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おうまのバケツ

日本の馬産は変革の真っ只中。
小さいながらも夢はでっかく
ない知恵絞って奮闘中。

出没注意。

2011-10-06 | 日記
朝から冷たい雨が降っています。
離乳した当歳馬たちも若干ふるえていますが、気温が上がってきたので方まで頑張って放牧です。

今年は、全道に「熊の出没警報」が出されています。
昨日は千歳の民家の窓ガラスが割られたり、昨夜は札幌の市街地でヒグマが目撃されました。
確かに、今年は栗やドングリが少ないように思います。

ここ数年、分場の放牧地近くでも足跡があって注意の看板が立てられています。昨年、馬入れの時
に林の奥の方でお腹に響くような低いうなり声を聞きました。あきらかに、鹿とか鳥とかの声じゃ
なかったですから・・・・。

夜飼いに行くと大勢のエゾシカたちが放牧地で草を食べているので、近くに熊は
いないとは思うのですが。薄暗くなる、朝夕は気をつけねばなりません。

一方で、増えすぎたエゾシカなどの駆除を行ってくれるハンターの高齢化や減少も深刻です。安全面
の問題からか、銃の登録や維持経費、射撃訓練が義務られるなどで周りのベテランハンターは多くが
もう止めるそうです。あとは、ワナを普及させることですが、あまりにも鹿が多くて・・・ジャガイ
モも掘って食べますし、庭木も食べられて枯れてしまいます。草の伸びなくなるこれからは、肥料の
入れた放牧地にどんどん鹿が入ってきます。動物愛護どころのレベルではもうありません。

さて、馬の話題を。
4月から始まったホッカイドウ競馬も終盤戦。
2歳を売りにした競馬で、成績を残した馬たちはその後、南関東や中央へ移籍して活躍しています。
例年、シーズン終了後に行われていたトレーディング(現役馬)セールですが、去年は中止で今年も
中止のようです(申込みが50頭以下のため)。上場馬集めにしても馬主会への会報に載せるくらいで
すし、今後どうしたいのかもよくわかりません。2年連続で中止ですから、このセールをどうするのか
考えないとならないでしょうね。生産者馬主の立場からは、売る機会が多いことは歓迎なのですが。



明日は晴れる?

2011-09-12 | 日記
ブログの方は、放置状態でした(^^;)

季節はあっという間に秋へ突入。
サマーセールでは、良いオーナーと巡り会えず主取り。
勝ちきれなかった中央3歳未勝利馬は地方へ転出・・・・・。
最後の牧草作業もあるのに雨の日ばかり。
なんとも気の滅入る事ばかりでちょっと憂鬱な気分。

反省とともに、前進あるのみです。
セールに出した牡馬2頭は、シェイプアップと筋肉の発達を期待してしばらく
一緒に放牧。朝から取っ組み合いの相撲です・・・。ケガはしないでくれ。

2回目の離乳を行って4日ほど経ちましたが、今までは見られなかった本性が
現れてきました(笑)普段は大人しくても、興奮するとガンガンくるタイプで
あったり、意外にも人に従順であったりとか。これが、競馬になると良い面に
出たり、悪い面に出たりもします。これから、「怒ったり」・「なだめたり」
しながら競走馬としての精神面での成長を促してきます。


セリの季節。

2011-07-10 | 日記
いよいよ、明日のセレクトセールから1歳馬のセリが始まります。
震災がどの程度売却率や購買価格に影響するのか。また、どの種牡馬の産駒が人気があるのか。
いろんな見方からも注目の市場です。

7月ということもあって、いちばん暑い時期で馬の体調を整えるのもひと苦労。
アブが出てくれば汗をかいてやせてきますし、直射日光を浴びすぎれば毛艶が悪くなるので
その辺も気をつけないとなりません。それに、1頭ずつエサの食べ方も太り方も違うので毎回
試行錯誤。セリでは、セリ用の馬体に仕上げねば見劣りしてしまうので・・・・。

本来は、あばらがうっすらと見える感じの馬体で、牧場で走り回っている健康的な1歳馬を牧
場をまわって選んでもらいたいところ。そうはいっても、1カ所に集まっていた方が比べて購買
するには好都合。いかに、馬体に無理をかけずに市場へ上場するか。
これからの課題ですね。



気温6℃のナイター競馬。

2011-06-01 | 日記
6月になりました。
今朝はBRFまで再種付けに行ってきました。
初子を産んだ母馬たちが再種付けとなっています。出産が遅れることを考えると、予定日は5月前半
までにそろえたいところ。今回で無事に受胎してほしい。

さて、自己所有馬のエレガンテのデビュー戦でした。
直前追い切りの時計がちょっとかかっていたので、「使って行きながらだなぁ」と思って見ていました。
軽快に先行していたので、直線に入ったところでは「このまま行ってしまうのかも!」っと夢見ましたが、
残り200でつかまりました。まあ、短い距離でも先行できましたし、順調に使って行ければチャンスあ
るように感じました。

勝った馬は、牧場から直前入厩の馬ですよね。
その分、このレース目指してビシッと仕上がってました。
ホッカイドウ競馬で導入されているこのような外厩制度。
育成牧場を抱える生産者馬主やオーナーブリーダーには経費が少なくてメリットもありますが、外厩
ばかりになってしまうと厩舎での人材不足と育成不足に陥るという心配もあります。予想新聞を見ると
能検時以外の調教時計は牧場ですし、時計の比較も難しいです。

それにしても、気温6℃のナイター。
寒さで震える感じです。


終盤戦。

2011-05-15 | 日記
出産もすべて終わりました。
今のところ、約半分が受胎して種付けシーズンも終盤戦といった感じです。

4月から5月にかけては、雨が多くて仕事も遅れ気味。
放牧地へ牧草の追播(種まき)をしましたが、雨の影響で入り口付近や牧柵沿いの部分は、
例年より草が無くなっています。放牧地のローテーションを考えながら放牧をしないとなり
ませんね。

震災の影響で、食べさせているサプリメント(配合飼料)が国内生産ではなくて輸入物(製品
は同じ)に変わりました。納品書を見ると20キロあたり770円上がってる・・・・・。
種付け料下げても、エサは変えられぬ。エン麦も値上がりしましたし、生産費は増えるばかり。
厳しさは増すばかりですね。

気分を変えてくれるような走りを、生産馬たちに期待したいところ。