goo blog サービス終了のお知らせ 

大島康紀☆雪月花

Artist COKY.OSHIMA
Painting,Drawing

ヒメギフチョウ(絹本・顔彩)

2020-04-20 |  ART picture1


「カタクリにヒメギフチョウ」
まだ見ぬ蝶に出会うまでは”幻の蝶”
昨年蝶研究家に棲息地を案内して頂き待望の蝶に出会うことができた。
雑木林の渓に秘かに咲くカタクリの群生地に
時折舞い降り吸蜜するヒメギフチョウ


「蒲公英と姫岐阜蝶」

ヒメギフチョウの食草はウスバサイシン
写真家も画家もカタクリに止まるヒメギフチョウの構図が定番だ。
食草の葉裏に産卵が済むと春の女神は姿を消す。

画家は如何に感動を表現するか常に模索の中にいる。
風景画を主体に制作していた頃
スケッチ取材に各地を訪ね、美しい自然に沢山触れてもいたが
東京のビルの中で仕上げた作に何か納得がいかず
自然の中で空気の色を感じながら制作しようと
信州の山里にアトリエを移した。



制作の傍ら地域の人々と蝶の保全活動に勤しむ。
絶滅危惧種の保護やアサギマダラの飛来地としての整備
バタフライガーデン、観察棟、水石地区の蝶の里・・・
当初はオオムラサキの棲息地の保護活動から食草樹の植樹
食草の手入れの成果か今年初めてヒメギフチョウが我が家の庭に飛来した。

何時しかモチーフも「蝶」を描く画家となった。

手作り額

2020-03-13 |  ART picture1
取材や出張の少ない冬の間工作室に籠り額縁づくりに精を出した。
個展の数も減らし絵画制作もスローペース
合間に作る自作の額縁に自画自賛といったところだ。



懇意にしていた額屋さんに特注で依頼していた製品は評判が良かった。
いつもオリジナルの一点ものだったのだが
いつの間にか小売店に並ぶようになった。
経営者が代替わりして、大量生産を始めたのだ。
先代の職人気質にほれ込んでいたのだが
額縁のデザインにまで著作権を主張するわけにもいかず
付き合いが途切れてしまった。



餅屋は餅屋、専門家の作った製品は完ぺきだった。
自作の手作りは「トメ」がずれたり、寸法が合わなかったり
四苦八苦。
しかし、サイズも規格外のものや額に合わせて絵を描いたりと結構楽しんでいる。

渓魚

2017-05-26 |  ART picture1


岩魚、山女魚を描く
渓谷に分け入り渓魚と遊ぶ

生きものを描くとき
まず、その生態を知ることに没頭する
「岩魚」の食生を知り「疑似餌」を作る
フライフィッシング歴も長いが
絵にするまでに随分と長い時間労力を費やしてきた 
(釣行はもっぱら魚にもて遊ばれ釣果なしも多し)





渓流を遡って行くと「魚止めの滝」と称する滝に出会う
これより上流に魚は生息してはいないだろうと思いきや
岩魚は土手に這い上がり滝を超えるのだという

フライフィッシャーの原則は
キャッチ&リリース お持ち帰りは殆どしない(全釣協インストラクター資格取得済)

かつて大きなガラスの水槽に渓魚が泳ぐ川魚料理店を見つけ日参した
生きた魚の泳ぐ生態を知るよい機会となった

最近あまり描いてはいないが
素描、水彩、陶芸・レリーフなど制作モチーフのひとつに他ならない