おめでとうって
伝えたり、伝えてもらったり。
京都にきて三つ目の季節はそんなふうに過ぎています。
28歳もあと一週間です。
ただただ平穏に日々が過ぎると思っていたけど
どうやらそうもいかなくて、
きっといろんなことを考えるチャンスを与えてもらっている、
そんな気がします。
今の自分を振り返ってみると
あまりにも考えることが多くて、
このまますんなりいくはずないなって、
いろんなことを引きずったままここまで来てしまったなって、
よくないなって、
変わらないとなって、
抜け出したいなって、
シャンデリアとコーヒーを見つめています。
きょうの午後はやけに静かです。
洗濯物の香りが部屋の中を満たしていて
京都に来た日のことを思い出しています。
三つも季節が過ぎたのに
色あせない鮮やかな記憶と、
4月の土曜日ごとに贈ったり贈られたりするおめでとうの言葉。
窓辺のベンジーと
くみちゃんからのプレゼント。
あたたかい記憶と
持ち切れないほどの焦燥感と幸福感を抱えて、
もう少し、きちんと自分と向き合ってみます。