チョウと口論後、遅刻してスネイプ先生の研究室に入ったハリー。想いを取り出し終えたスネイプ先生と、机を挟んで向き合い杖を構えていたところへ、ドラコが飛び込んできます。「スネイプ先生―あっ―すみません―」と驚きながらも謝るドラコに、スネイプ先生が杖を下ろしながら言いました。「かまわん、ドラコ」「ポッターは『魔法薬』の補習授業に来ている」その言葉にうれしそうなドラコ、用件を伝えスネイプ先生と部屋を出て行きながら「ま・ほ・う・や・く・の・ほ・しゅ・う?」とハリーに向かって口の形だけで言うのでした。(5巻28章p.343)
緊急事態とはいえ、ドラコはノックもしないで入ってきています。すぐに謝ってはいますが、それほど厳しく言われていないのでしょうか。いくら寮生を贔屓するとはいっても、スネイプ先生は規則を重んじる人なので、礼儀作法にもうるさいような気がします。監督生だからかもしれませんが、ルシウスの息子であるドラコはやはり特別な位置にいるのかもしれません。多くの生徒が恐れるスネイプ先生ですが、ドラコの持つ感情は少し違うように思います。
魔法薬の補修と聞いて、嬉しそうなドラコ。杖を構え合う二人を見て、本当に魔法薬の補修だと思ったのでしょうか。杖を振り回すようなばかげたことを魔法薬の授業ではやらないはずなのに。
注意力が足りないのか、スネイプ先生を疑うことがないのか、不審に思ってもスネイプ先生の立場を配慮したからなのかは、わかりませんが、気付いていないように思えます。ちょっと純真な感じでかわいいです。
それにしても、さすがスネイプ先生、滑らかに嘘がでてきますね。「補習授業に来ている」などと聞かれてもいないのに説明するところが、微笑ましいです。まあ、アンブリッジの『尋問官親衛隊』の一員であるドラコに授業の本当の目的が知られればやっかいだとは思いますが。
ハリーはドラコに勘違いされて腹立たしい様子ですが、ここは気付いて欲しいところです。スネイプ先生が、いつも贔屓しているドラコに嘘をついていることを。
いつだってスネイプ先生はドラコを重んじてきました。そんなスネイプ先生が、ハリーが恥をかく形になるとはいえ、授業の目的を悟られないよう嘘をついているのです。ハリーの不利になるような発言はしていないのです。
閉心術の課外授業を行うにあたってグリモールドプレイスまでわざわざ足を運んだスネイプ先生といい、ハリーの質問にじっくり答えてから最初の授業を始めた先生といい、激しく叱咤する先生といい、自分の寮の生徒に嘘をつく先生といい、閉心術の課外授業がいかに大事なものかを気付いてもよかったと思うのですが。そして、それを教えるスネイプ先生自身も真剣だということに。
面倒臭そうな態度であっても、スネイプ先生はこの授業、真剣に取り組んでいた、つまりハリーの思考がヴォルデモートに操られないよう必死だったと、私は信じています。ダンブルドアの命令だからでなく、元デスイーターの経験から伝えたいことがあったのではないかと、閉心術の授業の場面全体から感じました。
緊急事態とはいえ、ドラコはノックもしないで入ってきています。すぐに謝ってはいますが、それほど厳しく言われていないのでしょうか。いくら寮生を贔屓するとはいっても、スネイプ先生は規則を重んじる人なので、礼儀作法にもうるさいような気がします。監督生だからかもしれませんが、ルシウスの息子であるドラコはやはり特別な位置にいるのかもしれません。多くの生徒が恐れるスネイプ先生ですが、ドラコの持つ感情は少し違うように思います。
魔法薬の補修と聞いて、嬉しそうなドラコ。杖を構え合う二人を見て、本当に魔法薬の補修だと思ったのでしょうか。杖を振り回すようなばかげたことを魔法薬の授業ではやらないはずなのに。
注意力が足りないのか、スネイプ先生を疑うことがないのか、不審に思ってもスネイプ先生の立場を配慮したからなのかは、わかりませんが、気付いていないように思えます。ちょっと純真な感じでかわいいです。
それにしても、さすがスネイプ先生、滑らかに嘘がでてきますね。「補習授業に来ている」などと聞かれてもいないのに説明するところが、微笑ましいです。まあ、アンブリッジの『尋問官親衛隊』の一員であるドラコに授業の本当の目的が知られればやっかいだとは思いますが。
ハリーはドラコに勘違いされて腹立たしい様子ですが、ここは気付いて欲しいところです。スネイプ先生が、いつも贔屓しているドラコに嘘をついていることを。
いつだってスネイプ先生はドラコを重んじてきました。そんなスネイプ先生が、ハリーが恥をかく形になるとはいえ、授業の目的を悟られないよう嘘をついているのです。ハリーの不利になるような発言はしていないのです。
閉心術の課外授業を行うにあたってグリモールドプレイスまでわざわざ足を運んだスネイプ先生といい、ハリーの質問にじっくり答えてから最初の授業を始めた先生といい、激しく叱咤する先生といい、自分の寮の生徒に嘘をつく先生といい、閉心術の課外授業がいかに大事なものかを気付いてもよかったと思うのですが。そして、それを教えるスネイプ先生自身も真剣だということに。
面倒臭そうな態度であっても、スネイプ先生はこの授業、真剣に取り組んでいた、つまりハリーの思考がヴォルデモートに操られないよう必死だったと、私は信じています。ダンブルドアの命令だからでなく、元デスイーターの経験から伝えたいことがあったのではないかと、閉心術の授業の場面全体から感じました。
もしかしたらスリザリン生は、魔法薬の補習という名の体罰を以前から受けていたかもしれません。その場合、だれもスネイプのウソを見破れないでしょう。
恐らくスネイプは、ハリーが自分の研究室に出入りしているのを誰かに見られたときの対策を考慮していたのでしょう。
た、体罰ですか?
スネイプ先生は嫌味は言っても、体罰はしないようなイメージがありますが。
自分の研究室にハリーが出入りした時の対策は考慮していたと思います。ハリーにも誰かに聞かれたら「魔法薬」の補習だと言え、と指示しているので。
その周到なところに、この授業に対する真剣さを感じます。