まどか先生の「親子の関係 いろはにほへと」

子育てとは何と骨の折れるものでしょう。1と1を足しても2になるとは限らないのが子育て。親子関係、ちょっとしたアドバイス。

質問攻めにしていませんか?

2012年08月31日 | 苦言
 夏休みや冬休み、春休み。子ども達の幼稚園や小学校が長期のお休みに入ると、何かと子ども達向けのイベントは多くなりますね もちろん、そのイベントを企画しているのはご両親。お父様、お母様のご苦労がうかがえます

 でもね、ご両親の企画やイベントが終わると、そのご苦労の効果を知りたいと願うあまり、ついつい子ども達を質問攻めにしていませんか?

 家族旅行や、お出かけから帰ってきたら・・・
 「どう?楽しかった?何が一番よかった?」
 「どんな感想?話してくれる?」
 「楽しかったことをさあ、お絵描する、なんてのはどう?」

 はじめは、「ママが一緒じゃないとヤダ~」なんて言っていたわが子が、しぶしぶたった一人でキャンプに参加 迎えにいくと、ニコニコ顔で手を振る・・・そんな様子を見たら、当然、パパやママは勇んで聞きますよね

 「ねえ、キャンプ、楽しかった?」
 「どんなことをしたの?」
 「ほめてもらったりした?」
 「泣いちゃった子・・・なんて、いたりして。どう?」etc. etc.

お気持ち、よくよくわかります
でもね、質問ばっかりされたら、子どもは話せないものですよ

 感想を聞くことも、思い出を絵に残させることも、とても有意義なことです。「表現すること」は大事ですからね
 でも、思わず子どもが話したくなるような、上手なリードをしませんか?

 質問攻めにするのではなく、まずは「パパやママは寂しかったよー」と話し、子どもがいない間のことを話してあげたり、その時の気持ちなどを伝えると、子どもが思わず自分のことを話したい と思う気持ちになるはず、

 まずは、リードをすること 一方的に機関銃のように質問攻めにしても・・・きっと子どもは話してはくれませんよ



エサを与えてはいけません!

2012年08月23日 | 苦言
 週末や休暇になると、町中で行楽地でも、親子連れの姿をよく見かけます。
 思えば、お父さんやお母さんは大変ですね ウィークデイは一生懸命に働き、その疲れを癒す時間を惜しみ、週末は家族サービスの時間を持つ・・・なかなかできることではありません でも、それはやっぱり大事な時間ですし、子どもがすっかり成長し、親の手元を離れていく時期になると、とても懐かしく思い出せる貴重な時間になります

 でもそんな家族サービスでの出先。
いつも「口を動かしている子ども達」を目にすると・・・ちょっと悲しくなります

 電車やバスの中、観光地の施設の中・・・屋外のように、そこは思いっきりのびのびとさせられる場所ではありません。静かにすること、お行儀よくすることが要求されます
 そんな時、「子どもをおとなしくさせる方法」が食べ物、おやつだけだとしたら?それでは、あなたの子どもは水族館のイルカショーのイルカ達と同じです

 わが子を静かにさせるため、泣いたり、にぎやかなおしゃべりを止めるために、子どもの口にグミやチョコレートを入れる・・・手にスナック菓子の袋を持たせる・・・
 あまり深く考えることもなく、もしあなたがいつもそうしていたとしたら?考えるべき、ですよ

 公衆の場でのマナー、道徳的見地からの飲食。これは家庭での「躾」です
残念ながら、どうせ子ども達は、ティーンエイジャーになれば、場所をわきまえることなく、口を動かすことになります けれど、幼い頃に「食べ物の躾」をされている子と、さえていない子、とでは、人間的な品格、値打ちが違ってきます

 我が子に、エサを与えてはいけません

体の大きさの違い、わかっていますか?

2012年08月01日 | 苦言
 あなたは身長何センチですか?
 そして、あなたの歩幅は、どのくらいでしょう?

  町を歩いていると、よく、親の後ろをフラフラ、トボトボ、ゆったり・・・歩いている子どもの姿を見かけます
 そんな子ども達はたいてい、時々、振り返った親に言われるのですね。
  「もう、ほらー、ちゃんと付いて来なさい

  でもね、確信犯でぐずぐず歩いている場合は親に叱られなくてはいけないでしょうが、その子が一生懸命に歩いているなら、「もう、ほらー」みたいに言われるのは、あまりにお気の毒です

 みなさんは、考えたことがあるでしょうか?
あなたと、子どもの身長差。いえいえ、歩幅の差、を

  たとえば、あなたにとって、何てことない階段の一段も、身長が低く、歩幅の狭い子どもにとれば、それはあなたの「二段」に相当するのかもしれません。

 こんなことを考えたことがありますか?
必死に二段飛ばしで追いついていこうとしているあなたの前を、ガリバーが歩いていて、「おい、しっかり歩け 何やってんだ、グズ」などとあなたを睨んだとしたら・・・情けなくありませんか?

 大人の気持ちの目線は、結構、理不尽であること・・・知っていてください