やたら仲良しの鹿たちに遭遇。
一列に並んで歩く鹿。
「あなたのあとを付いていきます」
私の巨木写真のブログにコメントをいただいた。
「浅草橋の近くの和菓子やさん、まるまる栗が1個入っている贅沢品 自分で買って食べる物ではなく、人様に進呈する類いの高級品。
ここのお店に書の額がありました。
意味は夏の盛りこの大木は涼しい日影を誰にでも与える
例えばこの木を切りに来た樵にさえ。
漢文だったかもっと簡単な読みやすい額であった現代語の文章か忘れたけれど、
意味は40年経っても忘れられない」
大木が涼しい日陰を誰にでも与えて、樵(きこり)にさえ・・・
これぞ無償の愛。
絵本「おおきな木」(シェル・シルヴァスタイン作)を思い出した。
一本のリンゴの木。ある少年との仲良しの物語。
少年は木登りしたり、リンゴを食べたり、
少年は成長とともに、お金が欲しい、家が欲しい、船が欲しいと要求する。
リンゴの木は実を、枝を、幹を少年に与える。
老人になった少年には座って休む場所を提供する。
「きは それで うれしかった」の言葉が繰り返される。
読み終えたとき、なんだか心が疼いた。
私の中にある無償の愛。
それと一緒に存在する欲しい 欲しいの気持ち。
少し立ち止まって、自分を見つめる機会となる言葉は、
何年たっても、心に残る。
コメントいただいたJP様が、40年経っても心の奥に留まっている書の額の言葉と重なって、
私はますます大きな樹が好きになった。