて、えらいわね」などと媚びる・・・
 これは、ほめているのではなく、おだてているだけです

 このことを、しっかり自覚して、あらためて「ほめるとは?」を考えてみてくださいね


「あとで!」を実行しましょう

2012年06月19日 | 提案
  「あとでね」「あとあと、あとにしてね」「あとで聞くからね」こういう言葉・・・お母さん、よく使っていますよね。
 ママがお台所に立っているとき、しつこく子どもがまとわりつき、嬉しそうに話し始めます。
 「ねえ、ママ。あのね、今日、ぼくね・・・」

 でも、忙しいんですよねえ、ママは
夕食の支度が遅れ、食事の時間が遅くなると、お風呂の時間も遅くなってしまう・・・お風呂の時間が遅れると、寝かせる時間も遅くなってしまう・・・そんなことになったら、きっと明日の朝、起きれなくなってしまうわ・・・困る困る ぐずぐず言うのも困る

 夕食のことだけではなく、ママは常に「次のこと」を考え、なるべく、スムーズに事が運んでいくように! 子どもが一緒であっても、決して物事が滞ることなく、首尾よく進んでいくようにしていきたい!
 よくよくわかります まさに子育て中の私も、同じことを考えていました。

 わが子が張り切って話す時は、とにかくかわいいものです
でも、話したいという気持ちが先行しているそんな時は、大抵、子どもは話したいという気持ちだけが先行し「あのね・・・あのね・・・」と繰り返し、何度も同じところを行きつ戻りつして話します
 ボキャブラリーも少なく、表現力も豊かではない時期の子ども達は、まだまだ上手く自分の気持ち通りのことを、相手に伝えることは難しいのです。だから、それを聞く大人は、なかなかストレートに理解できません
 そして、子ども達の中には、一生懸命話しているにも関わらず、大人がわかってくれないことにイライラする子、癇癪を起こる子どももいますし、悲しい思いをして、話すことを諦めてしまう子どももいます。
 いずれにせよ・・・聞くほうの大人は大変です

 でもね、お母さん
「あとでね」と言ったのならば、必ず、その「あとで」の時間を作ってあげてください
 子ども達はよく不満そうに話してくれますよ。「先生、あのね、ママは『あとで』っていうけれど、全然、あとで聞いてくれないの・・・

 絶対にやってこない「あと」を積み重ねていくうちに・・・決して大袈裟ではなく、お父さんもお母さんも、次第に子どもの信頼は薄れ、多感な時期を子どもが迎える頃には、「どうせ、パパやママは話は聞いて聞いてくれないもの」という認識になっていくのです
 そんな悲しい積み重ね・・・しないようにしましょうね



ママのことを話してあげましょうよ。

2012年06月11日 | 提案
 「ねえ、今日は幼稚園で(保育園で)どんなことがあったの?」と毎日聞くママがいかに多いことか。もしかしたら、今日もあなたは笑顔でたずねたかもしれませんね

 子どもにとって、まだまだ幼稚園や保育園での毎日が物珍しかった頃は、それはそれは来る日も来る日も、もとびきりのエピソードがいーっぱいあったかもしれません
 でも、幸いにも園での生活が「ローテーション化」してくると・・・
園に到着・・・ 出席帳にシールを貼り・・・ スモックに着替え・・・ お庭遊びし・・・ お部屋に戻ってごあいさつ・・・
 そんな「普通の毎日」が過ぎていき、ママに大ニュースとして提供できる話題はそうそう起こらないものです。考えようによっては、これは何と平和なことか
 だから、笑顔でママに「今日は?」と尋ねられても「まあ・・・普通」と言いたくもなるでしょうね。

 わが子相手に、ワクワクするような楽しい会話を楽しみ 子どもの言語力、表現力をリードできたら一石二鳥よね とお考えているならば、子どもに「今日はどうだった?」とたずねるよりも、むしろ、たまには「ねえねえ聞いて 今日ママね、〇〇したらね、~~って思ったのよー・・・それでね・・・」と、ご自分のことを嬉々として話してあげてみませんか?

 ママが一生懸命、真剣に子ども相手にご自分のその日のエピソードやその感想などを話したら、きっと子どもは「それで それからママはどうしたの?」と身を乗り出して聞いてくれるはず、ですよ

 親とは大抵、躾だ、家庭教育だと息巻いているわりには、本当の意味で子どもと「心で関わっていない」ものです 親と子は、やっぱり強者と弱者。だからこそ、心で関わっていきましょう