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スネイプ先生に開心術!!

スネイプ先生に関する考察です。

スネイプ先生のクリスマス

2005-12-24 15:58:01 | 1~5巻
クリスマスをスネイプ先生がどのように過ごしてきたか、見てみましょう。
<1巻>
クリスマスのディナーを食べるシーンに登場する大人はダンブルドア、フリットウィック、マクゴナガルの諸先生方とハグリッドです。その場面でのスネイプ先生の描写はありませんが、その晩、透明マントを着て図書室へ行き、逃げ帰るハリーが途中でフィルチとスネイプ先生に会っているので学校にはいたのでしょう。
<2巻>
クリスマスディナーの場面の先生はダンブルドアとハグリッドだけです。その後のポリジュース薬を飲んでスリザリンの談話室に入り込む場面にもスネイプ先生の描写はありません。
<3巻>
この時は、先生と生徒、合わせて13人しかクリスマスディナーに居合わせませんでした。ルーピン先生はいたものの、「具合が悪く」同席していません。スネイプ先生はちゃんといてくれました。このときいた先生方は、ダンブルドア、マクゴナガル、スネイプ、スプラウト、フリットウィックで、後にトレローニーも加わっています。他にフィルチとハリー達3人の他に生徒が3人でした。
この時のスネイプ先生は、はしゃぐダンブルドアからクラッカーの紐を渡され、しぶしぶひっぱっているという素敵な描写があり、読者を楽しませてくれます。しかも、クラッカーからハゲタカの剥製つきの帽子が出てきたのを校長の方に押しやったりして、とってもかわいいスネイプ先生です。
また、ダンブルドアにルーピン先生への薬を作ったかどうか聞かれて「はい」と答えています。
クリスマスの何日前から休暇が始まっているかはよくわかりませんが、クリスマスの飾りつけが進むホグワーツで、それを楽しむ生徒がほとんど学校に残っていないという状況があることから、最低2~3日は前から休暇が始まっているのではないかと思います。
クリスマスに満月を迎えてしまったルーピン先生も気の毒ですが、休暇中も休むことなく脱狼薬を作り続けたスネイプ先生も大変ですね。
<4巻>
この時のホグワーツは、他校の生徒や先生方も参加してのにぎやかなクリスマスになっています。パーティ場面にスネイプ先生の描写はありませんが、出席はしていたことでしょう。その後、皆がダンスに興じているときには庭をカルカロフと歩いています。不安げに相談するカルカロフとそっけないスネイプ先生。バラの茂みをバラバラに吹き飛ばしています。
<5巻>
この時ハリーはグリモールドプレイスのシリウスの屋敷でクリスマスを過ごしていて、スネイプ先生の描写はありません。ただ、休暇最後の日に校長の命で閉心術の授業について知らせるためにやってきたスネイプ先生、やはり休暇中はホグワーツにいたのではないかと思わせます。

こうして見てみると、スネイプ先生はクリスマスの休暇をおそらく今まではずっとホグワーツで過ごしてきたのではないかと思われます。
先生方も休暇として自宅に帰る方もいらっしゃるでしょうが、常にスネイプ先生は学校に残っているようですね。
1巻で夜中に校内の見回りをしていたり、4巻でパーティの間に庭を見回ったりしていることから、先生は生徒の安全を常に優先しているように思われます。パーティの時にバラの茂みを吹き飛ばしたのは、浮かれた生徒が間違いを起こしてはいけないという配慮からだと思います。3巻で脱狼薬を作り続けたのも、生徒の安全のためだったと私は思います。
スリザリン寮監として、ひとりの教師としてスネイプ先生は責任を持って行動しているのだと思います。

さて、5巻で記憶を垣間見た限りでは、子ども時代のスネイプ先生が幸せだったのかどうかは疑問です。スネイプ先生が子ども時代のクリスマスに、一度でも心ときめくような贈り物をもらっていたことを願うばかりです。そしてそんなセブルス少年の喜ぶ顔に幸せを感じている身近な人が存在したことも願ってやみません。

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組分け帽子の判断基準

2005-05-08 00:16:11 | 1~5巻
ローリングさんが、各寮の寮監はその寮の出身であると言っていたと思いますが(ちょっとうろ覚え)、すると当然スネイプはスリザリン出身ということになります。
ここで気になるのは組分け帽子の歌。「君の頭に隠れたものを組分け帽子はお見通し」(1巻7章p.175)と言い、本人も知らない資質を見抜くような口ぶりです。スリザリン寮生は「どんな手段を使っても目的遂げる狡猾さ」(1巻7章p.176)「野望を何より好みけり」(4巻12章p.275)などの資質を持っているようでが、では今のスネイプ先生は狡猾で野望を好むのでしょうか。
誰でも単純にどこかの寮の資質のみを持ち合わせているとは思えませんし、人は変わっていくものです。帽子は何を基準にどこまで未来を見通して選んでいるのでしょうか?
グリフィンドール出身のピーターがジェームズ達を裏切った行為に勇気は見られないし、スネイプが死喰い人をやめたのは勇気ある行為だと私は思います。帽子がさらに未来まで見通して組分けしたのなら、ピーターは今後勇気を示し、スネイプは野望を達成するため手段を選ばない狡猾さを示すことになるのでしょうか。スネイプについて考えるとき、この点でいつもつまずいてしまうのです。狡猾にひっかかる…

ダンブルドアが「自分がほんとうに何者かを示すのは、持っている能力ではなく、自分がどのような選択をするかとういこと」(2巻18章p.489)と言っているように自分がどこの寮に入りたいかが明確になっている生徒(ドラコ、ハーマイオニー、ロン)は希望通りに、どこに入りたくないかだけ明確なハリーや、何も考えていない生徒はその資質を考慮して判断しているのかもしれません。
スネイプがスリザリンに組分けされたのは、闇の魔法に対する憧れから、多くの闇の魔法使いが輩出されたスリザリンを希望したからだと考えたいです。あるいは、組分け時の俊敏・狡猾・野望・機知に富む才知で判断されたと。決して今後、ダンブルドアを裏切るようなことはないと信じたいです。そうでなければ、誰もが組分けされた寮で将来までも決まってしまうことになってしまうので。

コメント (2)
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