小浜真英氏(瓦職人)作のシーサー その13 竹富島の町並み
今回は、竹富島の町並みを代表する赤瓦と、その屋根の上に設置されている小浜真英氏(瓦職人)作のシーサーを追ってきました。
町並みを彩る風景には、家の周りにきれいに積まれた石垣や年間を通して咲き乱れる花々・樹木などもあり、また何よりも島民挙げて、この風景を大切に守ろうとする心意気が、大きい事を知りました。
「竹富島フィールドミュージアム」として、島全体を博物館と位置づけ、様々な取り組みをされている事は、私たちの高知にも”吉良川の町並み”をはじめ、県下には素晴らしい町並みや自然があるので大変参考になり、先進的なモデルとなります。
生活の中で育まれた文化遺産を観光資源として生かしていること・・・
島民の8割が観光で生活をしています・・・と言う説明がありました。ネット上で調べると竹富島を訪れる観光客数は、平成元年の約86,000人から、平成17年には約416,000人に!
日本最南端のお寺「喜宝院(きほういん)」と、併設する民俗資料館の「蒐集館(しゅうしゅうかん)」の館長・上勢頭芳徳さんのお話によると、2011年10月現在、世帯数165戸、人口357人(5月比11人増で、4人の赤ちゃんが生れた)、1955年より100人増えているとのこと。
竹富島にはこんな方たちがいる!!
自分の年金を抵当に入れてお金を借りて、あかゆら(デイゴのことを島言葉で)を守った!!
【寄生虫】デイゴ危機 ヒメコバチ寄生拡大 ★:2010/09/17(金) 19:15:00 ID:???
県内の公園や学校などで市町村が管理する県花のデイゴ(マメ科)7200本のうち、
デイゴヒメコバチの被害を受けている木が、少なくとも6400本(89%)に上ることが
16日までに県の調べで分かった。
デイゴヒメコバチが寄生すると、デイゴは生育や開花不良になり、弱って枯死することもある。
県は「被害を受けていない木を探すほうが難しい状況」として、
本年度から薬剤による緊急防除対策に乗り出す方針だ。
民俗資料館の「蒐集館(しゅうしゅうかん)」の館長・上勢頭芳徳さんから直接聞けました・・・
新聞記事も壁に貼られておりましたが、竹富島にある160本のデイゴの木がヒメコバチの被害を受けており、一日も早い防除が求められたので、行政側の処置を待っていたのでは間に合わないと判断した民俗資料館の「蒐集館(しゅうしゅうかん)」の館長・上勢頭芳徳さんは、(現在公民館長でもある)自分の年金を抵当に入れて210万円のお金を借りて、薬剤による緊急防除対策 をしたとか・・・御蔭で今年も竹富島に、きれいなデイゴの花を咲かせる事が出来ました・・・と話していました。
募金を募ったり、チャリティコンサート(350人の島に1,300人が集まってくれましたとのこと)などをして、お金を返す事も出来たようですが・・・水牛車の待合場には募金箱が置いてありました。
水牛車に乗って、ガイドのおじさんが三線を弾きながら歌う”島唄??”をのんびり聞きながら町並みを楽しむ 、また貸し自転車や歩いて見て廻る観光客など、様々なスタイルを見かけます。
私たちも10日間の石垣島滞在中に、80年ぶりに12月に開催された「種子取祭」の見物など、3回竹富島を訪れました。
島木?とも言われるイヌマキが植えられています。成長が遅いけれど、随分硬い木なので、風雨にさらされる竹富島などの建築用材として貴重品扱いだそうです。
町並みを歩いていると、石垣の上に蔓状に伸びているホウライカガミ(食草)にとまっている大型のきれいな蝶を見かけました。オオゴマダラと言う事でした。
鳩間島へ行った時も群舞して、交尾?しているのを見つけました。
出典:オオゴマダラ 日本にすむチョウの中で一番大きいそうです。食草のホウライカガミには毒があり,オオゴマダラは幼虫時期にその毒を体内にとり入れ成虫になっても体内に毒をもっています。だから,鳥などはオオゴマダラを取って食べることはないそうです。また,オオゴマダラは自分が毒チョウであることを示すために,わざとゆっくり飛ぶともいわれています。・・・石垣市の市のチョウでもあります。