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おうまのバケツ

日本の馬産は変革の真っ只中。
小さいながらも夢はでっかく
ない知恵絞って奮闘中。

頑張れ日高産駒。

2011-02-16 | 日記
10日のビックレッドファームから種牡馬の展示会が続いています。

14日のダーレーと15日の社台Sの展示会に参加してきました。
きょうの協会とアローにも行きたかったのですが、9時30分展示開始では間に合わないの
で行きませんでした。

さて、ダーレーですがここは展示会でなくてもアポをとれば種牡馬を見学させてもらえます。
去年、馬主さんと何頭か直に見せてもらっていました。いつも通り、合田さんの名調子で種
牡馬が紹介されると、どれもこれも付けないとと思えてしまうから大変です(笑)。
いち押しのストーミングホームやザールについては、初年度産駒の少なさがあって結果が出
てからでもという感じをうけました。コマンズついては、産駒成績には言うことなしですが、
種付け料でアウトといったところで、オーナーブリーダーでないと手が出ないでしょうね。
あとは、テスタマッタの父Tapitと同系で日本に合いそうなパイロ。そして、エンドスイープ
産駒のアドマイヤムーン。社台S一極集中を避けるためにもアドマイヤムーンには頑張ってほ
しいものです。やはり、ダーレーには、世界的な種牡馬を導入できる資本力がありますからね。
日本の血統レベルを上げるためにも重要となってきます。

そして、今年は天候に恵まれた社台Sの展示会。
行く途中と帰る途中に何台も馬運車にすれ違いました。
そう種付けです・・・・・。

いや~ぁ、いますね種馬。
付けたい馬は高額で手が出ず、付けられそうなのは高齢と悩みます。
高い順番に何の心配もなく選べることが出来たら楽なんですけれど(笑)。
そうも行かず、情勢をみながらですね。

先週の共同通信杯は、ディープ産駒を押さえて日高のステイゴールド産駒が勝利。
しかも、肌がカコイーシーズというのがもう日高を象徴しています。カコイーシーズは当牧場で
シンジケートに入っており、初年度から毎年付けましたし、地方で走ることが多かったですが
未勝利馬というのがほとんどいませんでした。当場生産馬でも菊花賞出走のマルカシーズに、
交流重賞勝ち馬ナミ、九州の重賞や、南関オープン馬などが出ました。シンジケート解散後、
09年に亡くなりましたが、母父として活躍馬がでたことはうれしいですね。そして、日高産の馬
が活躍してくれると、頑張らなくっちゃと思えます。

明日は、ブリーダーズSでの展示会。
シンジケート種牡馬もいるので、見に行きたいところですが問題は天気ですね。
いつも、主催者泣かせの怪しい天候になりますから(笑)。



人事を尽くして天命を待つ。

2011-02-08 | 日記
義経神社で「初午祭」がありました。
名前の通り、源義経を祀った神社で、連戦連勝だった義経公
のように競走馬の活躍を願い、人馬の無病息災を祈願する行
事として毎年行われています。

サラブレッドは、勝って賞金を稼ぐという経済動物。
受胎した瞬間から競争が始まっているわけで、日々努力し、
優秀な競走馬として送り出してあげないとなりません。
長い間活躍できれば、競走馬として幸せですし、牝馬でも良い
成績が残すことができれば、繁殖として生涯がひらけるわけで。
3歳重賞競走は、ディープ産駒のオンパレード。
劣等生がいなくては競馬は盛り上がりません。

「天は自ら助くる者を助く」「因果応報」と言われるように
努力と精進が伴ってこそ、良い結果が訪れると期待したいもの。
この状況は、まだまだ日高全体の努力がたりないということ
でしょう。だからこそ、やるべきことも多いはず。

ところで、放たれた3本の「破魔矢」はどこの牧場の方が拾わ
れたのでしょうかね。毎年、争奪戦ですから(笑)。

来週からは各種馬場での展示会。
種牡馬選びから戦いの始まりです。







もうすぐ2月。

2011-01-26 | 日記
静内では繁殖セールがあったのですね。
購買予定がなかったので結果だけを見ましたが、未供用馬も200~300万とそこ
そこの値段。牧場を続けて行くには、景気が悪いと言っても新しい繁殖を導入して血
統の偏りをなくす必要がありますからね。しかも、最近は本馬が未勝利でも兄弟や母
のブラックタイプ重視という傾向ですし。それなりに需要があるわけです。

大手の牧場では、今年も当歳馬たちが生まれてきているようです。
当牧場では2月の後半からがスタートと少し出産を遅らせました。
今年のように雪が多ければ放牧地の確保や地面が凍って維持も大変ですし、早く生ま
れても早く売れるわけでもないので(笑)。預託馬に関しても今年は、3月・4月予定
でお願いしています。出産後の初回発情を見送ことを考えると2月後半から3月から出
産開始というのがベストだと思います。3月は全て受胎したのに、4月に種付けしたグ
ループは受胎しなかたりと、人の思う通りに行かないものですが。シーズンが短くな
るので、出産に種付けにと仕事量は倍増となるのが悩み。来月の種牡馬の展示会が終
わる頃には、当牧場でも出産シーズンに入ります。

選択肢の少なさ。

2011-01-26 | 日記
あっという間に正月も過ぎ去ってしまいましたね。

昭和生まれ世代にとっては、15日が「成人の日」というのがなかなか抜けません。
15日過ぎると、今年もお産シーズンが近くなったと感じ、種馬選ぶために架空血統
表書いたり。まあ、ここ数年はパソコンで簡単に引き出せるようになったのでラク
になりましたが。でも、今年は今ひとつ力入りませんねぇ。

社台やダーレークラスのブラックタイプのしっかりした繁殖持っているわけでもな
いので、高い種馬付けても高く売れる確信が持てませんから。今の市場は、上場選
考時点でブラックタイプ重視ですし。

かといって、安い種馬付けても販売価格も安く、頭数多く売らないと売り上げを確
保できないことに。1頭あたりの放牧地を広く確保しようとすれば、飼養頭数と生産
頭数を減らす必要がありますからね。1頭あたりの販売価格を上げる必要が出てくる
わけで・・・。

昔は、ホッカイルソー付けてみたり、生産馬のレオテンザンを付けて産駒が中央で
勝利したりと、何頭かはおもしろそうな配合をしたのですが、クラブ馬主が地方へ
入り始めてから、南関東でも有力種馬の産駒が重賞勝つように。まあ、サンデーサ
イレンスの大成功が他の種馬たちを駆逐してしまったのですが。子馬が生まれて繁
殖に残す予定のある繁殖馬以外は、サンデー系を配合しようということになりそう
です。何代もかけて繁殖を残すという考えでやってきましたが、繁殖セールで買っ
た方が安かったりもしますしね。競走成績は別として。

そろそろ、リボー系が頑張るかと思いましたが、まだ結果が伴いませんし、ミスプ
ロの方が安心感があります。キンカメは付けられませんが(笑)。

火傷しない程度のチャレンジ配合と、飼養管理で少しでも差を詰めるよう努力する
しかありませんね。