まどか先生の「親子の関係 いろはにほへと」

子育てとは何と骨の折れるものでしょう。1と1を足しても2になるとは限らないのが子育て。親子関係、ちょっとしたアドバイス。

あいさつができない、と責めていませんか?

2013年12月01日 | 提案
 「うちの子は、何度言っても、きちんと挨拶ができません もう、情けないです」とおっしゃるご家庭は少なくありません。
 恥ずかしい、のですよ。これは、どうする事もできません。恥ずかしい、と困っている子に、「恥ずかしいわけないじゃない」と言ったとして、言われた子どもが「そうね、恥ずかしくなんてないよね」とすぐに思えるとは思えないでしょう?

 これは、何か物理的な条件を揃えてあげたら解決する、という事ではありません。あくまで、これは子どもとは言え、人の「感情」の問題なんですから。
 ですから、今は「そうかあ、恥ずかしいんだねえ・・・」と理解を示してあげましょう
そんな時期に親が出来る事、しないといけない事、それは、「こんにちは、ありがとう、というような言葉は、とても大事な言葉なのだ」と教える事。そして、恥ずかしくて言えない我が子に、「恥ずかしいというあなたの気持ちはわかるけど、でも、やっぱり恥ずかしくてもきちんとありがとう、の気持ちは言葉で伝えないといけないのよ」と言い続ける事でしょう。
 まずは、「恥ずかしい」という我が子を受け入れてあげることです
どうですか?恥ずかしさであいさつのできない我が子を責めたり、脅したりしていませんか?

 たとえば、大人でも、初めての場所に言ったら、緊張して声が裏返り、顔が真っ赤になる、という事、ありますよね。自分でもそんな自分に困ってしまう・・・そんな時、声が裏返るのは変だし、格好悪いことは十分にわかっている。顔が真っ赤になる事だって、すごくご自分でイヤだ・・・でも、どうしようもできない あるはず、ですよ、そんなこと。

 理性、理解力と、感情や身体の反応は必ずしも同じではありません。特に、子どもの場合は、生きていく上での経験が少ないので、理性で自分を押し殺したりする智恵もありません。
気長に、「あいさつの大切さ」を教え、我が子を責めないこと、ですよ